成城ガゼータ

やせっぽちガゼータ氏のおしゃべり人生

熱海…ブルーノ・タウトと「坂崎磐音」そして吉田五十八

2010-07-29 15:40:49 | Weblog
友人から暑中見舞いを兼ねた電話をいただいた。
彼女は秋も深まった頃、葛西の友も誘って旧日向別邸ブルーノ・タウト「熱海の家」を見学しましょうと言ってきた。
それなら…ついでに…私は伊豆山「旧岩波別邸」もコースに入れてと要望。

その理由を、今年初めから佐伯泰英の「居眠り磐音江戸双紙」にはまり1巻から33巻までの既刊分をこのたび目出度く読み切った。
それに吉田五十八の傑作「岩波別邸」がその佐伯泰英氏によって買い取られ、有難いことにひどく痛んでいた建物は壊さず、すべて当時のままにすることで、現在修復工事中とのこと。
熱海+吉田五十八+佐々木磐音が私の中で映像的に重なり、早くこの目で確認したい!と熱望していたところである。と説明した。

またまたミーハーね、とせせら笑われると思ったら案外そうではなかった。
電話の向こうで彼女はこう言った。
『数年前に亡くなった父の本棚にはこの磐音シリーズが1巻から15巻まで並んでいて、続きを読む前に父は病気になり入院して……叶わなかった。
この文庫本は何だか捨てられないまま、本棚に残っているのよ。』

「磐音」は友人のお父上のような方にも愛読されていたのか…。
受話器を置いたあと暑さにあえいでいる木々の葉と空を仰ぎ見た。





ナイトメア・ビフォア・クリスマス個性的な出演者たち やっぱり捨てられない

2010-07-24 23:19:51 | Weblog


昔渋谷・東急文化会館内にあった映画館でジム・キャリーの「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」を観た。変てこでおかしくて無気味な出演者たちがストーリーを彩った。

そのキャラクター達3体を映画館の売店で買った。

残っているのはふたつ。
失ったものは、徹底的に冷酷で生まれながらの悪「車椅子博士」。
博士の首が取れ、車椅子の車輪が外れてしまった。
悪者博士は無残にもすっかり壊れてしまい、今はもうなくなった。


民主党不支持率を下げるには今はこれしかない

2010-07-21 00:13:27 | Weblog
民主党の今の能力・実行力では、当面はもう政策実現は無理
それなら菅内閣が出来ることは、せめて国民に良心を示して信頼を回復させること
私の考える菅内閣不支持率を下げる方法は…これ

長崎、広島の原爆記念日出席 日本発核廃絶を強くアピールする
終戦記念日出席 韓国・朝鮮、アジア諸国へ真摯な言葉
災害、天災、人災被害へは素早く現地へ飛び慰問と視察
拉致被害者、公害被害者、医事被害者等等への誠意
町工場、ハローワーク、各施設を頻繁に視察
来日要人へは盛大な歓迎 日本を売り込む
国民の祝祭日には大臣コメントを出す

そして かつて「イラ菅」がやったように
官庁のロッカー内を抜き打ち調査 何度も行う

とにかく民主党議員は選挙運動中のように全国津々浦々歩き国民と直に顔を合わす
国会議事堂や永田町の中で椅子に座っているだけではダメ
テレビの政治バラエティーに出演して顔を売るばかりやっていてはダメだ

スタンドプレーかも知れない。安直かも知れない。お気楽かも知れない
白々しいと言われるだろう 能無しと言われるだろう
草の根政治を必死にやる!!!
我々のハートをつかめ!!!

居眠り磐音江戸双紙ついに最新巻へ

2010-07-19 00:16:35 | Weblog
「居眠り磐音江戸双紙」を今年1月から読み始めて7ヶ月。
まことにひたすら読み続け、本日遂に最新33巻目に入った。
マイ・ブックカバーも暖色の花柄から黒白荒組格子模様そして生成り麻小鈴模様と移った。

33巻目はどのような展開となり、次巻につながっていくのか。
第一章は早読み終えた。磐音とおこんは田沼意次の粛清を逃れて江戸を去る。
これから佐々木磐音のたどる道はさらに厳しく険しくなるが
磐音の生まれながらの精神の高さと
抜きんでた剣の強さで、この困難に打ち勝っていくと信じる(ファンの想いです)。

作者の佐伯泰英氏は今頃は熱海伊豆山の仕事場で――今やご自分の持ち物となった吉田五十八設計の「旧岩波別邸惜檪荘」を眼下に愛で――せっせと執筆に勤しんでおられることだろう。

佐伯氏の仕事場を想像するに、きっと磐音を巡る登場人物一覧、事件一覧、剣術流派一覧などなどのデータベースが作成されていると思う。

毎巻どこかで見たような、聞いた様な名前を巧みに組み合わせた名の外道剣術家が次々と磐音の前に登場しばっさりと成敗されていく。
よくまあ、あれだけ色んな名前を考え出せるものだと読みながら笑っている。

