【AMERICAN SNIPER】 2015/02/21公開 アメリカ R15+ 132分
監督:クリント・イーストウッド
出演:ブラッドリー・クーパー、シエナ・ミラー、ルーク・グライムス、ジェイク・マクドーマン、ケヴィン・レイス、コリー・ハードリクト、ナヴィド・ネガーバン、キーア・オドネル、サミー・シーク、ミド・ハマダ
米軍史上最多、
160人を射殺した、
ひとりの優しい父親。
Story:2001年のアメリカ同時多発テロをテレビで目の当たりにした青年クリス・カイルは、祖国の人々を守るために貢献したいとの思いを強くし、ネイビー・シールズで狙撃手としての過酷な訓練に励んでいく。やがてイラクに出征したクリスは、その驚異的な狙撃の精度で味方の窮地を幾度も救っていく。仲間たちから“レジェンド”と賞賛される活躍をし、無事に帰国したクリス。これでようやく、愛する妻タヤと生まれたばかりの長男と共に平穏な日常を送れるかに思われたが... (allcinema ONLINEより)
米海軍のエリート部隊“ネイビー・シールズ”の兵士としてイラク戦線で活躍した伝説の狙撃手クリス・カイルの自叙伝「ネイビー・シールズ 最強の狙撃手」を、クリント・イーストウッド監督で映画化した戦争アクション。
初日は遠征をしていたので1週間遅れで観てきました。
今回も....クリント・イーストウッド監督にハズレ無し!でしたね。
先日のアカデミー賞では、作品・主演男優・脚色・録音・編集・音響編集賞の6部門にノミネートされてましたが音響編集賞を受賞しました。
戦争映画の部類だけど、戦争を描いているというよりクリス・カイルという人を描いた人間ドラマでした。戦場へ4度も行き、仲間からは“レジェンド"と賞賛される。しかしクリス自身は戦場と家族との普通の暮らしとのギャップにだんだん精神が不安定になっていく様子が見ていて辛かった。
冒頭、クリスがある母子を狙撃するかしないかの判断に迷うシーンはものすごい緊張感がありました。スナイパーとしての初仕事だったとは...なんとも。たとえ女性でも子供でも相手が武器を持っていたら、仲間を救うためにはやはり撃つしかないですもんね。たとえ撃たなくても相当なストレスでしょうね。多くの帰還兵がPTSD(心的外傷後ストレス障害)になってしまうのもうなずけます...。
とにかく戦場シーンがリアルすぎました。狙撃された人も本当に撃たれたんじんないかと思うほどリアルでした。スナイパーは常に周りの様子をうかがっていないといけないし、あのうつ伏せ体勢を保つのは辛そうだなぁ。しかもクリスや敵のスパイパーが1キロも先の標的に命中させるのは凄すぎる。
ただ、気になったのはあの緊迫した戦場で、携帯で妻に電話するのってできるんだーと。かなり精神を集中させなきゃいけないだろうに...。それに妻のほうも電話の先でドンパチ聞こえてたら怖いよねぇ。
帰国してもちょっとした音に異常に反応したり、後ろの車が気になったりと常に落ち着かない様子。家族でいても心ここにあらずといった感じ...。普通にしてても血圧があんなに高いとは驚きました。
実話でラストがわかってるだけに、最後の子供たちや妻がクリスを送りだすシーンは切なかった。クリスを撃った帰還兵も撃たれたクリスにしても彼に撃たれたイラク人にしても....みんな戦争の犠牲者なんですよね。誰が悪いとも言えない...。ただ、4度も戦地に行って無事に帰ってきたのに帰還兵に撃たれるのは皮肉なものです、、、
クリスを演じたブラッドリー・クーパーが素晴らしかった。いつものハンサムさんから体重を増やして身体を鍛えていつもの雰囲気とは全く違いました。かなりご本人に近づけてましたね。
実際にクリス本人とは会えてなかったようですが、電話でのやりとりはあったようですね。脚本が完成して間もなくクリスは亡くなったそうで本当に突然だったんですね。
エンディングで葬儀や見送りの映像は実際の映像ですよね? クリスがどれだけすごい人だったのかがわかります。そして無音のエンドロールは常に心休まる時がなかったクリスに安らかにと追悼するように一切音楽も音も流れず、劇場内もシーンとしているのがとても印象に残りました。わりと最後まで見届けてる人が多かったのも印象的でした。
★★★★★
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田口俊樹・他 | |
早川書房 |
ネイビー・シールズ最強の狙撃手 | |
Chris Kyle,Jim DeFelice,Scott McEwen,大槻 敦子 | |
原書房 |
緊張したまま長い事うつ伏せの狙撃スタイルで、とても辛そうだったねー
私はその後ろでいつも携帯ゲームしている(?)仲間が気になったわ。
彼は何をしていたのかしら…?(一人だけ楽そう~?)
そのまま回想に入り、それが終わるとまたそのシーンに繋がって行く演出は、
なかなか見応えがありましたね。
やはりイーストウッド監督作品は、
たしかにハズレがないように思います♪
エンディングの葬儀や見送りのシーンは実際の映像のようです。
YouTubeに結構アップされていました。
「狼」と思っていたものは実は本当に「狼」だったのか、
クリスの心のざわつきが画面を通して伝わってきました。
エンドロールの静けさの中でいろいろ考えていたのに、
前のご婦人方が携帯の留守録を聞き始めてがっかりです。
映画は最後までしっかり見てほしいなあ。
とにかく静かに「戦争の犠牲者」として描く。
そこが何とも素晴らしい作品でしたよ。
この良さがわからないのはちょっと残念だったな。
私は無音の画面を眺めながら、
感傷に浸っていたわ。
あ~そういえばゲーム?してる人いましたね。
息抜き??? 汗
冒頭からドキドキしましたね。
回想が入ってまた戻ってという演出はさすがですよね。
イーストウッド監督は本当にハズレがないどころか、新作ごとにすごい作品をつくりだしてるのもすごいと思います。
やはりエンディングの映像は実際のものなんですね。
あのシーンはなんとも言えない気持ちになりました。
エンドロールの静けさは本当に考えさせられる時間でしたね。
留守録を聞いてしまう方はあまり興味が無かったのでしょうかね。残念です、、、
すべての人が戦争の犠牲者に思えましたね。
アメリカでは英雄を描きたがりですが、この作品は違いました。
そして観る側にも考えざる時間(エンドロール)をくれたのも素晴らしいと思います。
ほぼ最後まで座ってたかな。
あの無音のエンドロールに意味があるのになぁ。