ユキだるまのつぶやき

歌う仕事の日常とインディーズならではの話あれこれ

本日啓蟄

2017-03-05 21:23:51 | 音楽

今日は啓蟄。

虫や蛙が土から出てきて、いよいよ春だよ・・・ということだそう。

しかし、うちの近所の道路(もともとは雑木林。何十年も前に開発によりマンション街が出来て、小さな道路が通った)では、産卵のためにマンション街の中の池に向かう蛙が、車に轢かれてぺっちゃんこになる年中行事がとっくに始まっている。

とくに雨が篠突くような日は、蛙は大喜びで道を渡り、そして車にガンガン轢かれる・・・・という痛ましい事件が毎年起こるんである。

蛙の歩く速度は遅い。車に轢かれても仕方ない。

もっと蛙らしく跳ねて行けばいいのに、産卵のために渡るので、身体が重いのかもしれない。

もともと好きなように生活していた土地を人間に勝手に切り開かれて気の毒である。

しかし、昨日今日の話じゃあるまいし、何十年も同じ事故に会いながら、その経験をちっとも生かせないのも残念だ。

きっと、どこまでも学習能力がないのだろう。


さて。

最近英語の先生からの宿題で、Netflixで見て置けと言われた映画があって、急きょ映画専門サイトに加入したもんだから、毎晩余計な映画を見てしまい、睡眠時間を更に縮めています。

しかし映画館に行けば1回¥2000近くかかる映画が、画面は小さいとは言え、月々¥1000程度で何本でも見られ、取り合えずストーリーだけでも追える・・・というのは、わたくしにはありがたいが、果たして映画製作者にとってよいことなのかどうなのか。

やっぱり映画を作る時には画面の大きさを想定してカット割りとかするんだろうし、PCのスケールで見られたんじゃたまらないだろうなあ。

ただ人知れず埋もれていく映画にとっては、逆にチャンスなのかもね。

あと、わたくしは映画館で隣の人の動きとかに気が散るのがやなので、家で映画が好きなだけ見られるのはウレシイ。

何でも便利になるのには、警戒しなきゃいけないんだけど。


最近読んだ本
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この間読んだ、インタビュー形式で話が進んで行く「誰か戦前を知らないか」。その丁々発止のやり取りが面白すぎた山本夏彦さん。

再び自社の編集員とのインタビュー本を買ってしまった。アマゾンにて1円。安!

「室内」というのは山本さんが編集長をやっていたインテリア雑誌で、創刊当時は「木工界」という名で、職人のための雑誌だったらしい。

ですから、インタビューの中には建築だとか、大工さん、設計士、ガテンな職人さんたち、色々な人の話が出て来ます。

建築だけでなく、それに絡めてゼネコンだとか、政治家の話も出てくるので実に面白い。

堅物だったんだろうけど、編集員の女性たちに妙に可愛がられている姿も忍ばれ、こんな編集長だったらわたくしも雑誌作りをしたかったと思う位です。

と言うのは、わたくしが大学を出て採用されて実際に通勤した(ただし試用期間3カ月でクビになった)のは「短歌研究社」という、女性ばかりの短歌雑誌社でした。

その3か月間、それはそれは息詰まるような思いをしましたけど、あの時クビにしてくれたことを今とても感謝しています。