だいすき♪

犬が好き。猫が好き。美味しいもの、綺麗なものが好き。

お風呂の時間

2006-06-30 | いぬ
さっき、お風呂に入ってたら、くうが扉の前で
ずっと、待っててくれた。

ゆうがいてたときはそんなことしなかったのにね。

いつも、ゆうにくっついていたくう。

ゆうは待っててくれなかったのかって?

ううん。待ってたのよね。
けなげにずっと待っててた。
あまりに可愛いから
「そうなの。お母さんから離れたくないのね。
じゃあ、一緒にお風呂に入りましょう」
って、シャンプーしたら、それからゆうくんは待ってくれなくなった。。
かあさん、悲しい。


これも、最近の話し。

ばあちゃんが夜中に足がつってうんうん、唸ってた。
私には聞こえない。
ゆうは毎晩、ばあちゃんを寝かしつけてから私のベッドに入ってくる。
かっかっかっていう足音がしてから、どんどんどんって
踏み台を使ってベッドに上がってくる。

その晩もかっかっかっていう足音が聞こえてきた。
待ってるのになかなか上がってこない。
何してるのかなって身体を起こしたら、ゆうが部屋から出て行く。
どうしたん?って後を付いていく。
ばあちゃんの部屋に入っていった。
ばあちゃんは足が痛くて動けない。薬を飲みたくても
薬に届かなかったようだ。
それをゆうは、私に知らせに来た。
なんか、嘘みたいな話でしょ。でも、ホントなのね。

優しいでしょ。ゆうくん。
ばあちゃんも感激してた。

ほんとに最近の話し。

ばあちゃんもゆうの話はしない。
誰もいなくなったことが認められない。

ばんざい

2006-06-27 | ねこ
先週からちびたとなおがくしゃみをする。

昨日からちびたの左目から目やにが。。

少し早いけど、病院に連れて行くことにした。

ウイルス性の風邪かもしれない。
全体症状は悪くない。

抗生剤入りの点眼液を1日6回点す。
症状のないなおにも予防のため、両目に点す。

なおは耳を診てもらって、猫インターフェロンを注射してもらった。

そして、ちびた。

先生が、注射する前に検査してみようかって。

どきどきの瞬間。

やったぁ~


猫白血病のウイルスが陰性になっている。

ばんざい。よかったね。ちびた。

だけど、肝臓の値が先月より悪くなっていた。
来月に再検査して、悪いようならまた服薬開始となるそうだ。

何が、原因なんだろう。ちびたの肝臓。
野良時代に肝臓を強く打って、その後遺症なのか。
今は、若いからいいけどこれからが心配。

食事療法をするほどじゃないそうだけどさ。
なにか、いい方法はないのかな。


血小板減少症のことをこちらの先生にも聞いてみた。

ダックスでは珍しいといわれた。
原因に予防注射やウイルス感染があるようなので
どんなふうに関係するか聞いてみた。

予防注射が関係あるのだったら1週間以内に症状が出るという。
ゆうは1ヶ月経っていた。
ウイルスもほとんど考えられないそうだ。

「交通事故にあったみたいなもんだよ」
「飼い方や食べさせたものなんて関係ないよ」

防ぎようのない病気。
でも、いつか予防ができて、特効薬ができるといいな。


多頭飼い

2006-06-26 | いぬ
くうはゆうが2歳のときにやってきた。

犬嫌いの娘が、わたしとゆうのらぶらぶな関係に
だんだんと引かれていった。

犬がいるところでご飯なんか食べられへんわ。
くさいからあっちいって。

って、言ってたのにね。

自分の犬が欲しい。

ふふふん。ほらね。犬って可愛いでしょ。

でも、経済的広さ的時間的に、2匹目をむかえることが
できるだろうか。。って、ずっと考えていた。

こんなにゆうくんが可愛いのだから、もう1匹いたら
もっと楽しいだろうな。
でも、ゆうくんみたいないい仔に出逢えるかしらん。
まわりの多頭飼いの人にもいろいろ聞いてみる。

