ふしょうなブログ

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渡れぬ河(SAGA)について

2005年09月25日 21時44分11秒 | 詩の背景
  この詩の出だし部分「男との女の間には深くて暗い河がある」は「黒の舟歌」からの引用です。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、故野坂昭如氏の歌でヒットしました。カラオケで耳にされた方もおられるのでは?   

  暗くて深い河、三途の川にも例えられるようで、渡ったら最後帰り得ぬ彼岸は泳いで渡れるようであり、暗く深い河に阻まれ、はるか彼方にも感じられます。

  そして現世における三途の川は相容れぬ定めにある男の女の間に流れています。男と女、同じ人間の姿をしていながら、根本的に異なる生き物に思われます。そして、そんな男女だからこそ、互いに惹かれあうのかも知れません。惹かれあう、それは種の保存行為による衝動であるとしても、生理的な欲求を超えた男と女の世界があるように思います。究極的には分かり合えぬ男と女。それでも、分かり合おうとする努力が愛を育むようです。そして、その努力の潰えた時、愛の終わりを感じてしまうのでしょうか。    

  テーマは生理的欲求による男の身勝手な愛、そして、その愛を受け入れ心身ともに傷つきながらも、愛の想い出を心に抱いて生きる女の儚い人生です。なんだか、多分に演歌の世界のようです。演歌、それ自体叙情的な詩(詞)である事をYockは否定しません。日本人の生き様、考え方、それを歌に込めた演歌と詩に込める事は、同義的意味合いがあるように思います。

  この詩はありふれた言葉、表現にて綴られています。叙情的な詩の場合、このように簡潔で直接的表現にて読む人に訴える事は、間接的な表現で訴えよりも判りやすく、心に響くのかと考えます。

  尚、タイトルのSAGAは「性」をローマ字にしたものです。何となく、タイトルには愛のコリーダ的な意味合いを含ませています。

SAGA(現代詩フォーラム)
URL:http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=49983

SAGA(詩遊会)
URL: http://oba-poe.ktplan.ne.jp/bbs/toukou.cgi?md=thread&no=7072&tp=7072&dc=

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