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日本人のマスクはファッション?

2020年04月03日 | 日記

ご承知のとおり安倍首相は2日、5000万枚を購入し全世帯に2枚ずつ布製マスクを配布することを発表した。
洗剤で洗えば何度でも使えるのでマスクの需要抑制になる、国民の不安解消に資するというのが理由のようだ。
後で引用する産経新聞の産経抄でも「耳を疑った」「首相の決断を押しとどめるブレーンはいなかったのか」と結んでいる。
多分、大方の国民の反応も同じと思う。

昨年のエジプト旅行の際、往きの飛行機でスウエーデン人のビジネスマンと隣り合わせになった。
顧客の観光業者に日本を案内しての帰りということだった。
スウエーデン人だがイスタンブールに住んでいるということだった。
こういう場合は他愛のない雑談に終わるものである。が。
「日本ではどうしてマスクをしている人が多いのか」と質問された。
考えたこともなかった。
2月の終わりだったので、花粉症とか風邪などと答えようとして、ふと、
そういえば一年中マスクをしている人を見かけることに突然思い至った。
答に詰まってしまった。
返答に困っている様子をみて「ファッション?」と畳みかけてきた。
ファッションと認める自信はなかった。
肩をすくめてみせた。
日本人には見慣れたマスク姿が外国人にはやや異常に映るらしいことを知った。
それ以降「日本ではどうしてマスクをしている人が多いのか」と自問するようになっていた。

3日付の産経新聞の産経抄の前半部分である。


これによるとお札代わりという。
「現代でも社会が危機に直面するたびに不安を吸収する機能を果たしてきた」という。
社会学者がいうのであればそうなのであろう。
(個人的には、正解を得たという気持ちにはなれない。)

「国民の不安解消」という首相のお言葉、マスクの心配はしなくていいですよということなのだろうか、
それとも全世界を覆う新型コロナ危機について日本の対応は遅れているようだが、
全国民が同じマスクを着けて玄関から新型コロナを追い払えば危機など心配ないですよということなのだろうか??


一つ気になることがある。
首相のいう布製マスクとはどのようなタイプのものだろうか?
首相着用のマスクをみると、昔ながらのマスクのように見える。
(実は、昔ながらのマスク、マスク不足に備え捨てられずに数枚持っている。)