成城ガゼータ

やせっぽちガゼータ氏のおしゃべり人生

始まりはボジョレー・ヌーボー★真ん中はペトリュス1970年

2009-11-24 16:23:21 | ワイン
友人夫婦主催「第38回東葛西ワイン会」が開かれた
小雨模様 空は灰色
午後三時 集うは10人

始まりはボジョレー・ヌーボー(マルセル・ラピエール)
グラスを透して可憐な赤がゆれる 
葡萄の神様に感謝

バネル・ソーヴィニョン(ミアーニ)2004年 白 ヴェネチア地方
グラスを口元へ近づければ素敵な香りのご挨拶があり一同感激

ピュリニー・モンラッシェ・レピュセル(ドメーヌ・ルフレーヴ)1996年白
白の最高峰 色も濃く時間の経過とともに香りが変わる 
ナッツ、けだものの香り フィニッシュが素晴らしい 
誰かが言った「飲みやすく安心系ラベル」と

シャトー・ペトリュス 1970年 赤
甘い香り 複雑な味 完成度が高く文句無く美味しい 
このワインはあと30年の寿命を約束されているそうで
みんな自分の歳を数えてみる あと30年…
「ひれ伏すワイン」に再び拝謁できるだろうか…

マジ・シャンベルタンアー 1996年 赤(ドミニク・ローラン)
硬質でしっかり者の味 

ラボルトデュシェル 1999年 赤 (シャトードラネグリ)南仏
飲みやすい 素直な美味しさ
料理を引き立ててくれる

シャトー・ミュザール 1999年 赤 レバノン
きれいな色
レバノンワインの美味しさは侮れない 
「草食系動物的な香り」と向こうの席の誰かさんの感想

次回は来年
また元気でお会いしましょう







国立新美術館のアートライブラリーはいい感じ 

2009-11-21 00:56:53 | Weblog
国立新美術館へ初めて入った。
「ザ・ハプスブルグ」展は混雑してい絵画はまともに見られない。
特に「オーストリア皇妃エリザベート」シシの肖像画の前は人、人、人。
どんなに順番を待っていても絵の前にはたどり着けない。

こうなれば適当に流して見る。
旧約聖書や神話を題材にした生々しい絵のあたりは空いている。
エル・グレコの「受胎告知」もシシの人気には負けていた。

展示会場を出て館内を見学した。
大きな曲線を描いた床から天井までの全面ガラスを透して秋の日差しと色づいたケヤキが見えて案外気持が良い。
工事中、ぐにゅっと曲がった大きな箱物的建築物に古き佳き(わたしの)乃木坂が壊されていくようで悲しかった。
しかし今回初めて入った内部は思ったほど醜悪ではく、
先入観だけで偉そうな感想を持っていた自分を少しばかり恥じた。
でも黒川紀章は建物の外観とコンセプトには力を入れたが、
各展示会場や地下のグッズ売り場やカフェのデザインなどは国が指定した業者に任せてしまったのではないかという感じもした。

アート・ライブラリーは素敵だった。
大きなガラス扉からライブラリー内部がパッと見えて入りやすい。
用事がなくても、ぶらっと閲覧もできて椅子もたくさんあって、
全国の美術館所蔵カタログからデザイン・建築雑誌や黒川紀章の著作本などなどきれいに配架されていた。
実際に何回か利用してみないと本当のところ使いやすいのか悪いのかわからないが、専門図書館というのは面白い。

ライブラリーには大きくて明るく開放的な気分になる窓があり、
自然を取り入れる設計になっていて、晴れた日も雨の日も外気を目で感じることが出来る。
窓の外には人工の竹林があるのだが
竹をつかうとぐっとモダン和風の趣にもなる。
最近新らしくなった根津美術館の正面にも竹が配されていた。
六本木のミッドタウンの正面にも竹がある。
竹が大流行だが、元祖竹使いは新日本主義を確立した近代数寄屋建築家吉田五十八であろう。
黒川紀章氏も晩年は民族的な血が表面化し和風を意識することになったのだろうか。

