世界遺産大峯奥駆道を歩く その2

世界文化遺産大峯奥駆道を歩いた記録です。

行者還りトンネル東口から行者還り岳へ往復しました 2017年7月15日 その1

2017-07-19 10:57:21 | 世界文化遺産大峯奥駈道を歩く

我が家の裏山の岩湧山から 天気のよい日にはいつも眺めている世界遺産大峯奥駈道。
その奥駈道の中でも 久しぶりに行者還り岳へ歩くことにしました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

岩湧山山頂から 天気のよい日に見える行者還り岳です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
トンネル東口から行者還り岳へ その1
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

予定のコースです。行者還りを越えて もう少し先へ歩く予定です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

いつも通る 五條から天川村への道が 先週の大雨で崩壊して通行止めになっていました。
やむなく引き返して下市町から大回りして天川村へ行ったので 予定時間から 1時間ほど遅くなりました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

前回明星ヶ岳で 「菊の窟探しおじさん」から教えてもらった 309号線119番ポイント無料駐車
スペースです。今日は凄い車の数です。天気の良い土曜日だからです。
みなさん 理不尽に強制的徴収天川村駐車スペースに反感をお持ちです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

いつもガラガラで 私の専用駐車スペースのトンネル東口も なんと満車に近い状態です。
少し走って 離れた場所に停めて戻りました。
9時半に歩き出しました。県道崩壊の為回り道をしたので 予定より1時間送れです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

登山口の山道が少し崩壊しています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

初夏の急登が始まります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

合流点で立ち止まると 大勢の声が ナメゴ谷方面から聞こえてきます。
このコースは 309号線90番ポイントに駐車して登るそうです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この道の丸太階段はほとんど崩壊していますが 所々階段が残っています。
しかし残った階段も もう直ぐ壊れてなくなります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ほとんどの丸太階段が この状態です。国も奈良県も修理するつもりはまるでなさそうです。
いわんや 上北山村では 無理ですねえ、財政的に。

世界遺産の奥駈道でも放置状態なのにましてや その奥駈への登山道など 荒れるままです。
素晴らしい文化国家ですねえ、日本は。

南奥駈など 「新宮やまびこぐるーぷ」の方々が メンテナンスから手を引けば 奥駈道はもう終わりです。
文化庁も文科省も世界遺産の意味が分かっていませんネエ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

登りながら なんか変だなあと考えていましたが、今までに私が取り付けた目印のテープや紐、
それに他の方たちが取り付けた目印のテープが ことごとく撤去されています。
代わりに真っ赤な新しいテープが 木の幹に巻いてありました。
そんな事をしたら 外された人が怒ってお前のテープも外されるのになあ、馬鹿な奴ですねえ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

奥駈出会いです。梅雨明けしたかのような厚い真夏日なので 暑かったなあ、やれやれです。
奥駈は尾根道なので かなり涼しい風が吹いています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

初夏の奥駈です。暑いけど風は爽やかで、気持ちよく歩けます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一のタワ到着です。タワとは 峠の古語です。奥駈地図にはトンネル東口から登った奥駈出会いが
一のタワと書いてあります。歩いて5分ほどのずれがありますが こちらは昔の宿の跡でしょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

かなり広い平地に 水場もあります。何枚かお札も納めてあり、やはりこちらが一のタワでしょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

前鬼から登った太古の辻から北を「金剛界奥駈」と呼び、南側を「胎蔵界奥駈」と呼びます。
来た奥駈は歩く人が多く 踏跡がしっかりしていますが 南奥駈は歩く人が少なく 道も
熊笹で直ぐに覆われるので 今でも定期的に「新宮やまびこぐるーぷ」の方たちが笹刈りを
したり道普請をされていて 歩くことが出来ます。

世界遺産に登録されて今年で12年になるのに 国、政府は放置したままです。
素晴らしい文化国家ですねえ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

時々左手に見える弥山は雲に覆われています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以前から気になっていたのですが、この標識です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この場所はシナの木出会いと書いてありますが 奥駈地図には何も書いてありません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

踏跡もテープもしっかり付いています。トンネル西口へいけるようです。
こんど 119番ポイントに駐車したときに この道を歩いてみようと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

やがて弥山から鉄山へ続く尾根の向こうに 頂仙岳が見えてきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まだ梅雨も明けていないのに 空にはアキアカネが群舞しています。その向こうに雲の切れ目から
弥山小屋が見えています。もちろん望遠レンズです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私が勝手に「蛸の木」と読んでいる木の脇を通り過ぎます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あちこちに白い花が咲いています。近くに寄れないので望遠で覗くと山法師(やまぼうし)のようです。
ハナミズキもこの山法師の仲間で別名をアメリカ山法師というそうです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

やがて正面奥に 行者還り岳が見えてきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その右奥には大普賢岳が見えています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
トンネル東口から行者還り岳へ その2へ続く
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

