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夢の介音楽夜話

音楽、アート、グリーン、クラフトなどなど徒然なるままに

声帯模写

2016年04月01日 | 日記・エッセイ・コラム


ラジオから流れた訃報、4代目江戸屋猫八さんだった
ラジオが庶民の娯楽だった頃、声帯模写というジャンルがあって子供心に感心したものだ

鳥など様々な動物の鳴き声を面白おかしく真似てみせる、発情期の猫だとかジョークを交えて
TVでなく音しか聞こえないラジオだからこそインパクトが強かったのかもしれない

熱海で演奏をする機会があった時、会場にたまたま4代目がいらした
司会に紹介されてマイクの前に立った彼はプライベートで来ていたらしく「3代目と一緒だったのですが先に帰ってしまいました」と残念そうに語った

そして気さくに幾つかの声帯模写を披露して拍手喝采を浴び、退席された
細面の感じのいい人だなあと思ったものだ

先日TV番組「徹子の部屋」に子息と出ておられて随分痩せられたと思った
66歳とまだ若いのに、病気は恐い

伊豆への玄関口でもある熱海は何かしらご縁があった
音楽イベントがあったり、帰り途だったり、プライベートだったり

言われなければ気づかない公園に植わったジャカランダが紫色の花を咲かせて見事だ
たまたま一度お見かけしただけだが、きっと爽やかな人生を送られたのだろうと思いながら車を走らせてきた

合掌

 


笑点 江戸家猫八 2012年11月18日

天の恵み

2016年03月22日 | 日記・エッセイ・コラム



キューバを訪れたオバマ大統領夫妻、まさに歴史的快挙だ
天の恵みとの報道でどうやら現地は雨が降っているらしい

フィデル・カストロとチェ・ゲバラによるキューバ革命の歴史を知る世代にとっては感慨深い出来事だ
共産主義が良いかどうかはさておいて経済はじめ何らかの不自由を感じているキューバにとって米との国交回復は天の恵みだろう

ヘミングウェイが愛し、ブエナ・ビスタ・ソーシャル・クラブで紹介されたキューバは南海の楽園に映る
古き良き時代のアメリカをそのまま残したような景色と車、アフロ・キューバンのリズムと情熱的な歌

国交回復で両国がメリットを享受して人が行き来する、観光収入が増えて豊かな物資が入ってくる
文化やサービス、長らく途絶えていたであろう先端技術による製品などの流通はハッピーを呼ぶだろう

価値観は人によって異なる
何をもって良しとするか、何を提供するか、人はそこに納得して対価を払う

提供されるサービスに満足してお金を払う、お客様は神様だ
が、往々にして提供されるサービスの価値を理解できないケースがある


さて同じ曲を3パターン並べてみて異なるところを検証する
そこに同じミュージシャンがいたとしても、ノリというものは随分変わるものだ

いい音質の映像がなかったが、Robert Cray Bandのベーシストのグルーヴが素晴らしい
時間の中に存在感を示していて邪魔にならない

ブルースのことはよくわからないが、こんな風に弾いてほしいということは感じることができる
そしてそんなミュージシャンを集めたい、ものだ

John Mayer Everyday I have the Blues Where the Light is (Live in LA)

Eric Clapton - Every day i have the Blues - Live in Hyde Park (1997)

Eric Clapton, BB King, Jimmy Vaughan and Robert Cray - Every Day I Have The Blues - 4-12-13

園芸ノススメ

2016年03月09日 | 日記・エッセイ・コラム


いわゆる菜園にはまったのは結婚した頃、区民農園でのこと
畑の中で育ったような田舎者が、都会の農家のプロに教えを乞うことになった

杉並の200区画近い農地を提供し、且つ教えてくださった年老いた先生は手厳しかった
悲しいかな素人の浅はかさ、失敗してみないとセオリはなかなかわからないものだ

トマトやキュウリ、ナスに枝豆、とうもろこしなど一通り体験した
楽しい、八百屋に並ぶ野菜が自らの手で成長し、収穫できることの感動はひとしおだ

引っ越してから日本昔話に出てくるような里山にある農地を借りることができた
水は井戸水をポンプで組み上げるというタイムスリップだ

都心のマンションとコンクリートの川の間にある農地とは大きな違いだ
春の陽気の中で畑の中でぼんやりしていることが心地よい

やがてスーパーで売られている野菜類を作ることから珍しいものや果樹に興味が移る
チコリなど種子を入手して挑戦してはムダにしての繰り返しだ

果樹は枯れさせなければ何とか収穫までこぎつけることができるもの
ただしトロピカルものは関東ではなかなか難しい

さて春物の園芸はこれから準備が始まる

車で出かけなければならない膈地の畑より毎日眺めることができる身近な方がいい
プランターや鉢植えで結構だし、ベランダも風を避けられ日照が確保されるメリットがあるだろう

