
2019/10/18公開 日本 129分
監督:瀬々敬久
出演:綾野剛、杉咲花、佐藤浩市、村上虹郎、片岡礼子、黒沢あすか、石橋静河、根岸季衣、柄本明
ひとすじの光を君にみた――
STORY:田園が広がるとある地方都市。ある日、地域の顔役である藤木五郎の孫娘・愛華がY字路でこつ然と姿を消す事件が起きる。必死の捜索もむなしく、愛華が発見されることはなかった。それから12年後、愛華の親友でY字路で別れる直前まで一緒だった湯川紡は、いまだに罪悪感を拭えずにいた。彼女はひょんなことから地元の青年・中村豪士と知り合い、心を通わせていく... (allcinemaより)
吉田修一の短編集「犯罪小説集」を映画化したサスペンス・ドラマ。閉塞した田舎町を舞台に、12年の時を経て同じY字路で起こった2つの事件によって人生を大きく狂わされた3人の男女の過酷な運命を描く。監督は『64-ロクヨン』『友罪』などの瀬々敬久。
このお話は原作の「青田Y字路」「屋善次郎」をひとつにしたものなのですね。原作は未読です。良かったという話もあったので観てきました。
うーん、重い、非常に重い物語でした。ある少女がY字路で行方不明になる事件から始まり、事件当時と12年後が交互に描かれてました。犯人を捜すお話ではないので、すっきり終わらずもやっとした感じが残りました。
この事件によって3人の男女の人生が大きく変わってしまったことは本当に悲しすぎる。人間の感情は悪い方向に向かうとほんと恐ろしい。ささいな言葉でも同調する人が多くなると行き過ぎる行為に走ってしまいそれが正当化されてしまう怖さ...。
正しいだろうが正しくなかろうが、とにかく誰がを犯人に仕立て上げることで自分たちを安心させる...というのでしょうか。冤罪事件はこういう心理から生まれてしまっているかのもしれませんね。
鑑賞日:2019/10/26
※TOHO cinemas free passport #7
実は・・・果たしてこの重苦しい事件を
合わせて作ったのは、どうかしらと疑問なの
重苦しくて救いのない空気感
4代続く、上野鶯谷は根岸の裏は三平師匠の家
窓を開けると、ラブホ、お寺の私は生まれ育ち
田舎の集落にとっては周囲の人間の行動こそが
極上の、お楽しみって感覚はわからないの
プライベートの無い社会???
生活を共有している彼らの「集団力」は
怖いものがあったし・・・
根拠のない「もしかして、仮設」は
すぐに支持される世界
団結すると標的は「余所者は」見放されて
住民は、一丸となり牙をむき
「楽園」は自分で探して
ほんとに。冤罪事件は、こういう心理が
生れていくのだと思うわ
日本独特の島国根性。あおのダークサイドをきちんとコントロールしない限り、この国に楽園は存在しなくなりますよ。
こういう作品を観ると怖くなる。
冤罪事件は今のほうが情報が発達していてより起こりやすくなってるかも。
重い物語ではありますがとても考えさせられる作品でした。
果たしてコントロールができるのか...難しいです。