行者還りトンネル東口から行者還り岳へ往復しました 2017年7月15日 その2

2017-07-19 10:56:51 | 世界文化遺産大峯奥駈道を歩く
トンネル東口から行者還り岳へ その2
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この標識から北へ お花畑が広がります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

鹿避けネットも張ってあります。大山蓮華が咲くようです。
4月には 山芍薬の群生が見られます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

梅惠草が群生しています。ちょうど 満開です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この植物はとてもしぶといらしくて 金剛山の九輪草群生地では ボランティアの方が この植物を
駆除されています。九輪草を駆逐するそうです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

車百合があちこちで満開でした。鬼百合や小鬼百合と花がそっくりですが、小鬼百合の花より
一回り小さな花です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前の由来は 葉が茎の周りに輪生して車のように見えるからです。歯の付け根にムカゴはありません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あちこちに草橘も満開でした。橘やカラタチ(みかん科の常緑樹)と花が似ているから名づけられたそうですが
この花は草に咲く植物で ガガイモの仲間で 蜜柑の仲間ではありません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

峠の標識に着きました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この標識はとても危険です。こんな道は 通行禁止なしなくてはなりません。
「天川辻」と書いてあります。登山口は「神童子谷」入口の鉄の吊橋なのですが、昔歩いたときには
木製の橋という橋はすべて崩落していて、斜面のトラバースも滑り落ちそうで非常に危険です。
それにこの道で 5年ほど前に 山菜取りのご夫婦が熊に襲われて 亡くなられました。

私がこの標識にサインペンで 「進入禁止」と書き込みましたが 消えかけています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

このあたりは踏跡もテープも付いているのでかなりの人が降りて行き 途中から引き上げて来たと思います。
私もかつて 横浜から来た大学生のグループが引き上げて来たのに遭遇した事もあります。

次回来るときは 進入禁止の立て札をきちんと立てるつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

しばらく歩くと お地蔵さんが立っています。合唱して通り過ぎます。
たぶんどなたかの遭難慰霊碑と思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

展望ポイントに来ました。今日は 中央奥の大台ケ原は雲の中です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

行者還り避難小屋に到着です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

天川辻の標識からここまでは歩いてすぐです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

小屋の中は相変わらずきれいに整理整頓されていました。
一人きりなので 小屋の中でお昼ご飯を頂きました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

小屋の上に行者還りの 切り立った岩場が見えています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この山は 南側へオーバーハングしているので 南側からは登れません。
この修験道を開いた役行者さんでも 南から登れずに引き返したそうです。この山の名前の由来です。
しばらく東側を回ります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この急斜面の左側が 山頂ですが、もうしばらく東の巻道を進みます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

突然難路の始まりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

木製梯子もかなり傷んでいます。慎重に登ります。山頂は左側背後です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

行者還り岳山頂到着です。午後1時半です。
小屋で30分のお昼休みをしたので 歩き始めて3時間半で到着です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

山頂からは 眺めはほとんどありませんが 木々の隙間から大普賢岳が見えています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

山頂から下りてもうしばらく奥駈道を進みます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

遭難慰霊碑です。大学生のワンゲル部の若人が 天気の急変でここでなくなられたそうです。
合掌。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
トンネル東口から行者還り岳へ その3へ続く
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

行者還りトンネル東口から行者還り岳へ往復しました 2017年7月15日 その3

2017-07-19 10:51:41 | 世界文化遺産大峯奥駈道を歩く
トンネル東口から行者還り岳へ その3
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

遭難碑で合掌したあと しばらく小さなアップダウンを越えて歩くと 七曜岳が見えてきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その小さなピークで引き返す事にしました。
行者還り岳分岐まで戻ってきました。まっすぐ進むと行者還り岳で 奥駈道はあの道標から左へ反れて
尾根から下っていくのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

分かりやすい看板です。往路は左の道から来て ここでユーターンして尾根道を登っていったのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

しばらく歩くと前に人がいます。今まで全然すれ違っていないのに。どこから来たのでしょう。
たぶん行者還り岳の上り下りで別ルートを辿ったのでしょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

石を落とすと非常に危険です。間違いなく大怪我をします。しばらく待ちます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

水場で追いつきました。どこから来てどこへ行くのか訪ねると「小篠(おざさ)の宿」からきて
弥山へ向っているけど 暑いし もうヘロヘロや」「弥山まで あとどれぐらいでっか」というので

「行者還り避難小屋まで後10分、そこから一のタワへ1時間30分、一のタワから弥山小屋まで2時間30分
です。ざっと4時間10分です」と言うと二人で行者還り小屋で泊まろうか などと相談されていました。

小篠の宿からここまで約6時間以上掛かったでしょう。これから更に4時間はなかなかきついですネエ。
頑張ってくださいと別れました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

巻道を戻ります。石垣でちゃんと補強されていますねえ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

避難小屋まで戻ってきました。そのまま 素通りします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あのピークへここから直接登れないので 右へ回り込んであの山の向こう側から引き返して登ったのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

