新宿の虎

大都会・新宿で自由気ままに生きています。投資(株主優待・株主総会等)の情報や、街の情報・グルメ情報などを書き綴ります。

業績不振で苦しむ大戸屋

2019年12月23日 | グルメ
大戸屋の業績が低迷しています。
2019年4月23日にメニューを改定して商品価格の値上げをしてから、9月までの5か月余りは既存店売上高は前年同月比を下回り続けました。
商品価格の値上げをしたのに売上高が減少するということは、お客さんが離れている証拠です。
歯車が狂ってきたキッカケの一つに2019年2月に元従業員によるSNSへの不適切動画の投稿で、それ以来は既存店売上高は前年同月比を下回り続けています。そんな中での4月の値上げは今思うと適切だったのでしょうか。客離れの大きなキッカケになったと思います。


しかし2019年10月1日の消費増税の日に合わせて、割安感があるメニュー構成に改定しました。
注目は定番メニューの大戸屋ランチの復活です。
4月の改定では大戸屋ランチを廃止して、鶏の唐揚げが肉団子に変わっただけの大戸屋おうちごはん定食(税込870円)を出していましたが、10月の改定で復活させました。大戸屋おうちごはん定食の印象は、鶏の唐揚げが肉団子に変わっただけの小手先の変更で、価格が税込150円も上げるというひどい値上げでした。


10月1日からの新価格は税込790円。4月22日までの旧価格は同720円なので、私から言わせると「便乗値上げじゃん」と思います。
消費増税が2%アップしましたが、増税分を大きく上回る価格設定ですからね。それでも定食メニューの中では一番安い商品となっています。



復活した大戸屋ランチ(同790円)を食べてきました。
五穀米で大盛にしました。無料で変更出来ます。



25年位前は池袋駅東口の大戸屋によく行っていました。デートの際に当時付き合っていた女性から「今日はお酒を飲まないようにしよう」と言われると、決まって大戸屋に行っていました。当時は600~700円位で家庭の味を感じさせる定食が食べられて気に入っていました。
しかし今では定食の平均価格は900~1000円位だと思われます。ランチでこの価格だと「ちょっと高いかな?」と感じてしまう会社員の人も多いと思われるので、客離れも仕方ないかもしれません。

大戸屋は店内調理にこだわっているのでコストが高くつくようで、カット野菜を使って店内での調理作業を軽減して、商品価格の値上げを抑制して利益率を上げたいようです。
外食大手のコロワイド(7616)が大戸屋HD(2705)と11月に業務提携をして、コロワイドが大戸屋HDの筆頭株主になりました。「コロワイドのセントラルキッチンを使うと、大幅にコストを削減出来るのでは」と目論んでいるようです。
さぁどうなることやら。
コメント
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