
【SPOTLIGHT】 2016/04/15公開 アメリカ 128分
監督:トム・マッカーシー
出演:マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、リーヴ・シュレイバー、ジョン・スラッテリー、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、ビリー・クラダップ、スタンリー・トゥッチ、ジェイミー・シェリダン
暗闇にひときわ輝く、希望の光――
STORY:2002年、ウォルター(マイケル・キートン)やマイク(マーク・ラファロ)たちのチームは、「The Boston Globe」で連載コーナーを担当していた。ある日、彼らはこれまでうやむやにされてきた、神父による児童への性的虐待の真相について調査を開始する。カトリック教徒が多いボストンでは彼らの行為はタブーだったが... (シネマトゥデイより)
カトリック教会が長年隠蔽してきた児童虐待スキャンダルを暴き出し、ピュリツァー賞に輝いた調査報道チームを描いた実録サスペンス。第88回アカデミー賞では作品賞と脚本賞を受賞。監督は『靴職人と魔法のミシン(脚本/監督/製作)』『扉をたたく人(監督/脚本)』『ミリオンダラー・アーム(脚本)』などのトム・マッカーシー。
またまた邦題にいらない副題がついております。『スポットライト』だけでいいじゃん!と思うのですが....確かにその通りではあるんだけどただの娯楽ものに思えてしまう。実際は地味めで記者たちが世紀のスクープを世に出すまでの地道な取材活動を描いたもので、とても興味深く、引きこまれて観てしまいました。
この作品を知る前になんか...新聞で見たような気もするけど本当にショッキングなことですよね。神父さん...聖職者は過ちを犯すということに遠い存在だったはずなのが見事に裏切られ、それが数人とかではなくてかなりの人数がいたことに驚きます。しかも被害者の数も最初は10数名だったのが最終的にはとんでもない数に....恐ろしい。
“ボストン・グローブ”があるボストンはカトリック系の住民が多いというのに、カトリック教会の神父による集団児童虐待の真実を追求していく姿は本当に素晴らしい。へたすると協会という大きな組織につぶされかねないし...。わかってはいるけど、無事に新聞が出るのかとハラハラしちゃいました、、、。
関係者から情報を聞き出すまでの大変さや、被害者ひとりひとりの話を聞いたり、しっかり裏付けをするために膨大な資料を調べたりとひとつのスクープを世に送り出すまでの過程が丁寧に描かれていて、テンポも良く見応えがありました。
ちょうどその頃はあの“9.11”の時だったんですね。その裏側でこういうことが行われいていたとは....。
それにしても教会側は、虐待を繰り返す神父を知っていながら隠蔽しちゃうんだからたちが悪い。被害者は抵抗ができない子供なのが切ない。心に傷を持ちながらも大人になった人たちを“生存者”というシーンには重みを感じました。そういえぱ、取材した元神父の“○○○された”という言葉が気になる....あの人も過去に???
確かにアカデミー賞の作品賞を受賞するだけのある納得の作品でした。この内容を記事にしたのもすごいけど、それを映画化したのもすごいなと思うのでした。
★★★★.8
鑑賞日:2016/04/16
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,有澤 真庭 | |
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聖職者たるものが、、、
虐待してとは恐ろしいですね。
あきれました!
普通に「スポットライト」だけの方が良かったと思います。
作品はキャスト陣のアンサンブルが見事で、とても惹き付けられてました。
そして、カトリック教会の恐ろしさも知ることに…。
この隠蔽体質はおそらく変わっていないんでしょうね。
聖職者も人間だからとはいってもこれは許されないことです!本当に呆れるばかり、、、
最近はこういうタイトルの付け方が多いですよね。
センスがあればいいけれど....こんなんでは 汗
キャスト陣は素晴らしく見応えありました。
カトリック教会にかぎらず...って感じで疑いそうです、、、
簡単に体質は変わることはないと思います 汗
「スポットライト」だけでは新聞社の話とは連想出来ないですし、実際この記事も世紀のスクープですし。
ただベストな副題でないのは確か。
しかし、それにしてもこんな恐ろしい事実が30年も隠蔽されていたなんて…。何と恐ろしか!
確かに世紀のスクープには違いありませんけれどもね^^;
もっと早く記事にされていれば被害者も少なかったかもしれませんね。数の多さに唖然としました、、、
あれで、またこちらの記事が消されちゃうんじゃ?って思ってしまった。
無事に出せて本当によかった。
今は大丈夫なの?ってすご~~く心配になってるんですけど・・・
911の裏ではこんなことがあったとは驚きです。
無事に記事が世に出て本当によかった。
これを逃したらもっと被害が広がってたと思うし...
今は.....絶対に無いとは思えないかも.....無いことを祈りたい!
知らなかったこういう事実を映画化してくれるとすごく興味深いし世に知らしめるという意味でも大事だよね。映画としてのエンタメ性よりも、この事実こそ重要で
敵が強くても、戦うこと。心の傷と死んだ命は還らないけど、根源を絶つことには繋がるよね。
事実を地道に追及していく姿が実に真摯で、素晴らしかったよね。
ほんと、よく本に書けたと思うし、それをよく映画化できたと感心しちゃうわ。
日本でも学校の先生や警察官など、事件から遠い所に居るべき人物による子供への性的虐待などが報じられていたりして、スキャンダルを暴く先に何か手だてを考えないといけないと思ってしまうわ。
神父はきっと自分も過去に虐待を受けていた人も多いのかも・・・ぞっとしちゃうよね。