散歩と俳句。ときどき料理と映画。

𤭯=はそう(またまた脱線)

昨日の養樹院の枯れ芙蓉からの連想。
4年ほど前のこと。
骨董市で手に入れた須恵器〈𤭯=はそう〉の写真を、
以前参加していた骨董関連のSNSに送ったところ、
研究者と思しき方から次のようなアドバイスがあった。
こういう親切はありがたい。

(はそうは)古墳の副葬品として、出土することが多く、
首が短いラッパ状の器形から生産年代は、
7世紀第2四半期前後、窯式は、TK217か。
おそらく年代と表面の色から、
湖西(浜名湖の西)産ではないかと考えられます。
(用途の)一つは、Mさん(ワタシのこと)が書いておられる祭祀用の酒、
もうひとつの説は、水銀です。
水銀は、朱として棺の中にまきますので、
実用的かつ儀式的な使用方法ですね。
酒と水銀では、併用できませんが〉

( )内はワタシが補足。

このサイトは骨董自慢の資産家が多く、
ウンザリして退会したのだが、
地道な研究を続けている方もいたのだった。

骨董市での業者の口上では、この胴部の穴に棒を差し込み、
取っ手として酒を注ぐとのことだった。
〈そんなことあるかい(笑)〉と茶々を入れたかったが、
あまりに立板に水の見事な解説につい買ってしまった。
もちろん値切った上でのことである。

下は枯れた芙蓉をあしらった3年前の写真。

 

𤭯(はそう/はぞう、古名:匜/楾/半挿(はんぞう)/波邇佐布(はにさふ)/波佐布(はさふ))とは、球形の胴部にラッパ形の口縁部をもち、胴部に注口となる竹管などを挿すための孔を持つ壺形の焼き物。古墳時代に朝鮮半島から導入された須恵器の器種として出現し、水や酒等を注ぐために使われたと考えられている。

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