
【AT A CONFESSIONA】
2025/05/23公開 日本 111分
監督:渡辺一貴
出演:高橋一生、飯豊まりえ、玉城ティナ、戸次重幸、大東駿介、Andrea Bellacicco、井浦新
最高の幸せは“最大の絶望”を連れてくる
STORY: 担当編集者の泉京香とともにヴェネツィアを訪れていた人気漫画家の岸辺露伴は、教会で仮面を被った男の懺悔を聞いてしまう。男は誤って浮浪者を殺してしまい、その際に“幸せの絶頂の時に絶望を味わう”という呪いをかけられてしまったというのだった... (allcinemaより)
荒木飛呂彦の大人気コミックス『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ作品、『岸辺露伴は動かない』シリーズの実写映画化劇場版第2弾。原作の「懺悔室」を基に、岸辺露伴が偶然出会った“幸せの絶頂の時に最大の絶望を味わう”という呪いに怯える男の運命を描く。監督は引き続き渡辺一貴。
前作はルーヴル美術館で今作は邦画史上の全編ヴェネツィアで、それだけでも観る価値があり、旅行気分になれる贅沢な作品。取材でヴェネツィアにやってきた露伴が教会で神父と間違えられて、ある男の過去の懺悔を聞いたことから、呪いに巻き込まれてしまう物語。
前作はホラーがかってて怖い感じがしたけれど、今作も違った怖さがあって興味深く観られた。“幸せの絶頂になったときに絶望を味わう”とはなんと恐ろしい。この呪われた男を井浦新が演じてるのがハマる。ほか大東駿介、戸次重幸の迫真の演技も光る。
原作は未読なので忠実なのかはわからないけれど、この作品の雰囲気や物語が好みだったので続編も鑑賞。前作も好きだけど今作のほうが好きかもー。“真の絶望とは何か”がよく描かれてたね。
全部ヴェネツィアが舞台で、ほぼ日本人が登場しているのに違和感なく観られるのもすごいところ。そこにヴェネツィアの歴史も盛り込まれていて、最後まで引き込まれて観てしまった。ここに登場する仮面も魅力的で、私もピエロの仮面(飾り用)を持ってるので似たようなのがあるかなとさがしてしまった 笑
いやーポップコーンを放り投げて口でキャッチするだけなのに、こんなに緊張するとは思わなかった。一番ドキドキしたシーンかも。シリアスな物語の中に、露伴と泉京香の掛け合いはほっこり~。彼女のファッションはほんと素敵だし似合ってる。全身黒でも華やかさがあるよね。
このシリーズ好きなので続編を作ってほしいな!!
(2025/05/25)