公演は終わりましたが記録用に書いておきます。
その10の続きです。ねたバレありです。
DVD発売までは下に送ります〓〓〓〓
ツキコさんはいきなり「わたしセンセイが好きです」「愛しています」と言ってしまう。
ここは原作では、ツキコさんの気持ちとして“失敗した。大人は、人を困惑させるような言葉を口にしてはいけない。次の朝に笑ってあいさつしあえなくなるような言葉を、平気で口に出してはいけない”とある。
そういうものなんだ~
でも、確かにこれを言うのは勇気がいるよね。
でもでも、どちらかが言い出さなきゃ進まないものね。
きっとこのとき、センセイは焦ったと思う。
なのに一見冷静に「いきなり何を言うんですか」とそっけなく答える。
ツキコさんは「わたしといっしょにどこかへ行きましょう」と言うが、センセイは鮎ならサトルさんとこでいい、とか山奥まで行かなくても松の湯でいいとかはぐらかす。
さらに食い下がるツキコさんに、センセイは「きょうは家に帰りなさい」とか「聞き分けのないことを言うもんじゃありません」と冷静
ところが…
いい具合に(
)雷がひどくなる。
「センセイ、怖い」と言ってるのに、センセイは「ただの放電現象です」なんてそっけない
さらに雷はひどくなって、ついにツキコさんはセンセイにしがみつく。
このあと、ツキコさんは 思わずセンセイの膝の上に乗っかって抱きついてしまうけど、原作ではセンセイの方が引き寄せる…となってる。
最初は戸惑っていたようなセンセイは、「変なお嬢さんですね」と言いながら、静かにツキコさんの背中を撫で始める。
センセイは「あなたはまだ子どもですね」…
センセイは「あなたはまだ子どもですから、恋人と旅行に行くのはおよしなさい」
ここの言い方は、すごく断定的で、有無をいわさず…という感じだ。
センセイが珍しく強く言ったためか、ツキコさんがふっと顔を上げてセンセイの顔を見るのがおもしろい。
ツキコさん素直に「はい…小島孝とは旅行に行きません」
センセイは「ツキコさんはいい子だ」とくり返しながら頭をなでる。
「センセイ、これは夢でしょうか」
「夢でしょうかね。そうかもしれませんね」
「夢なら覚めないでほしいな」
「でも夢ならいつか覚めしょう」…
「このままずっと覚めないでほしい」
「それもいいですね」
帰り道がわかりません
のメロディーがしっとり流れる中、2人はそのまま…。
この暗くなっていくところは、美しく、ほんとに夢の中みたいでわたしが好きなシーンだった
場面はがらっと変わって、左端に、民宿のおばさん(宴堂裕子さん)と和尚さん(田中隆三さん)が登場
2人の会話から、センセイがツキコさんと2人で島に来たことがわかる。センセイの逃げた奥さまは、何番めかの男性といっしょにこの島に来て、亡くなったのだ。
そのお墓参りにツキコさんと2人でやって来た。(あとでセンセイが語るとこによると、この島でめったに通らない車にはねられて亡くなったそうです)
民宿のおばさんは、センセイとツキコさんの関係が気になってしかたないらしいが、和尚さんはおばさんが持ってるバケツの中のタコに夢中
バケツを抱きかかえてうれしそう
これ、DVD撮りの日は、真っ赤なタコちゃん(細見さん作らしい
)が入っていたのよね
いつもわたしは思ってたのだけど、このタコちゃんはお客さんのタコしゃぶ用のタコ。和尚さん、いじくりまくりすぎ
鮮度が落ちるでしょうが
でも毎回ほんとにうれしそうにいじってたんだよね~
「うまそうじゃのう」なんて
2人と入れ替わりに、右手にお墓が。
センセイの奥さまのお墓。
ツキコさんの語りによれば、センセイに旅行に誘われたらしい。
しかし…ツキコさんの立場になったらイヤだよね
初めて好きな人から旅行に誘われたというのに…来たところは奥さまのお墓だなんて…
センセイ、デリカシーなさすぎ
おまけにセンセイは奥さまが亡くなったいきさつを語り「なんとも奔放な人生でしたなぁ」なんて懐かしむようなことを言い出す。
さらに「半日ばかりここで妻のことをあれこれ考えます」なんて…。
怒ったツキコさんは「くそじじいっ」と言い残して、先に宿へ帰ってしまう。あらら