「都市伝説セピア」読了。

朱川湊人の第一短編集「都市伝説セピア」を読みました。
朱川氏はデビュー後に、ウルトラファンであることをカミングアウトし(?)、メビウスの脚本も執筆しさらにメビウスの外伝小説も連載されているのです。
さて「都市伝説セピア」ですが、とても最初の作品集とは思えないくらい完成度が高いのです。

「アイスマン」「昨日公園」「フクロウ男」「死者恋」「月の石」と5編が収められていますが、何れも"ノスタルジックホラー"と言われているように60年から70年代の雰囲気が横溢しています。
好みの作品は各自違うでしょうが、私は「昨日公園」と「月の石」が中々良い話だなと思いましたし、「死者恋」はかなり不気味でした。
「アイスマン」の独特な雰囲気、都市伝説を作り出そうとする「フクロウ男」とどの作品もお薦めです。