その中で、「楽しいのも倍だけど、しんどいのは倍以上だよ」って
いう、ダックス2頭飼いの人の言葉が印象的だった。

そっかぁ。倍以上か。。

娘は自分でブリーダーを調べ始めた。
私もブリーダーを探した。生まれた仔に会いにも行った。
でも、ピンとこないんだなぁ。

2匹目をむかえることを決めかねていたある日。
もう、ペットショップで犬は飼わないと決めていたのに。。
ゆうを買ったショップにちっちシートを妹と買いに行った時の事。。

ゆうままがぁ、こげ茶の天使にぃ、出逢ったぁ。。
(下條アトム風に)

即、家族全員を呼び集め、お家に連れて帰ることにした。

ここまでは問題ない。なかった。

いろいろ、考えて考えて考えたつもりだったのに。
一番考えなあかんことが抜けていた。

先住犬の性格。

ゆうはひとりっこで、5人の大人の中でゆったり育った。
他のワンコと争うことはしないけど、遊びに誘ったり誘われたりは
苦手だった。
ままを独り占めしたい仔だった。

くうは娘が育てた。

でも、ゆうにはストレスだった。
なんでもゆうを一番にしてたけど、ちびわんは手がかかる。
ご飯もゆうより回数が多い。
なんで、僕にご飯くれへんの~
ねえちゃんも遊んでくれへんの~

