土曜日はシャンソン界の歴史的伝説の歌姫と御一緒のステージを務めました＠シャンパーニュ
瀬間千恵さん。
楽屋から登場すると客席からため息がこぼれる。
どんな場所でもお客様の目を楽しませるそのこだわりとサービス精神には頭が上がらない。
年齢不詳、国籍不明。元祖ドラッグクイーン的ヴィジュアル系。愛くるしく、おとぎ話の中の人のようでもあり、ちょっと不気味でもあり。
日劇に７年間、そして銀巴里には２５年間も出演したと言う。寺山修司氏や宮本亜門氏などに起用され、世界各地の公演で歌った。そんな往年のお話も楽しい。
努力だけでは手に入らない天性のギフトのある方だ。
それでいて安易に売れる方向だけを目指していらしたのではなく。
ワンアンドオンリーということだろう。
１部はシャンソン、２部はクルトワイル、３部は寺山修司・・・と、色のあるステージだった。
わたくしも２部はクルトワイルを歌わせて頂く。
瀬間様 海賊ジェニー 地獄の百合 My Ship マンダレーソング
わたくし Mack the knife 兵士の妻は何をもらったか Lost in the stars
（撮影：コイさん）
こんな選曲は瀬間様とご一緒でなければなかなかできないことです。アダムスのマスターがよく言っていた、先輩の胸を借りる・・・とはこういうことだな。
今回ワイルを歌えたことも嬉しかったが、３部で寺山修司さんの曲（作曲はＪ．Ａ．シーザー氏）を３曲も聴けたことが、震えるほど嬉しかった。
寺山さんの舞台で歌ってた方がここで歌ってくれてんのよ～みたいな。
寺山作品の童歌的な不気味さと、ワイルの曲はどことなく似ている。
美しくて怖い世界。
歴史上の人物と同じ時間の上に居るのか・・・と思うと、何とも不思議な気持ちがしました。
ステージ終了後にＭＩＫＡＫＯさんやほのかさん出演者みんなと気楽に写真に収まって下さった。極めて優しいお人柄です。
昔から若い世代に人気のある瀬間さんですけど、昨今のゴシック趣味の若者は、是非ちゃんと拝見しておいた方がよいのでは、とそんな風に思います。
久々に聞きたくなった寺山ワールド。
