ようこそがっこうとしょかんへ

箕面市の小中学校図書館司書がおすすめする本を紹介していきます。

読書週間献立2022

2022-11-01 12:00:00 | 読書週間献立
10月27日から11月9日は全国的に読書週間です。
読書にぴったりのこの季節、給食の献立(こんだて)にも物語や絵本にまつわる料理が登場します。
今年は、3冊の本から5つの料理を味わうことができます。
おいしい給食のあとは、本の世界も楽しみましょう!

11月1日(火)
献立名「アーモのトマトシチュー」


『ありがとう、アーモ!』
オーゲ・モーラ/作 三原 泉/訳 鈴木出版  2020年発行

バスどおりのアパートのてっぺんのへやでアーモがつくっているのはとくせいシチュー。
町にただようおいしそうなにおいにさそわれて、いろいろなひとがアーモのおうちにきたので、アーモは夕ごはんにたべるつもりだったシチューを一ぱいずつ分けてあげました。
「ありがとう、アーモ!」とうれしそうにみんなが帰ったあと、おなべはからっぽ。
ああ!
アーモの夕ごはんはどうなっちゃうの?!

「アーモ」は作者オーゲ・モーラさんが、両親のふるさとナイジェリアのことばでおばあちゃんをよぶときのことば。
「アーモのとくせいシチュー」の本物のレシピはモーラさんの秘密(ひみつ)です。
給食の「アーモのトマトシチュー」は栄養教諭(えいようきょうゆ)のみなさんがアーモの作り方を想像(そうぞう)して作ってくださいました!

11月4日(金)
献立名「しめじご飯」「秋鮭(あきざけ)のチャンチャン焼き」


『妖怪(ようかい)アパートの幽雅(ゆうが)な日常』全10巻
香月(こうづき)日輪(ひのわ)/著 講談社 2003年~2009年発行

高校1年生の夕士(ゆうし)が、一癖(ひとくせ)も二癖(ふたくせ)もある人間、幽霊(ゆうれい)、妖怪(ようかい)たちと出会い、世界を広げていく物語。
「箕面・世界子どもの本アカデミー賞」に、2010年度、2015年度、と2度もノミネートされた箕面の子どもたちにも大人気の作品です。
夕士(ゆうし)が住む「妖怪(ようかい)アパート」で住人の食事を担当しているのは、手首だけの幽霊(ゆうれい)、るり子さん。
その料理がなんともおいしそうで、こんな本も出ています。


『妖怪(ようかい)アパートの幽雅(ゆうが)な食卓(しょくたく) るり子さんのお料理日記
香月(こうづき)日輪(ひのわ)/原作 講談社 2009年発行

季節の食材を使って丁寧(ていねい)に愛情をこめて作られるるり子さんの料理は、どれも絶品!
この本で、おいしさの秘訣(ひけつ)がわかります。
今回、給食に登場する「しめじご飯」「秋鮭(あきざけ)のチャンチャン焼き」のレシピも載(の)っていますよ。

11月9日(水)
献立名「パルゥハンバーグ」「ポメスープ」



『本好きの下剋上(げこくじょう)~司書(ししょ)になるためには手段(しゅだん)を選んでいられません~既刊 第一部~第五部 30巻
香月(かづき)美夜(みや)/著 TOブックス 2015年~発行

生活に支障(ししょう)をきたすレベルの本好き女子大生・麗乃(うらの)は、ある時、目が覚(さ)めると貧しい兵士の子ども・マインに転生(てんせい)していた。
なによりもショックだったのは、本がない世界に来たこと。     
(おさな)いマインが、紙もない異世界(いせかい)で、本を作ろうと奮闘(ふんとう)するところが愉快(ゆかい)です。

今回の献立名(こんだてめい)にあるパルゥ、ポメは異世界(いせかい)の食材(しょくざい)の名前。
パルゥは、パルゥの木になる甘い果汁(かじゅう)の実。
ポメは、黄色いパプリカみたいな見た目で、味はトマトのような野菜。
パルゥ、ポメを使ってマインが作った料理は、家族に大好評(だいこうひょう)
本のために生きるマインも、おいしいものは食べたいし、おしゃれもしたいんだよね。

箕面市の給食ブログでは、毎日の給食を写真付きで見ることができます。
 どんな給食ができあがったのか、ぜひご覧くださいね。


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