「ふまんだぁ~」

赤ちゃん返りは始まるし、ちっとも言うこと聞かないだだっこになった。
ストレスで免疫が下がってアカラスにもなってしまった。

1年くらいかかったかな。
ゆうがくうに慣れるまで。

ごめんね。ゆうくん。
でも、くうは可愛いよね。

くうが大きな犬に追いかけられてきゃいんきゃいん泣いてたとき
ゆうがわんわんと、2匹を追いかけて走ってくうを助けたときは
ままは、ほんまに嬉しかったよ。

でも、ゆうくん。
ままに叱られたとき、くうを追い掛け回して
憂さを晴らしてたよね。
くうは遊んでもらってると思って喜んでいたけどさ。

書きたかったこと

2006-06-23 | いぬ
血小板減少症。

こんな病気があるなんて、ほんと、知らなかった。

こんな知らない病気で、ゆうをなくすなんて思わなかった。

ゆうと出逢ってからずっと、いつか来る別れのときを考えていた。
頭の片隅で。

もっとも、恐れていたこと。

でも、それはもっと先のことだと思っていた。



こんなに早くその時がくるなんて。。




ゆうの発病から亡くなるまでをここに書こうと思った。
こんなふうに始まった。
そして、こんなふうに。。って。

ダメだった。

書けない。

書くことによって、もし誰かが少しでも早く異変に気付くことができて
こんな悲しい思いをしないですむように。

そう、思ったんだけどね。ごめんね。



だけど。

ゆうを独りで逝かせてしまったんだ。


こんなに悲しいことはない。

先生に従って、先生に任せたことは後悔はしない。
でも、もしものときのことをもう少し、話せてたらと思う。

もっと強く、ゆうのそばにいたいことを言えばよかった。
診療の邪魔になるから、安静の邪魔になるからって、お家で待機してた。

少しでも、危ないのなら様子を見ないですぐにいつでも
連絡してもらうようにもっと強く言えばよかった。


容態の悪いときにもしもの話なんて、したくなかったんだ。
信じていたかった。
一緒に帰れることを。

なのにね。ゆうくん、ごめんね。

だから。

いろんな形でむかえることになる最後のとき。
元気な今だけど、頭の片隅に覚えておいてね。
その時は大変で考えられないかもしれないから。


これが、書いておこうと思っていたこと。
自分自身も忘れないためにね。忘れるはずなんてないけどさ。


花束

2006-06-22 | いぬ
お友達からゆうに頂いたたくさんのお花たち。

お空に還っていったときも、小さくなって帰ってからも
いっぱいのお花に囲まれていた。

2週間が経ち、そのお花たちも痛んできた頃。

今日、ゆうの病院の先生たちから、お悔やみのお手紙とともに
綺麗なお花が届いた。

先生はじめスタッフの方たちが、頑張ったゆうを忘れないよって
言ってくれる。

素敵な先生に出会えたよね。ゆうくん。

こんなに言ってくださるなんて。
とても、嬉しいよ。ゆうくん。



今日、やっとゆうの写真を印刷してフレームに入れた。
リビングに、ばあちゃんの部屋に、寝室に。

ん~。やっぱり、なんか変。

動かないゆうくんばかり。




過保護

2006-06-22 | いぬ
うちは娘がひとり。

ひとりっこ。

小さいうちから、娘がだだをこねると
「あぁ、ひとりっこだからね」とか、「過保護にしてるからよ」
とか、とか。

3歳の時には保健婦さんにまで、
「ひとりっこだから、我がままなのよ。かわいそうに」

はぁ?(マジャ風)

だったら、お聞きしますがねぇ。
兄妹がたくさんいたら、よい子ですか?

私なんて二人姉妹の長女ですが、飛びっきりの甘えた我がまま娘ですがねぇ。

なんて、思ってた。

でもね。娘はいずれ、私から離れる。
世間様に迷惑のかからない程度の子にしとかなくては。
自分でご飯を食べれるようには、育てなくては。。

と、ある程度のプレッシャーを感じながら育ててまいりました。


が、しかし。

犬は違うよ~ねぇ~
もちろん、社会に迷惑のかからないある程度の躾けは必要だけどね。

車の中から道行く人にほえるゆうくん。
「そうだよね~怪しいよね~お母さんだって吠えたくなるわ。
ゆうくんえらいねぇ~」

そして、ぱぱに叱られる。ゆうとわたし。

「ひどいよねぇ~。吠えられるほうが悪いのにねぇ~」

再び、叱られるゆうとわたし。


人様に迷惑を掛けない程度に、そしてゆうくん自身を守るための
ある程度の躾を心がけて。。。

思いっきり過保護に育てました。
気持ちのいいほど。きっぱり。












出会い。

2006-06-21 | いぬ
今からだと20年以上前かな。

歌手の岩崎宏美さんが、ワンコの話をしてて、
飼ってるのが、ダックスフント。
可愛くてお茶目で賢いって。

か・かしこい?!

ダックスって賢いんだ。。。

賢い犬にあこがれていた私。

他にもいっぱい賢い犬種はいたんだろうけど、
ダックス=賢いっていう式がインプットされた。

18の時に6年間、飼っていた芝MIXをフィラリアでなくしてから
ずっと犬は飼えなかった。

結婚して子供が出来て、また、犬と暮らしたいと思うようになった。
でも、時間的にも広さ的にも余裕のない暮らし。
あ~、犬がいたらなぁ。

だいたい、ちいさな子供は犬を欲しがる時期があるはずだ。
それに便乗しようと目論んでいたけど、我が家の娘はいぬが嫌い。

ちっ。

そのうち両親と同居することになり、仕事もフルタイムで
働くようになった。ますます、時間がない。

いや、ばあちゃんがいるではないか。

ばあちゃんは動物が好き。じいちゃんは嫌い。
ばあちゃんさえ、了解してくれれば、夢が叶う。

茶髪のロンゲの犬。

けど、なかなか、ばあちゃんがうんと言わない。
じいちゃんと娘が反対する。

5年くらい機会を狙っていた私。

2000年の冬。
妹一家にワンコがやってきた。
まっくろくろすけ。ヨーキー。
ころころと可愛いちびわん。
ばあばもじいじも目を細めてる。

よっしゃ~チャア~ンス!!

