成城ガゼータ

やせっぽちガゼータ氏のおしゃべり人生

大地震にオロオロするばかり

2011-03-14 23:12:04 | Weblog
3月11日午後2時すぎテレビからはいつものような野党が与党を攻めるだけの国会中継が流れていた。

ヘルパーさんと訪問医師が帰り、ほっとした気分で遅めのお昼を食べ、大臣の答弁を聞きながらパソコンを触っていた。そのとき突然警報音と画面に緊急地震速報が出た。東北地方だけど念のため母が寝ているベッドの傍に行き、頭にクッションなどを載せていたら、すぐに台所の方からガタガタガタという激しい音が響いてきて本棚の扉が半開きとなり、中からポプリが入っているガラスビンが落ちた。部屋中にポプリの香りが充満した。

国会中継はすぐにスタジオに切替られてアナウンサーの「非常に大きな揺れです。丈夫な物陰に避難してください」という声が繰り返えされていた。私は母の電動ベッドを下げたり手直にあった帽子をかぶせたり、テーブルの下にもぐってみたり、母から離れてはいけないと思い直し、再びベッドの傍に戻ったりを繰返していた。
揺れが一端弱まったとき、ガラス戸を開け、玄関ドアの鍵も開けたり、作動中のままだったパソコンの上に何かが落ちたら壊れてしまうと考え、電源を切ったりした。右往左往。あのときの自分の動きには何も意味もない。ただただ怖かったからじっとしていられなかっただけ。

どのくらいの時間母の上に身をかがめていたのか、ようやく一息ついた頃―まだ心臓はドキドキしていたが―テレビ画面には震源地に押し寄せる初期津波が写しだされていた。

すぐに携帯電話で従妹に連絡したが全く通じなかった。固定電話でもダメだった。
何度も繰返したが誰にもつながらなかった。恐ろしくて誰かと話さずにはいられなかったのだ。

しばらくして菅首相らが防災ジャンパーに着替えて会見室に現われた。
首相が会見室に入るときや会見台に乗ったりするときにお辞儀をするのが、もどかしく鈍い感じがしてならなかった。
被災地の姿は悪夢を見ているようで悲惨で絶望的な気持ちになったが、
助かるだろうか…助かって欲しい…心底祈り願わずにはいられない。

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