心穏やか委員会

笑い飛ばせば気分は上々。

それ言っちゃだめ

2020年09月03日 | 果てしなき戦い
「油断は禁物」

それは拙者の武士たるものの心得七か条に記されて候

子たちが幼き頃の戦国時代には、我が藩ではそれはもう日常的に小競り合いのあった。
それから月日は立ち、嫡子が元服、それがしも家事(特にお洗濯)に積極的になり、
奥方に少し時間のできた昨今では、太平の世が訪れて候。

「鬼の鉄人」と藩内で恐れられ、不埒ものには打ち首獄門を言い渡していた奥方は、
「母上は怒らなくなった」と姫たちが噂する程になり候

しかし油断は禁物である。

今度は、拙者の心労が増えて候
仕事で大将を任じられ、城に戻れば小姓として働いていれば失言も出る。


パ-トから帰宅後、いい気分で一杯やりながら夕食の支度をするのが奥方の楽しみ。
でも、如何せん声がでかく候
「あら?何で早いの?あ、何でって言っちゃいけないんだっけ?ねえねえ?!!」

あ~静かにしてくれ、今日は疲れてるのだと思うと同時に一言
「もっと声小さくならない?鼓膜がびりびりして音が割れて聞こえるぞ」
と、デリカシ-のかけらもないなと顔に書き言い放って候。


そして気が付くと、目の前にいたのは戦国時代の奥方・・・・・・・・
「あら?いきなりその乱暴な言い方はどうかしら?」


しまった!

太平の世を長続きさせるには、それ相当の努力を怠らないのが肝要と想い候。
コメント (2)
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