土や肥料、日照、病虫害など勉強することもあるが、没頭する楽しさがある
そして数ヶ月すれば、花が咲き実をつけ収穫する楽しみが待っている

新しいものにチャレンジする
園芸は楽しい


Fourplay - Live in Tokyo *THE SMOOTHJAZZ LOFT*

上空のサプライズ

2016年03月05日 | 日記・エッセイ・コラム


訃報を知ったA君が飛んできてくれた
香港から4時間だそうだ、切符が取れなくて1日遅れてしまったという

最初に会ったのは彼がまだ十代、少年という印象だった
中国旅行で知り合った日本人夫妻を頼って日本にやってきた

アルバイトをしながら日本語学校に通う日々
やがて慶応大学に進み東大大学院に在籍し、英国など世界各国をまわるようになる

日本語が堪能で、英語はもちろん広東語も北京語もいける、ドイツなど出かける国の言葉を覚えてはまた忘れてしまうという
彼が香港に帰ってからも幼児の頃可愛がってもらった私の娘たちや故人が遊びに行ったり、彼の家族が日本を訪ねたりした

血のつながった縁戚以上に親しくしてきて故人の誕生日には必ずプレゼントが送られてきた
日本人が忘れてしまったような義理、優しさといった言葉を思い出させてくれる

香港は物価が高くてマイホームが持てず、日本の住宅を買う人が多いという
世界の一流企業を渡り歩く彼、次はどんな仕事を見つけるのだろうか


「Hawaiian Airlines」の音楽、フラのイベントが素晴らしい
38000フィートの上空で繰り広げられるサプライズ・フラ、所作の優雅なことよ 

サンフランシスコ便の機内で行われたらしいこの映像、「思い出のサンフランシスコ」を踊り終えた彼らに割れんばかりの拍手
踊る方のスマイルと見る側のスマイル、ライブはこうでなくてはいけません


さて香港へ帰るA君、機内食を食べすぎないように
ありがとう、また会おう







Flash Mob Hula at 38,000 Feet on Hawaiian Airlines (Na Lei Hulu I Ka Wekiu)

Cyril Pahinui - Ka Makani Ka'ili Aloha

Hawaiian Airlines' Pau Hana Fridays - Hawaiian Airlines Serenaders - Hilo Hula

鯨の歌

2016年02月06日 | 日記・エッセイ・コラム


先日日本の海岸に打ち上げられ弱った鯨を海に返す光景がニュースで流れた
日本の捕鯨への批判を強める海外の人たちからは、不可思議な光景に映ったかもしれない

昔から鯨やイルカを食す習慣のある日本人をどうしても許せない人たちがいる
ステーキは輸出するが、鯨はいけませんという矛盾を指摘するつもりはないが、どちらも絶滅するまで食べてはいけません

酪農家の家系に育ったせいで牛肉は好きだが、所詮肉も魚もそれほど好きではない
ヴェジタリアンでもないのに野菜が好きだ

1800年代の太平洋は各国の捕鯨船が行き交っていた
水や食料の補給基地としてのハワイが着目され、英、仏、米、露、独など各国の脅威に晒されたカラカウア王が明治政府に救いを求めた

日本の皇族との縁組を断られたハワイ王国は、結局砂糖商人たちの陰謀によってアメリカに併合される
バッファローが食べ尽くされそうになった国が今度は鯨を保護すると言ったら叱られるだろうか

ネズミが海に入って進化したのが鯨だそうな
哺乳類だから可愛い、親子で海を遊ぶ雄大な姿は感動を呼ぶ

彼らの鳴き声を収録した音源は沢山あるが、音楽にしたものは少ないかもしれない
ピエール・グリルというピアニストとヴァイオリニストによるCDアルバムがある

海の中とは思えない鳴き声は未知の世界を表現するに十分だ
獲ってはいけないと言わないが、生態系を維持することは大事なこと

陸上においても再開発という美名の下、換金目的で住宅やコンクリートにするだけではいけない
自然の恵みを享受し、何より生態系に優しく、美しくなければならない

そろそろ日本人の感性を世界に発信しなければと思う、如何だろうか




Whale Cry of the Ocean by Lisa Leung and Pierre Grill


Whale Song