静嘉堂文庫美術館で開催中の「武家文化の輝き 静嘉堂の古刀と工芸」を鑑賞してきた。
普段刀にはそれほど興味がないが、展示品の中に長船派という文字を見つけたとき俄然心が動いた。
「おおこれは見ておかねば」
何てことはない相変わらず「居眠り磐音江戸双紙」に影響されていて、居眠り磐音こと坂崎磐音が両替商今津屋の主から貰い受けた刀が長船長義だからだ。
ガゼータは単純なんだ。凝り性なんだ。乗りやすいんだ。
静嘉堂に行くときは駅前から二子玉川駅行きのバスに乗り、いつものように少し手前の鎌田停留所で下車し仙川沿いを歩く。
この辺り昔は畑だらけだった。現在は住宅地に変貌しているが地形的にまだ伸びやかな雰囲気が残っている。でもこれ以上の宅地化はもうごめんにしたい。
岡本民家園に鯉のぼりが泳いでいた。もう初夏なんだ…柏餅食べたくなった。
民家園の裏山は岡本神社で若葉色に染まりながら階段を踏みしめて境内に辿り着く。
静か誰もいない。
お参りしてから女坂の方へ出る。関東ローム層の切り通しの地面は雨水を含んでいて足元が滑りそう。
崖線上に行くのだからゆるやかなようでも勾配はきつい。ほどなく静嘉堂文庫の裏門にぶつかる。
半開きの門扉からこっそり身を滑り込ませるという体で入る。
ひっそりとした建物の裏側はまるで明智小五郎の世界が出没したみたいだ。
毎回密かにワクワクする瞬間。自分だけのワールド。
岡本神社 ユーミン夫妻が寄進した一対の灯籠がある
左側は岡本民家園の塀
正面に静嘉堂の裏門が見える
裏門から入るとこんな景色
岩崎家の霊廟 お雇い外人コンドルが設計
国分寺崖線上の庭園を下って正門から外へ出る
静嘉堂文庫美術館正門前から旧小坂邸へ足を延ばす
小坂邸の塀は馬坂に沿って延々と続いている
旧小坂邸の起伏に富んだ庭園は竹林