グルニオンって何?
歩く魚?ということでよっしーはグルニオンについて調べてみた。
ようわからん?
…日本産のイトメも10月から11月の新月と満月の数日後に生殖群泳を行う。南カリフォルニアの砂浜には3月から9月にかけて新月や満月の数日後,夜の大潮に乗ってグルニオンgrunionというトウゴロウイワシ科の魚が大群をなして産卵にくる。
砂中に産まれた卵は次の大潮時に孵化
(ふか)して再び海へ帰る。
歩く魚グルニオン、今年も西海岸に上陸
Gretchen Parker in Cabrillo Beach, California for National Geographic News
July 7, 2014
今年もまた、あの季節がやってきた。日没後、南カリフォルニアの太平洋に面した海岸線の砂浜をグルニオンが走る。
産卵は毎年3月から8月の間、サンタバーバラのすぐ北に位置するコンセプション岬から、南はメキシコのバハ・カリフォルニア州にあるプンタ・アブレオホスにかけての砂浜で行われる。カリフォルニアグルニオンが確認されているのは、世界でこの地域だけだ。
だが、ここでもいつまで彼らを目にすることができるだろうか。事例証拠によると、グルニオンを獲る人が増え、開発によって産卵場所が減ったことにより、近年はグルニオンが大挙して走る姿を見る機会が少なくなっているという。
◆グルニオンの産卵
グルニオンが波に乗って海岸に上がるのは、潮位が最も高くなる新月と満月の夜。その後も、それぞれ3夜連続で姿を現す。メスは体を前後に揺らしながら尾びれを砂の中にもぐらせ、最大で約3000個の卵を産む。この動きに引き寄せられたオスは、メスを取り囲んで精子を放出し、卵を受精させる。
グルニオンが大潮時の波に乗り、海岸の高い所へ上がるのには理由がある。次の大潮の時に海に運ばれるまでの10日間、卵が外敵に襲われる心配のない砂の中で過ごせるようにするためだ。砂の中では稚魚が窒息してしまうため、卵は潮が満ちるタイミングを見計らって孵化する。
◆漁のルール
グルニオン漁に関するルールは、1949年から全く変わっていない。解禁になるのは3月と6月、7月のみ。道具の使用は認められていないため、素手で捕まえる。16歳以上になると入漁許可を得る必要がある。産卵がピークを迎える4月と5月の漁は、法律で禁じられている。
過去数十年の間に変わったことといえば、急増したグルニオン漁人口である。グルニオンを20年前から研究しているペパーダイン大学の生物学者カレン・マーティン(Karen Martin)氏によると、1940年代と50年代は、ビーチに行く人が単純に少なかったのだという。
また、海辺の土地に建物ができたことで砂浜が狭くなり、海岸線に防潮壁が造られたため、産卵場所も減っている。
◆数当てゲーム
グルニオンの数は、謎に包まれている。それどころか、砂浜で産卵する習性がなければ、存在すら知られていなかったかもしれない。彼らは、釣り針にも商業漁業の網にもかかることがないし、姿を現すのは夜に限られている。
マーティン氏と海洋保護活動家メリッサ・ステューダー(Melissa Studer)氏は、グルニオンの調査団体グルニオン・グリーターズの立ち上げに携わり、2002年から2010年までに年間600人ものボランティアが50以上の砂浜で調査を行った。彼らが集めた詳細なデータに基づき、サンディエゴを含むカリフォルニア州の複数の自治体は、卵が掘り返されるのを防ぐため砂浜の清掃方法を変更した。
ボランティアたちは現在も調査を続けており、今年はこれまでに約200件の情報が寄せられている。グルニオン・グリーターズによると、大量のグルニオンが陸に押し寄せる光景は2009年まで確認されていたものの、最近では珍しくなっているという。今年はマリブ周辺で1回確認されたのみとなっている。
マーティン氏はカリフォルニア州魚類野生生物局と連携し、グルニオン漁の規制強化を検討している。
PHOTOGRAPH BY MARK CONLI/ALAMY
歩く魚?ということでよっしーはグルニオンについて調べてみた。
ようわからん?
