ここのところ、私の周囲は出産ラッシュです。
生まれたてのかわいい赤ちゃんの写メールが送られてきます。
かわいい笑顔に癒されます。
心身ともに健やかに成長して欲しいものですね。
実は、子どもの『心』の成長発達には、段階があります。
アイデンティティの概念を提唱したことで有名な、精神分析家のE.H.エリクソンによれば
人間は、誕生から1歳ぐらいの間に、発達の第一段階の 『基本的信頼感』 を築きます。
幼児期に「基本的信頼」が築けたかどうかが、その後の人生を生き抜く重要なポイントになるのです。
この時期に母親や養育者に抱かれ無条件で受け入れられ、愛される事によって
基本的信頼感が育まれます 。
赤ちゃんが、「この世に受け入れられているんだ!信頼してもいいんだ!」と感じて安心感ができると
自身や周囲の人や世の中を信じ、自分の存在を信じ、認めることができます。
それが、将来の 人間関係の土台・基礎となるそうです。
しかしこの時期に、母親や養育者から十分な愛情やケアが得られない場合は、基本的不信が発達し
自身を否定的に受け止め、他人への信頼感を持てず、他人を信じること、頼ることができなくなります。
メンタル面での病理をかかえる人の中には、この人生早期に問題があるといわれる説もあるほどです。
母親や養育者が、子供が目覚めた時に、「おはよう」と笑顔で微笑んだりと
食事やおむつの世話だけではなく、
情緒的なコミュニケーションは、基本的信頼感の発達に必要不可欠なのです。
乳幼児期に「依存」を十分に経験した人は、それ以上の「依存」を必要としなくなるのだとか。。。
既に、十分愛されていますから。もう、おなか一杯って訳ですね。。
逆に、「依存」を十分に経験していない人は、成長後も「依存」渇望する傾向があるのだとか・・・
基本的な人格が形成されるこの乳幼児期がいかに大切か思い知らされます。