yopikoの、たなばた日記

フクロウグッズ・書・風景・植物や日々の出来事など、写真で気ままに綴っています♪

書に親しむ 「小倉百人一首」 九十七番

2014-02-28 05:30:00 | 書(小倉百人一首)




来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ

歌意: いくら待っても来ない人を待ち続け、松帆の浦の夕なぎの頃に焼く藻塩のように、
私の身もずっと恋いこがれていることだ。
 


作者: 権中納言定家(ごんちゅうなごんさだいえ)  
1162~1241 藤原定家。 83番・藤原俊成の子。
『新古今和歌集』『新勅撰集』の選者。

『新勅撰集』の詞書などから、歌合の題詠であることがわかる。
男である作者・定家が、訪ねて来ない恋人を、身も焦がれる思いで待ち続ける女の立場で詠んだ歌である。

この歌は『万葉集』の
「名寸隅(なきすみ)の 舟瀬ゆ(船着場から)見ゆる 淡路島
松帆の浦に 朝なぎに 玉藻刈りつつ 夕なぎに 藻塩焼きつつ  海人娘人
ありとは聞けど 見に行かむ よしのなければ・・・・・・・(巻六・940
)」
を本歌とする、本歌取りの歌である。

松帆の浦の夕なぎ時、藻塩を焼く煙の立ち上る静かな光景である。
その光景が、いつまでたっても姿を見せない恋人を待つ心のやるせなさ、いらだたしさを象徴している。


まつほの浦 →「まつ」は「(来ぬ人を)待つ」と、「松帆の浦(淡路島の最北端)」の掛詞。

 


                                    ※参考 文英堂 「原色小倉百人一首」


百人一首も残り3首となりました。長かった・・・
書いてから、ちょうど1年遅れでブログに投稿しています。
後少し、おつきあいください



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