ばあちゃんじいちゃんと買い物帰りに、ペットショップに寄る。

当時、ブリーダーなんていう言葉は知らなかった。
犬はペットショップで買うものだと思ってた。

時は、ペットブーム。
ショップには、ワンコがいっぱい。

え~っダックス~?って、いうばあちゃんに茶色いのを抱かせる。

その日に決めるつもりはなかった。
だんだんと懐柔するつもりでいた。

なのに、何匹かいたダックスの中から1匹を抱き上げたばあちゃんは
「そう、一緒に帰りたいの?」

で、決まり。


ゆうは、ばあちゃんが選んだ。
ゆうも、ばあちゃんを選んだ。

そんな、出会い。

ずっと、ダックスに会いたかった。
ずっと、ゆうを待っていた。

2000年のクリスマス。
神様が与えてくれた最高のプレゼント。


最後の日曜日のゆう。
綺麗でしょ。茶色の天使。


だいすき♪

2006-06-20 | いぬ
我が家には玄関マットがない。

バスマットもない。

ゆうがちっちをしてしまうから。

いつもじゃないんだけどね。
たとえば、お散歩に行きたかったのに行ってくれないとか。
遊んで欲しいのに、邪魔にされたとか。
くうばっか、抱っこしてたとか。
ちょっと、いたずらがすぎて怒られたとか。。

今で言うなら、「ちっくしょ~」って感じ。

わかってて、してくれるんだよね。

「あ~っ、誰だ~。こんなところで~」

すたすたとケージの中に隠れるゆうくん。
僕がしましたと、白状してる。


くうが、小さい時、娘が可愛いおちびのくうだけを
お散歩に連れて行った。

ゆうは怒ったね。

散歩から帰ってきた娘の部屋にすたすたと入っていった。
まもなく、また、すたすたと出てきた。

部屋に入った娘の叫び声が聞こえた。

お散歩に着ていった、ファー付きのブルゾンのファーを
食いちぎって、そこらじゅう毛だらけにしてあった。

恐るべし、ゆうの反逆。

年の離れた、姉弟みたいな娘とゆう。

よく、二人は喧嘩をしてた。
最初にからむのは、娘のほうだけどね。

身体の大きさでは絶対勝てないゆうくん。

ある日、ほんとに怒ってたんだろうね。

冬のある日、ゆうくんは娘の部屋に独りで入っていった。

何してるんだろうって、ドアの隙間から覗いていたら。。

コタツの敷き布団の上、娘が座る場所に、ゆうはちっちをしていた。
あっ、と思ったのはその後。
鼻先をうまく使って、掛け布団で、そのちっちを隠してた。
賢いね~

せっかくだから、そのままにしておいた。

帰宅した娘の叫び声が聞こえたのは言うまでもない。。

ゆうの勝利。




今日、仕事の帰り、バス停までぱぱがむかえに来てくれた。
いつも、茶色とこげ茶のお供がいたのに。
今日は、こげ茶だけ。

つい最近の話。

お供を連れてくるときは、うんちの袋を持ってでるように
いつも、ぱぱに言ってたのに。
その日も手ぶらでおむかえに来てくれた。

いや、手ぶらじゃなかった。
ぱぱの右手には、ほかほかのゆうのうんち。
素手じゃないか~
だから、袋を持って出なくっちゃって言ってるのに。

「まあ、ゆうのだから汚くないけどね」

いやぁ、ぱぱさん。充分、汚いよ。


ほんと、最近の話。。



少しづつ、慣れてくけどさ。
やっぱり、こげ茶だけだと寂しいね。

1週間。

2006-06-15 | いぬ
ゆうがいなくなって1週間が過ぎた。

どこにいるの。


今日、ゆうの病院に行ってきた。
くうのおしりの診察とご挨拶に。

くうのお尻の方は、だいぶん良くなっていて、お薬もなくなった。
よかったね。くう。

ゆうが、お家にきてからずっとお世話になっている先生。
先生も残念で仕方ないと言ってくれた。
ゆうちゃんはほんとに頑張ってくれたとも言ってくれた。

ゆうの病名は血小板減少症。
腸管からの出血が止まらなかったことが
いなくなった直接の原因。
先生にとっても初めてだったそう。

獣医のお勉強会で、他の先生に聞いてくれたけど
お1人しか、経験がなかったそうだ。
そして、その仔もだめだったそうだ。

この病気の原因はわかっていないらしい。
急に発病するとも言われた。

急な貧血は、バベシア症でもあるから、それは考えられるのかって
聞いてみた。

全くタイプの違う貧血だそうだ。
ゆうの場合は血小板が少なくなり、出血が抑えられなくなって
貧血を起こす。
バベシアはダニが原因で、赤血球を壊していって貧血になる。

