1週間ぶりに見るジュリーは最初からハイテンションのように見えた。
最初のご挨拶。
「寒いなか、こんなにたくさん来ていただいてありがとうございます。
天気予報では雨があがるといってましたが、まだ降っております。そんなそぼふる雨のなかたくさん来ていただきありがとう。
みなさん、おいくつですか?客席に入ってくる方たち見てるとね、(よぼよぼしてる真似)、わたしとカズさんまぁ同い年みたいなもんですよ、70過ぎたらもう同い年みたいな、こんなふたりでつとめたいと思います。
最後までどうぞごゆっくり」
「魔法使い」はいつもより動きが激しいように見えた。
最後のご挨拶。
いつものニャーニャーのあと、同じようにニャー、みんなが真似すると「今、あなたはネコですか?って聞いたの、そしたらはい、とかううんとか答えないと」
「70になってもこんな着ぐるみ着てるとね、電車やバスなんかで首にタオルまいてリュック背負ってると、あぁ、この人はまだ元気なんだろう、山でも行ってね、そういう人に見られて、まだ席ゆずらなくていいか、とかね、見られるわけ」
「沖縄で買ったパイナップルの帽子とかかぶって短パンでいたら、スーパーで明らかに自分より若いやつが、ちょっと兄ちゃん1000円落ちてるよ、とか言われたり」
「昔、20歳くらいのときに、60になったら何してると思いますか?と聞かれて、コールユーブンゲンやれるようになっていたい、そのころになってもロングヘアーでいたい、と言ったおぼえがあるんだけど、そんな今ごろロングヘアーだったら大変だよ」
「京都まで車で3時間半で走ったことあったんだけど、その代わり何回つかまったか、あれね、免許証更新のたびに特別なやつ受けるんだけど、そこの係員が何キロオーバーですか?って聞いたりして、そのたびに、うるせぇって言ってね、有名人だからって、ちゃんと職務やれよ、ってね、それで日本銀行いくわけよ、罰金払いに」
この日のお誕生日の人はたくさん。
なかなか見つけられなくて大変そう。
またまたここで脱線。
「みなさんにお金使わせたくないわけよ、だからなるべくいろんなものも最小限にして、昔、あぶらとり紙出せとか言われたりね、きっと売れるぞ、とか言われたり、お茶碗とか手拭いとか、そりゃ出せば売れるかもしれないけどさ」
「来年はお正月コンサート、こんどは99%ちがうので、根腐れポリティシャンだけは入るかな、それから5月下旬から、あれ何日だっけ、それで来年は今年の半分くらい、(客席からええっ、の声)、その代わり、まだ言えないけど、なにかあるのよ、いくらテレビに出ないからってオファーはあるんだからね」
なんだろうね、楽しみだね。
もう誕生日の歌に行くのかと思いきや、
(思い出したように)
「レコーディングといえば、今度の新曲にみなさんの声が入るわけですよ、2つあるのよ、1つは簡単なんだけど、じゃ、まず練習してみましょう」
ここから延々始まる。
「まいど、まいど、まいど、まいど、まいど、まいど、まいど、まいど」
何回やったかなぁ。
「もうひとつは、ヘルプってのを4回ね」
なかなかオーケーが出なくてまた何回もくりかえして、裏拍、表拍いろいろやって、やっとオーケー。
「みなさん楽しみに、3月11日に出ますから、買ってください、みんなでまわしていいから」
「あれ、何やってたんだっけ」といいながら
やっと誕生日の歌に。
最後は片足あげのあと、投げキッスまでやって帰っていくジュリーでした。
そういえば、一本締めはなかった。
ちょっと残念。
ジュリー、カズさん、千秋楽までありがとう。