自律神経とは、人間の体を維持するために私たちの意志に関係なく働いている神経です。たとえば、心臓は私たちがコントロールしなくても動いています。食べ物を食べれば胃や腸が動いて消化されます。暑い時には汗をかいて体温を調節し、ウィルスに感染した時は熱が出て、ウィルスを攻撃します。 このような働きをしているのが自律神経で、私たちの健康を保つためには、自律神経が正常に機能している事が必要なのです。
しかし、前回のブログでもお伝えしたように、季節の変わり目の温暖さや、人間関係や仕事や子育てのストレスなど様々な理由で自律神経のバランスが崩れると、倦怠感や不眠、めまい、動悸、集中力低下、不安感・怒りっっぽい、イライラ・気分の落ち込みなど心身の不調が現れます。
そこで、今回は自律神経のバランスを整える呼吸法についてお話します。
皆さんは、呼吸は常にしていると思いますが(してなかったら大変です(笑))息を吸った時に体のどの部分が膨らみますか?
『胸』ですか?『お腹』ですか?
自律神経を整えるには、お腹が膨らむ『腹式呼吸が有効です。』
【やり方】
①吐くことから始める
腹式呼吸では、吐くこと、特に「ゆっくり吐くこと」が重要視されます。体に必要な酸素を取り入れるためには、二酸化炭素を出し切らなければなりません。吐くときに腹をへこませ、吸うときに腹を膨らませる」という要領でおこないます。
「悪いエネルギーを吐き出してから良いエネルギーを取り入れる」とイメージして呼吸すると更に効果的です。
②鼻からゆっくり吸う
両手でお腹を押さえながら、空気がお腹に入っていくことを確認して下さい。
③空気がお腹に溜まった状態で息を止める。
世界的に有名な内科医のアメリカのアンドルー・ワイル博士が提唱された呼吸法で『4・7・8呼吸法』と言う呼吸法があります。
①まずは息を吐く。
②ゆっくり鼻から4秒で息を吸う。
③7秒間息を止める。
④8秒かけてゆっくり口から息を吐ききる。
これを4回繰り返します。まずは、2分ぐらいやって見て下さい。慣れてきたら5分ぐらいやって見ましょう。
おへその下にある「丹田(たんでん)」を意識すると良いらしいので、おへそ辺りに手を置いてみて下さい。
※7秒間息を止めているのが苦しかったら無理せずに縮めて大丈夫みたいです。
これのポイントは、8秒で吐ききるところにあるようなのですが、普段いかに吐ききる前に次の息を吸っているかがわかりますよ。(笑)
あの安倍晋三元首相が現役時代に、自身の健康維持とストレス解消のために実践されていたことが有名です。
皆さんも、「よく眠れない」「気力がわかない」「仕事に集中できない」「疲れやすい」といった不調を感じたときに一度試してみてはいかがでしょう。
2021-03-08 13:31:03 コメント(0)| Trackback(0)