免疫抑制剤が少しは効いたようなので
やっぱり免疫性のものでしょうって。。
自分で自分の身体を攻撃してしまう。。。

免疫が高まるようにいろいろ考えていたのになぁ。。
何がいけなかったのかな。



犬の成分輸血はまだ、確立されていない。
全血を輸血して負担をかけるより、血小板だけを入れることが出来たなら。。

輸血に関しても、獣医の中では意見は分かれるそうだ。
不足している血液を補うために輸血。
その輸血を異物として、反応してしまう場合もあるので、
負担を大きくしてしまうから、しない方がいいと
考えられる先生もいてるそうだ。

ゆうの先生は、こんな風に言うのも申し訳ないけど、と前置きしてから、
今回のゆうくんのことは自分でも勉強になったと言ってくれた。
血小板がゼロというのも初めて見たし、身体の中からの出血も
初めてだった。
軽く見ていた病気じゃないけど、今まで以上に深刻に考えなければいけないとも。


最後にゆうが頑張った場所にも一度、入らせてもらった。

くうも連れて行った。


ここで、にいちゃんは頑張ったんだよ。


1度は帰ってきてくれたんだ。

そして、行っちゃった。


ゆうは、頑張った。えらいね。

やっぱり、ゆうは世界一やわ。




昨日、帰ってきた娘がゆうの祭壇を見て、怒った。
まるで、ゆうが死んだみたいやん。
やめてよ。

そうやね。なんか変やねぇ。
こんなの、変やね。

ゆうが、いないなんておかしいよね。

透明の犬

2006-06-11 | いぬ
ゆう、散歩に行こう。
くう、お兄ちゃんと久しぶりにいっしょだね。

リードをいつものように2本持って、
「ゆう、くう、いくぞ!」

一本は、こげ茶の犬。赤いほうのストライプ。
一本は、透明の犬。黄色いほうのストライプ。
カラーはかばんの中に。


昨日、ゆうくんを空に還した。

魂はここにはないとわかってても、ゆうの実体と
別れることはつらかった。
何度もキスして、何度もぎゅって抱く。
最後にミルクを口に。。

頂いたお花も一緒に。お庭のお花も一緒に。
一番大好きだったぴーぴーはゴムだからだめだった。
かみちゃんこになったガブは一緒にいってもらおう。
お洋服はあまり好きじゃなかったけど、
1着くらいは持って行ってね。

きいちゃんがゆうにお手紙をくれた。
それも、持って行ってね。初めてのラブレターじゃない?

ごはんもジャーキーも持って行かなくちゃ。
他には忘れ物はない?

リードはもう必要ないよね。
お母さんにちょうだいね。

いつものお布団はやっぱりいるよね。
でも、穴の開いたフリースはお母さんに残してちょうだい。
ゆうの匂い。くんかくんか。



ばいばい。ゆうの身体。

最後にやっとゆうの匂いが、帰ってきた。
病院の匂いは頂いたお花が、消してくれた。
ゆうの匂い。


ばいばい、ゆうの身体。小さくばいばい。手を振る。

いやだ。離れたくない。離したくない。
連れて行かないでよ。

ゆうを返して。


なんで、ゆうと別れなくちゃいけないのよ。
なんで、ゆうは消えていくのよ。



小さくなって、帰ってきたゆう。
透明の犬になった、ゆう。

これからはいつも一緒。どこにでも一緒。

やっとゆうの笑顔を思い浮かべることが出来た。
でも、それが悲しい。

触れない犬。透明の犬。