まもなく東日本大震災から1カ月が経とうとしています。
被災地の方々はもちろんですが、被災していない人にも体調や心の不調を
訴える人が増えています。私の周囲でも子供が夜泣きやしたり落ち着かなくなったり
子供がえりしている。。などで心配されているお母さん方も多いのです。
被災のショッキングな映像をテレビやネットで繰り返し見たことでストレス
を受けて不眠・過敏・焦燥感・感情麻痺やイライラ・無気力・・・など
心身に不調をきたす場合があります。
こうした症状をASD(急性ストレス障害)などと呼びます。
でも安心下さい。大丈夫です。「障害」といっても、治らないわけではありません。
いわゆる病気でもありませんし、そうなった人が特別弱いわけでもあません。
こうした症状は災害発生2日後から4週間以内に自然治癒する一過性の障害を指します。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは別のものです。
しかし、1か月以上心身の不調が治まらない場合は、PTSDの診断範囲に入る場合が
あるので専門医や心療内科に行かれる事をお薦めします。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは、危うく死亡・重症に至るような出来事を経験した後
不安・不眠やパニックなどの症状が、一か月以上継続する、精神的な病気。
症状が1か月未満の場合は、PTSDではなく、ASD(急性ストレス障害)に分類されます。
大人は客観的に事態をとらえることができますが、子供は直接的にとらえてしまう場合が
あるので大人よりダメージを受けやすいのです。
(社団法人)日本小児科医会が大人に向けた子供のこころのケアの理解や対処法などを書いた
冊子をだしています。
是非、ご参考になさって下さい。
http://jpa.umin.jp/download/kokoro/PTSD.pdf
2011-04-07 13:32:25 コメント(0)| Trackback(0)