詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

佐藤佐太郎歌碑 鹿児島県出水市

2020-01-22 12:53:50 | 千駄記


佐藤佐太郎歌碑

空わたり来る鶴のむれまのあたり声さわがしく近づきにけり

(昭和38年作・昭和60年建立)

出水市の荒崎というところに歌碑はあった。

旅に出ると どこそこにだれだれの歌碑が建っている と知る。
時間が許せば訪ねる私である。先日の出水市でも大まかな
マンガチックな地図に「佐藤佐太郎歌碑」とあったので
探すことにした。田舎の道は何本も通っていないから
比較的わかりやすいのだが、辿り着くのに難儀した。

マンガチックな地図を頼りにぐるぐると走る。
「さぁたろうせんせいぃ!」って呟きながら探す。
「さったろっ!さったろっ!」と佐太郎コールしてみたりして。
「わ」ナンバーのレンタカーが近所を何度も通り過ぎれば
立ち話をする高齢者たちも不思議に思うだろう。
ちょっと、訊いてみればいいものを人見知りである。
「取り壊されたのかな」と思うほど見つからず。

勇気を振り絞ってクルマを降りてって、
世間話をしていたのであろう、おばあさまに尋ねてみた。
「ああ、なんとかっていう歌碑ならこんもりした山にあるよ」と
道を教えてくれる。ありがたや。
しかし、このマンガチックな地図とは全然場所が違うわ!

なんとか公園と名付けられてはいるが公園ほどの広さもない。
しかし、公園だけあってしっかりと管理されているようだった。

それにしても立派な歌碑である。今まで見た中でも、もっとも
立派だったかもしれない。

うたもいい。さすが佐太郎先生だ。