ふしょうなブログ

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「不条理なこと」について

2005年09月12日 22時04分18秒 | 詩の背景
昨日の結果についてはがっかりしたと言うべきか、当然と言うべきか、感動したって言うべきか、どうなんでしょうねえ。

田中角栄の前後の日本は実は資本主義国家では無く、世界に例を見ないほど、類稀な社会民主主義国家だったとか。つまり、一億総中流の幻想に酔える良き時代だったのです。それが、新聞に「富裕層」って階級の世界が当たり前のように記事になる。

で、今日のテーマというか、主張としては、現状を肯定するな、そして諦めるなって言いたいですねえ。どうする事もできないのは承知の上で、敢えて口にしてみる。抗うって姿勢が言の葉に関わるものの使命だと考えます。(別に同志よ!階級闘争をせよ!なんて、今更蒸し返している訳ぢゃありません。念のため)



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不条理なこと

2005年09月12日 21時53分41秒 | 短歌のようなもの
人の首ひとつふたつと数えては南京の空青く拡がり


イラク人インディアンとはどこ違う黄色いリボンは行軍続け


黒いヤツ死んでなんぼか知らぬけど石油の高さ民を苦しめ


裏切りを許さないとは慈悲も無く勝てば官軍負ければ卑属

名前の無い風

2005年09月12日 20時46分46秒 | 
透明な箱の行き先ボタンを押したところで
君の行き着く先は選択出来ない
目をかっと見開いていても
ロバのように耳をそば立てていても


透明な箱の行き着く先は
既に決まっている


透明な箱はちゃんと知っている
人生の在り方なんて
すこぶるいい加減でさ
自分では何も決断出来なくて
面倒な事は誰かに押し付け
被害者意識に凝り固まりたいだけなのを


透明な箱の中に押し込められ
右往左往する君は
光りの差し込む先を出口と勘違い
殺到するその先で待ち受ける
絞首台への13階段


至福に満ちた楽園にでも行けるかのように
喜び勇んで階段を駆け上る


12段目で後悔しても既に手遅れ
気が付いても既に手遅れ


ぶらぶら揺れる
名前の無い風に煽られ
ぶらぶらぶらぶら揺れている