成城ガゼータ

やせっぽちガゼータ氏のおしゃべり人生

記憶よ語れ!「昭和のくらし博物館」見学

2013-02-02 16:41:26 | Weblog
築62年になる小泉家住宅は登録文化財「昭和のくらし博物館」と名を変え、建築当初からの姿をそのまま留めている。東急池上線久が原駅から徒歩8分の場所に建つ小泉家は鉤の手に曲がった細い私道の行き止まりにある。

玄関、台所、階段、部屋など、すべてが小さく狭くて、いとおしくもあるが、当時の日本人サイズだったのだろう。同じように私もあまり不自由も感ぜず暮らしていた。特に子供時代など二階への狭くて急な階段でも、すごい勢いで上がり下がりしたし、階段の途中に座り本を読んだり、遊び場にしていたものだ。

貧しくとも家族あり、茶の間あり、縁側あり、家庭菜園する庭あり、日当り良好であれば…。過ぎし日々、昭和の日々、庶民の暮らし、みんな懸命。深く感じるものが去来した。ノスタルジーかも知れないが…いや、案外そうでないかも知れない。
小泉家見学は小説家ナボコフの書名を借りて、まさに「記憶よ語れ!」だった。

小泉家ご長女、館長小泉和子氏の決断と実行力に感謝したい。

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