今年初めての冷やし中華ソバはマダム・チャンで 

2010-07-15 22:32:54 | Weblog
富里詩人の娘が泊りに来てくれた。
そこでお昼ご飯は外食にしようと話しが決まり
タイ料理か中華かということで真剣に悩んだ結果、
今回はマダム・チャンの冷やし中華ソバにしよう!ということになった。

お昼時店内はご夫人グループの声に占領されてかなりの賑やかさ。
五目冷やし中華ソバは麺、具、タレが別々のガラス皿に盛られて来る。
具は焼き豚、くらげ、きゅうり、海草、蒸えび、カニなど。豪華である。
タレには醤油とゴマの二種類があり、二人はそれぞれ違うタレを注文した。

先ずは細くて歯ごたえのある麺の上に具をお好きなように飾る。
次にタレのかけ方が問題になった。
タレはたっぷりある。
それを一気に全部かけて混ぜてしまおうか
それともちょびちょびかけながら食べるかだ。
ここは個性が現われるところだ。
私は二口ほど食べてはタレを継ぎ足しやっていたが
冷やし中華の美味しさはそんな食べ方では味わえないとわかり
一気にタレをかけまわした。まあ面倒になったのですな。
正解。うまい。
服にタレがはねても仕方ながいな。食べることに集中。

今夏 あと何回冷やし中華を食べることが出来るだろうか。

悪しきこころ 

2010-07-13 16:46:03 | Weblog
外出先から帰宅してどうにも気持ちが収まらない。
もうダメとばかりに
いつも話しに耳を傾けてくれる先輩に電話した。

驚いたり呆れたりしたことを訴えて長電話の受話器を置いた。
徐々に落着いてくると
今度は先ほどまで大騒ぎしていたことが取るに足らない小さなことに思えてきた。
では、どうしてあの時不愉快な感じになったの?その『感情』って何?

うっ!!そうよそうよ、これこそ「モーゼの十戒」
パンドラが人間に贈った「個人的邪悪な悪いもの」に他ならない。

そう確信した。あああ自分にも困ったものだ。
苦笑いを通り越して、溜息先に立たずだ。
後悔しても始まらない。
今後気をつけるべしと
ぎゅっと反省した。
プロメテウスにはなれそうもないな。

そしてちょっと落ち込んだ気持ちにさらに追い討ちを掛けるように、
自分の思い込みからくる誤りにも気が付いた。

はっとして赤面 がっくり であった。
またやったか という訳だ。
『この馬鹿者めが、いちいち電話する前によーく考えなさい!』
『そんな狭いこころ 小さな人間でどうしますか。もっと大らかに。』
誰かにそう言ってもらいたい。そんな気分であります。

ここも六本木

2010-07-04 20:58:08 | Weblog
乃木坂の国立新美術館で開催中のオルセー美術館展「ポスト印象派」を鑑賞。
その後ミッドタウンまで足を伸ばした。
大通りは通らず、遠回りして狭い道に入り込んだ。
住所は六本木7丁目。


神社出現





ミッドタウンへの近道へは桜の木をくぐり階段を上る








旧い町の名は龍土町
その昔「龍土軒」というフランス料理店で食事したことがある。

横丁と路地には探せばまだ少しばかり懐かしい六本木があるが…。












夏色の旧白洲邸「武相荘」から新百合ヶ丘「リリエンベルグ」へ

2010-07-01 18:20:04 | Weblog
町田市能ヶ谷町1284番地旧白洲邸「武相荘」を見学した。
長屋門を潜ると大きな柿の木があり、濃い緑、つややかな緑、とりどりの緑、夏色のシャワーは美しかった。

語るまでもないが白洲次郎・正子夫妻の生活信条は農家を改造した素晴らしい造りからも見て取れる。
部屋部屋を巡ってみて大変に残念に感じたことは、足を踏み入れることが出来ない場所が多いことだ。建物の維持のためには仕方がないのか。
また座敷に座ることも禁止で見学者は立ったままだ。
茅葺屋根の農家もモダンカントリーハウスに変じても掛軸や調度品などは、やはり座して拝見したいものだ。

正子を偲ばせる着物や夏の小物類そして骨董など美しい食器類が床や畳に広げられている。品物名は見学者が読みやすい場所に置いてあるが、少し味気ない。
私は溜息をつきながら眺める訳だけれども、展示品が多くてあっぷあっぷしてしまう。
引き算の美。何も置かない美もあると思うのだが。

座敷に座ることがダメなら、せめて縁側だけでも腰掛させて欲しい。
白洲夫妻の流儀や「カントリージェントルマン」を感じさせる物は、物品や着物、食器ばかりからではない。そう思う。


ひと時、部屋の中に静かに座り、風や空や自然の移ろい、瑞々しく温もりのある建物を通して、往時そこにいきいきと生活していた家族そして日本を引っ張っり堂々と生き抜いた人物に想いを馳せてみたい…。白洲邸は箱物ではないはずだ。

白洲邸見学を終えて新百合ヶ丘へ出た。
人気の「リリエンベルグ」に入り、ザッハトルテと紅茶をいただいた。店内は大繁盛で土日の混み様が想像できた。