2014年11月20日
女性消防士にプロレス技、期限切れ温泉卵を口に…東京消防庁、パワハラ行為で懲戒処分
東京消防庁は20日、女性消防士に首を絞めるプロレス技をかけ、気絶寸前に追い込むなど後輩8人にパワハラを繰り返したとして、赤羽署の男性消防副士長(57)を停職6月の懲戒処分にした。副士長は同日付で依願退職した。
同庁によると、副士長は平成21~26年8月、赤羽署の20~27歳の消防士ら8人に対し、跳び蹴りやプロレス技などの暴行のほか、賞味期限が切れた温泉卵を口に押し込んだり、おもちゃの拳銃で腹部や背中を撃ったりするなどの行為を計13回繰り返したという。
今年8月に暴行を受けた女性消防士が上司に相談して発覚。同庁が調査を開始すると、副士長は男性消防士に、清涼飲料水を頭からかけて「何も言うなよ」と口止めしていたという。副士長は調査に「指導の一環のつもりだった」と話したという。
同署の榎本暁署長は「職員による暴力行為は誠に遺憾で、信頼回復に向け、さらなる職員教育・指導の強化を図り、再発防止に努める」とコメントした。
産経新聞