時刻はお昼時。
この機会だからポール・ボキューズの空中レストランに入ってみようと
レストランの入り口まできたら順番待ち席も超満員。

ならばレストランの真下のカフェテリアでもいいかと思ったが、
そこも満員で空いたテーブルがない。
メニューを眺めただけでやめた。
ここを利用しなかったのは満員というだけではなく、
レストランの円錐形のコンクリート土台がうっとうしく、
また館内を歩いている人から出る埃をまともに浴びそうな気がしたから。
外のテラスで食べている人は椅子を木立の方へ向けて気持良さそうだった。

地下のミュージアム・グッズ売り場もチェック。
ちょっとばかり魅力的な品がたくさんあったがどれも値段が高かった。
こういう場所では何かひとつでも買いたい性分なので
小さな便箋とボタン形のバッジを買った。

まずまず楽しかった国立新美術館初入館の感想でした。


モーツアルトのレクエムを聴きながらボジョレー・ヌーボを

2009-11-19 23:08:33 | ワイン
冷たい雨が降り始めた午前9時頃
宮崎屋さんからボジョレー・ヌーボーが配達された。

今夜はお祝いワインを飲もう。
そして先日買ったばかりのカラヤンのモーツアルト「レクエム」を聴きこう。
(レコード屋のレクエムのコーナーに『モツレク』と書いてあった。こういう内部用語をそのまま表に出してしまうのは、どうもいただけないねえ)


ド・コ・モ・モ・ジャパン選定作品

2009-11-15 18:48:31 | Weblog
ドコモモ(DOCOMOMO)とは『モダニズム建築作品に関する建物、敷地、環境の資料化と保存』のための国際組織名の略である。
日本は2000年9月の総会で正式に加盟が承認され、それ以前からの日本独自の運動に更に弾みをつけ活発な活動を繰り広げている。

ドコモモ・ジャパンの目指していることの一つには国内に現存するモダニズム建築を調査し、ニュースレターによって会員に情報を提供し、保存運動などにも役立てていることである。
このように高い意識で活動していく上の苦労や問題点はやはり資金面で、ドコモモメンバーの会費だけに頼っているのが現状だそうで、国内調査旅行などの交通費は自腹とか何かのついでがあるメンバーが現地を見てくるという形で遣り繰りしているそうだ。

上に記載したことは竹中工務店発行の「季刊アプローチ」2009年Spring『特集スペシャルレポートDOCOMOMO モダニズム建築、次代への継承』によるものである。

同誌には1921年から1976年に建てられて現存しているモダニズム建築の中からドコモモ・ジャパンが選んだ建物が紹介されている。
それぞれに建物名称、場所、建築年、設計・施工者が記載されている。写真付きのものもありとても興味深い。
写真で見る建物は ―上野の東京文化会館などは― 実際の建物よりは力強く静かな雰囲気ですっきりとして美しい。一時代を反映し、一時代を代表し、設計者のエネルギー、哲学も感じられてつくづく建築物って素晴らしいなあと感じる。そこには確かに次代へと引き継がれるべき建築物が発するオーラがある。

ドコモモ・ジャパンによって選定された建物は今も現役で息づいている。
私は建物を見たり内に入ったりして知っているものもあるが、公共建造物などは使い方ひとつでこうも建物全体が物だらけ張り紙だらけになるものかと常々嘆いているものもある。竣工当初の調和は失われはっきり言って汚らしくなっているものが多い。これは何とかしなければと思う。

建築家の中には自身が手掛けた家の施主に住まい方まで厳しく注文を付ける人もいるそうだが、公共性が高く年々予算を請求しながら維持保存する建物などにもそういう建築家の強い言葉と中で働く職員等への意識教育も必要だと思うのだが。




