フェアグラウンド・アトラクション
スザンヌ・ヴェガ
80年代に学生から社会人になり、仕事や家庭や子育てや、滅茶苦茶な生活をしていたわたくしとしては、あの時代を思い出すのはあまり愉快なことではない。
何故なら、とにかく滅茶苦茶だったからであります。
それに。
女性のトップスには例外なく大きな肩パットが入っていた。
眉毛は太かった。
時にはタケチャンマンのような眉毛の人も居た。
特にデザイナーズブランドのハウスマヌカン(販売員)とか。黒ずくめで。
かと思えば、ボディコン・ワンレン・・・という言葉があって、ピッタリしたミニのワンピースにアダムスファミリーみたいなロン毛が流行った。
流石に子育てに忙しいわたくしにはそんな格好をする余裕はなかったが。
ごく最近までは、あの頃のファッションは思い出すだけで恥ずかしかったし、トレンディードラマの再放送なんかを見ちゃったりすると、え~。日本て後進国だったんだ。
などと思ったりもした。
しかし、いよいよ人生も後半になってくると、自分の生きた時間の中で一番バタバタしていて、恥ずかしい時代に目をつぶるわけにはいかない。
80年代はバブルの時代でもあったので、色々なものが玉石混淆で、本物とニセモノが混じっていた。音楽も消耗品として次から次へと提供された。
そんな中で、最近聞き直して面白いと思うもの
音が面白いし、簡単な歌詞もなかなかしゃれている。
ボーカルのエディ・リーダーは日本の女の子のような発声をしているが、大変なテク。
歌詞の中身が濃い。社会派か。
どっちもわたくしと同年代の皆さま。
やはり才能のある人たちは、この頃からいい作品を作っている。
今もその延長線にあるんだろう。
80年代から逃げちゃいけませんと思いました。
オトシマエつけましょうと思います。
あ。明日は上野で歌います。http://www.livespace-qui.com/
19:30からです。