…日本産のイトメも10月から11月の新月と満月の数日後に生殖群泳を行う。南カリフォルニアの砂浜には3月から9月にかけて新月や満月の数日後,夜の大潮に乗ってグルニオンgrunionというトウゴロウイワシ科の魚が大群をなして産卵にくる。
砂中に産まれた卵は次の大潮時に孵化
(ふか)して再び海へ帰る。
歩く魚グルニオン、今年も西海岸に上陸
Gretchen Parker in Cabrillo Beach, California for National Geographic News
July 7, 2014
今年もまた、あの季節がやってきた。日没後、南カリフォルニアの太平洋に面した海岸線の砂浜をグルニオンが走る。
産卵は毎年3月から8月の間、サンタバーバラのすぐ北に位置するコンセプション岬から、南はメキシコのバハ・カリフォルニア州にあるプンタ・アブレオホスにかけての砂浜で行われる。カリフォルニアグルニオンが確認されているのは、世界でこの地域だけだ。
だが、ここでもいつまで彼らを目にすることができるだろうか。事例証拠によると、グルニオンを獲る人が増え、開発によって産卵場所が減ったことにより、近年はグルニオンが大挙して走る姿を見る機会が少なくなっているという。
◆グルニオンの産卵
グルニオンが波に乗って海岸に上がるのは、潮位が最も高くなる新月と満月の夜。その後も、それぞれ3夜連続で姿を現す。メスは体を前後に揺らしながら尾びれを砂の中にもぐらせ、最大で約3000個の卵を産む。この動きに引き寄せられたオスは、メスを取り囲んで精子を放出し、卵を受精させる。
グルニオンが大潮時の波に乗り、海岸の高い所へ上がるのには理由がある。次の大潮の時に海に運ばれるまでの10日間、卵が外敵に襲われる心配のない砂の中で過ごせるようにするためだ。砂の中では稚魚が窒息してしまうため、卵は潮が満ちるタイミングを見計らって孵化する。
◆漁のルール
グルニオン漁に関するルールは、1949年から全く変わっていない。解禁になるのは3月と6月、7月のみ。道具の使用は認められていないため、素手で捕まえる。16歳以上になると入漁許可を得る必要がある。産卵がピークを迎える4月と5月の漁は、法律で禁じられている。
過去数十年の間に変わったことといえば、急増したグルニオン漁人口である。グルニオンを20年前から研究しているペパーダイン大学の生物学者カレン・マーティン(Karen Martin)氏によると、1940年代と50年代は、ビーチに行く人が単純に少なかったのだという。
また、海辺の土地に建物ができたことで砂浜が狭くなり、海岸線に防潮壁が造られたため、産卵場所も減っている。
◆数当てゲーム
グルニオンの数は、謎に包まれている。それどころか、砂浜で産卵する習性がなければ、存在すら知られていなかったかもしれない。彼らは、釣り針にも商業漁業の網にもかかることがないし、姿を現すのは夜に限られている。
マーティン氏と海洋保護活動家メリッサ・ステューダー(Melissa Studer)氏は、グルニオンの調査団体グルニオン・グリーターズの立ち上げに携わり、2002年から2010年までに年間600人ものボランティアが50以上の砂浜で調査を行った。彼らが集めた詳細なデータに基づき、サンディエゴを含むカリフォルニア州の複数の自治体は、卵が掘り返されるのを防ぐため砂浜の清掃方法を変更した。
ボランティアたちは現在も調査を続けており、今年はこれまでに約200件の情報が寄せられている。グルニオン・グリーターズによると、大量のグルニオンが陸に押し寄せる光景は2009年まで確認されていたものの、最近では珍しくなっているという。今年はマリブ周辺で1回確認されたのみとなっている。
マーティン氏はカリフォルニア州魚類野生生物局と連携し、グルニオン漁の規制強化を検討している。
PHOTOGRAPH BY MARK CONLI/ALAMY
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