黒柳徹子の文章に笑い止らず

2009-11-10 23:05:17 | Weblog
黒柳徹子さんの新刊「小さいころに置いてきたもの」を読んでいる。
徹子さんらしい感性に溢れた文章に涙ぐんだり笑ったり胸が一杯になったりしている。
『笑う話―オペラ歌手の巻』ではあまりのことに声を立てて笑ってしまった。
一行読むごとにブファーと笑う。

どんなことが書いてあるかというと
ある年、ある日、あるソプラノ歌手はマリア・カラスの代役で主役トスカを演じていた。
彼女は一昔前のオペラ歌手らしく華やかで超豊満な肉体の持主。
で、その肉体ゆえに起きてしまった悲劇と言おうかなんと言おうかのハプニング。

ソプラノ歌手にとっても観客にとっても恐らく生涯忘れることが出来ないほどの驚きの「トスカ」。

恋人を銃殺刑で失ったトスカは絶望し、城壁の上から身を投げる有名なラストシーン。

演出は実際に城壁からトスカが飛び降りる。
そのために、舞台裏手では上からジャンプして落ちてくるソプラノ歌手のために、クッション性の高いトランポリンを用意した。
それで豊満な体が落下してきたところを、裏方数人で押さえつけ、オーケストラボックスの美しい音楽とともに幕となる段取りだった。

しかし、嗚呼しかし、
裏方たちは彼女をトランポリン上に押さえつけることに失敗してしまった。
トランポリン上でバウンドした歌姫は丸まったり、上向きになったり、下向きになったりしながら合計13回!空中高く舞い上がり城壁の上に姿を見せた。
こんな結末誰が予想していただろうか。
幕を引く係りの人も唖然とし、幕は開いたままだったという。






古書店からの帰り道カフェブールマンへ 

2009-11-06 21:37:30 | Weblog
三島の「仮面の告白」が読みたくて三省堂で探したがなかった
アマゾンに注文してもいいが
きぬた古書店の棚には三島本がたくさん置いてあるのを思い出し
そちらへ行ってみることにした

思ったとおりあった
商品は初版本完全復刻版(1996年発行)で
ケース箱入り、表紙にはパラフィン紙のカバー付き
帯がケースと本の両方に付いている
元の所有者が買ったときのまんまの体裁を保っている
古書の格としては完璧

黄ばんではいるがページの中に挟み込まれた「新付録」には
坂本龍一のお父さん坂本一亀氏が『仮面の告白』担当編集者だったときの回想文がある
きぬた古書店主のお話では三島由起夫は古書店界では相当価値が高く
初版本なら100万は下らないだろうとのこと


手に入れた本を持って駅方面への戻り道
カフェブールマンの前で立ち止まる
時刻はそろそろ三時 お茶の時間だ
美味しいコーヒーとチーズケーキでもいただきましょうかと
階段を上りお店の中へ
買ったばかりの「仮面の告白」を開き
ページをパラパラしながら
マスターが淹れたブレンドコーヒーを味わった

三島の本を読むには
オーガニックカフェや上島珈琲店やスターバックスやドトールでは
つまらない





岡田外相がテレビドラマに? そしてケロヨンストラップ

2009-11-04 22:15:01 | 韓流
民主党岡田外務大臣がテレビドラマに出演?!

夕飯を食べながらテレビのチャンネルをクルクル変えていたら
韓流連続ドラマ「人魚姫」をやっていた
韓国ドラマのストーリーは複雑なようで非常にシンプル
夜の遊園地
ウルウルと輝くイルミネーション、風船、恋人たち
よくあるシチュエーション
そしてヒロインの頬を濡らした涙の理由は?

ヒロインの婚約者役を演じている俳優の顔が
民主党岡田外相にそっくりなので驚いてしまった
岡田大臣の若干下三白眼的な目や性格の堅さが
キム・ソンミンという名の俳優の顔に重なった

テレビの国会中継を見るともなく見ていたら
答弁する首相の後ろに座っている大臣たちの足がずらり写っている
岡田外務大臣の足元に置かれた黒バッグから
緑色の蛙がゆれている
ケロヨン携帯ストラップ

岡田さんてどことなく可笑しい