斬剣次郎の鉄道・バス斬り

 拙者、斬剣次郎である。たった今から、鉄道・バスを斬る

名鉄モンキーパークモノレール線

2008年11月17日 23時40分18秒 | 鉄道
 名鉄の
 モンキーパークモノレール線
 が12月27日をもって廃止されることになりました。このモンキーパークモノレール線は名鉄で唯一のモノレール線で、犬山線の犬山遊園から分岐し、動物園に至ります。路線長1.2kmの短い路線ですが、この路線は日本モンキーパークへのアクセス路線として1962年に開業したものです。先日、このモノレール線に4年ぶりに乗車してきたので、その様子を紹介していきます。


 犬山遊園では犬山線とモノレール線の改札口が別々になっており、犬山線からモノレール線に乗り継ぐには改札口を出なければなりません。しかも、運賃も通しの計算ではなく、別々に計算するという同じ会社でありながら別会社として取り扱われています。その代わり、モノレール線は150円均一です。
 写真は犬山遊園のモノレール線の改札口ですが、改札ラッチに階段という構成が
 別世界
 に入るような感覚がしてきます。階段を上がると、ホームですが、列車が入線するまではホームに入れないように柵がしてあります。こりゃ、遊園地の乗り物みたいですね・・・。


 モノレール線の
 MRM100形
 の車内です。MRM100形はモノレール線の開業に合わせて投入された車両で、日本初の跨座式モノレールの車両で、かつ現役最古のモノレールの車両です。写真ですが、全幅が広いため、車内が広々としています。ちなみにMRM100形は連接構造のため、全断面貫通型となっています。座席は2+3の向い合せ座席を採用しており、動物をあしらったモケットになっています。MRM100形は非冷房です。


 運転席は中央にあり、運転席の仕切りが無いため、運転の様子がはっきりと見えます。しかも、前面展望も利くのでパノラマカー顔負けのすばらしい前面展望が出来ますね・・・。


 モノレール線の終点である
 動物園駅
 です。この駅は日本モンキーパークの構内にあり、改札口を出るには入園料が必要になります。しかし、実は公道に出られる改札口があるそうですが、やっていなかったようです・・・。駅の奥には車両の留置用の路線が延びています。


 モノレール線の唯一の中間駅である
 成田山駅
 です。この駅は成田山名古屋別院大聖寺の目前にあり、寺のアクセス駅にもなっています。ホームは片面のみで、階段から降り立ったところに駅舎があり、駅員が常駐しています。しかし、駅も小ぢんまりとしていて、ホームがかなり目立っています・・・。ちなみにホームは6両編成に対応していますが、普段は3両編成なので半分は柵で閉じられたままになっています。


 成田山駅の時刻表ですが、モノレール線は8時~17時の間のみ運行されている事がわかります。モノレール線は元々観光路線なので、終日運行することは考慮されておらず、定期券の発売はなされていません(カードも未対応)。しかし、15分ヘッドとはまあまあ本数が多いですね・・・。


 上の写真は犬山遊園駅での車両の連結風景です。普段は1編成がピストン運行しているのですが、車両交換時には2編成を併結し、動物園駅まで走らせ、動物園駅で片方を解放することで車両交換が行われます。何せ、モノレール線は分岐器がが無いのでこのような方法を取らざるを得ないわけです。しかし、なかなか面白いですね・・・。多客時も2編成併結運行があります。

 他の名鉄路線とは違ったモノレール線ですが、違う雰囲気もあとわずかですね・・・。

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