Happy Life

日々の日記です。

風邪を「ひく」?

2010-02-05 09:35:28 | ことば
朝はいい天気です。
今日は午後から雪かも、とのこと。青森県は概ね雪の予報です。

1月29日のブログで紹介した、「NHKきになることば」(東京書籍)より
もうひとつ紹介します。
なぜ、風邪は「ひく」というのか。
インフルエンザや、他の病気は「なる」とか「かかる」といいますよね。
風邪を引っ張る?みたいで、よく考えるとおかしな言葉です。

「ひく」は漢字で「引く」と書き、
「引く」には「吸い込む」という意味があるそうで、
「風邪を吸い込む」ところから、風邪をひくというようです。

そもその病気の風邪は、大気の「風」からきており、
昔は「風邪」ではなく「風」とかいていたとのこと。
古代中国では風は大気の風そのものと、
体に影響を及ぼすものと考えられていました。
悪い風を吸い、体に悪い影響が及ぶということですね。

平安時代は広い意味で病気のことを「風」と呼び、
その後悪い「風」のことを、「風邪(ふうじゃ)」と呼ぶようになり、
江戸時代には現在の風邪の症状で使われるようになったとのこと。
そして、明治時代に「風邪」とかいて「かぜ」と読むようになったそうです。

当たり前に使っている言葉も、何かいわれや歴史があるものですね。
邪(よこしま)な風を吸い込む(=引く)病気だから、「風邪」。
理論的でとても納得しました。

インフルエンザの流行は少し落ち着いているようですが、
風邪には気をつけましょう。