ニ之湯智 国家公安委員長(自民党、参院議員京都選挙区)
私を脅迫した警官を犯人隠避する神奈川県警の電話録音のブログ
国家公安委員会に「神奈川県警が死ね発言をした警官を県警ぐるみで犯人隠避し被害届を妨害している」事を告発したら手紙が届く記事
2021年10月28日
明浄学院をめぐる巨額横領事件 不動産会社の前社長に無罪判決 大阪地検特捜部の取り調べの在り方は
学校法人「明浄学院」の土地の売却をめぐる巨額の横領事件で、大阪地裁は28日、不動産会社の前社長に無罪を言い渡した。裁判で問われたのは、大阪地検特捜部の取り調べの在り方だった。司法担当の渕上記者が傍聴した。
山岸忍被告「適正な判決を出していただいたことに対して、本当にうれしく思っています」
渕上記者「無罪判決が言い渡されたあと、山岸被告は傍聴席にピースサインを見せ、弁護人らと固い握手を交わしました」
不動産会社「プレサンスコーポレーション」前社長の山岸忍被告(58)は2017年、明浄学院の元理事長、大橋美枝子受刑者らと共謀し、学校法人が運営する高校の土地を売却する際の手付金21億円を横領したとして、大阪地検特捜部に逮捕・起訴された。
検察が描いた構図はこうだ。山岸被告は学校の買収をもくろむ大橋受刑者に、その資金を貸し付ける。そして、大橋受刑者が学校を手にし、山岸被告は土地を得て、貸し付けた金は土地の手付金21億円から山岸被告に戻すというもので、懲役3年を求刑する。
焦点は、この一連の計画を山岸被告が部下らから説明され、知っていたかどうかだった。山岸被告側は「部下らからはそうした説明は受けておらず、金は学校の再建費用と認識していた」と一貫して無罪を主張していた。
裁判では、部下らの証言の信用性が争われ、特捜部の取り調べの音声が法廷に流された。
当初、取り調べで「社長には、買収のための貸付とは説明していない」と話していた部下が、検察官に追及され供述を変遷させていく。
検察官(男性)「あなたが大罪人だ」「会社の評判を貶めた損害を賠償できるのか。10億、20億じゃ済まない」
こうしたやりとりのあと、部下は山岸被告に計画を説明したと供述を翻したのだ。
この日の判決で、大阪地裁は部下への取り調べについて、「必要以上に強く責任を感じさせるもので、部下が真実と異なる供述をした可能性がある」と指摘。そのうえで「部下らの証言は信用できず、横領と認定するには合理的な疑いが残る」として、山岸被告に無罪を言い渡した。
山岸被告「取り調べの録音・録画を見まして、えって、こんなことが起こってるのかと。ただただびっくりしました」「もっとですね、丁寧な捜査をしていただきたかったという一言に尽きると思います」
検察は、2010年に特捜部による証拠改ざん事件が発覚して以降、取り調べの可視化など捜査手法の見直しを進めてきた。それが皮肉にも、今回の無罪判決の材料となったのだ。
大阪地検は、判決について「判決内容を精査し、上級庁と協議の上、適切に対応する」としている。
山岸被告の弁護人は「証拠改ざん事件から10年以上経っても、特捜部は何も変わっていなかった」と強い言葉で非難した。今回の判決は、特捜部の捜査そのものに疑問を投げかけるものとなった。
ヤフーニュース