
以前にも紹介したセルビアモンテネグロから招いた水球コーチ「スロボダン・パヴコヴ」。セルビアの国旗とともに記念撮影。私がかぶっているのは「シャイカチャ」という中央セルビアの人々がいつも使っている帽子だ。帽子のてっぺんのくぼみには意味があって、平和のシンボル「ハト」の羽ばたきをイメージしているそうだ。
セルビア・モンテネグロ[Serbia and Montenegro]はセルビアとモンテネグロの2共和国からなる連合国家。旧称はユーゴスラビア(スロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビア・モンテネグロ、マセドニア)。
約2000年前、大国による侵略から始まり、長年にわたり人種と宗教が原因で戦慄と殺戮にさらされてきた国だ。第一次世界大戦では男性の2/3が戦死したという。いろいろ調べてみたけど、戦争の歴史だけでもここで語りきれないくらいに複雑な歴史が繰り返されている。
もともと食べ物もおいしいし気候もまあまあの国。現在は住みやすいよい国だから「ぜひ遊びにでも合宿にでも来てください」といつも誘われる。もちろん、行けるものなら何回でも行ってみたい。
話は戻ってスロボダン、自らを「自由人」と称する風来坊。今一番興味を持っているのは「弓道」。師匠について毎週水・日曜に習っているとかで、今ではかなりの腕前だそうだ。また、「男の手料理」が得意らしく「セルビア料理教室」を富山県内でもあちらこちらで開いている。肝心の水球のコーチングは言うまでもなく順調。主に富山県の小・中学生の面倒を見ている。日本語でじょうずに指導している。外国人の日本語がむしろ率直で丁寧でわかりやすいのか、選手たちは素直に練習に取り組んでいる。
予定では来年の8月に帰国する。せっかくだから日本で就職してもらいたい。