小さなピークを二つほど過ぎて振り返ると 行者還りが未だ見えていました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

このヌタ場には繰るときには何も足跡は付いていませんでしたが、真新しい鹿の足跡が付いています。
水を野見に来たけど 私に驚いて逃げたのでしょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

梅雨も明けていないのに アキアカネが群舞しています。梅惠草の上で休憩している奴がいます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

少し小さめだけど 熊のウンチのようです。このあたりの右下の神童子谷は熊の巣ですから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

帰路を快調にとばしていると
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

突然左に分岐があります。しかも踏跡もしっかり付いています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この看板に「ピーク1458」と書いてある近くで、前から気になっていました。
GPSの地図にも 道の表示は無く、奥駈地図にもありません。GPSを見ると
標高が1458メートル近くありました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

このピークから振り返ると 行者還り岳と その右に大普賢岳が見えています。
ここから先は 行者還りはもう見えません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

弥山八剣が真横に来ると 分岐です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

分岐に戻りました。ここで奥駈と別れて ひたすら 急降下するのみです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

無事に下りてきたら トンネル東口には 車は見えません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私が止めた場所まで歩くと2,3台止まっていました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

車に帰着して着替えようとすると、国道309の上北山村方面から車がやってきました。
あわてて止めて「通行止めではないのですか」と聞くと 5時までなら通れるよ」と教えていただいたので
あわてて 車に乗って走り出しました。工事現場にいたガードマンに聞くと
「日中は 交互通行で通れます。夕方6時から 朝6時までは バリケードして通れません」
と言うことでした。昼間は通れるのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

歩いた記録です。GPSにはトッポ10プラスという地図が入っています。(1万円で購入した山地図の
SDカードです)しかしあのピーク1458から東の谷へ降りる道は書かれていません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

高度と距離の記録です。かなりアップダウンがあったと感じましたが 累計標高差は750mで
千メートルもありませんでした。
スタートは 9時30分、帰着は16時30分で30分のお昼休みを摂りました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
奥駈道や熊野古道など参詣道のトップページはこちらです。
http://yochanh.sakura.ne.jp/okugake/index.html
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

五番関から大峯山へ新緑の奥駈道を往復 2017年7月2日 その1

2017-07-04 15:33:01 | 世界文化遺産大峯奥駈道を歩く
大峯山周辺は昔から何回も歩いているが、茶店や宿坊が営業中に歩いたことはありませんでした。
今回初めて それらの営業中に歩き、奥駈ですれ違う人は「よう、御参り」と声を掛け合うことも
初めて知りました。日曜日だったので沢山の人が「西の覗き」で修行していました。もちろん
そんな光景も初めて見ました。

この界隈は ほとんど厳冬期の 氷と雪に閉ざされた中を歩いていたので 新緑と大勢の人はとても新鮮でした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
五番関から大峯山 その1
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

登山地図です。五番関から大峯山までが奥駈道です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

五番関登山口駐車場です。正式な駐車場出はありませんが 道路が広いので10台以上楽に止めれます。
この道路は奈良県道で天川村と川上村を結ぶ道で 川上村杉の湯の信号へ出ます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この東屋の奥に登山口標識が見えています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

道というより 踏跡を辿りますが はっきりしていて間違えません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

危険な箇所には ボランティアの方が ロープをフィックスしてくださっています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

歩き出して15分足らず、あっという間に奥駈道です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

五番関とは 女人禁制の大峰山への 女人結界門が各所にあり、清浄大橋、阿弥陀が森、蓮華辻、そしてこの五番関
ですが、もう一つは分かりません。廃道になった道の入口にでもあったのでしょう。

「女人」の女の字が壊されて、「人は入るべからず」になっていて笑わせます。何時まで女人禁制なんて
馬鹿なことをつづけるのでしょうか。日本中の山岳修験の山はすべて女人禁制でした。しかし徐々に開放されて
いまや この大峯山だけです。富士山も江戸時代に登山者(信仰者)の激減で 女性を取り込んで復活しました。
高野山も明治時代まで女人禁制で 空海のオカンも高野山に入れず 慈尊院で息子の帰りを待ちわびていました。

世界文化遺産に登録された今 未だに女人禁制なんて 日本の恥ですねえ。「紀伊山地の霊場と参詣道」は
世界遺産登録12年目です。沢山の外国人が 町石道、小辺路中辺路伊勢路や この奥駈道を歩いています。
女人禁制の理由をどう説明するのでしょう。

私が子供の頃は 女性は不浄だからと言う理由で 女性は神棚にも触れませんでした。私が会社へ入った頃
(1971年頃)もそうでした。神棚の掃除は男子新入社員の仕事でした。

今そんな事言えば 女性達や世間から ぼこぼこに叩かれますけどねえ。
女性は子供を造れるから 男より優れているのにねえ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

道は直ぐに二手に分かれます。右は奥駈古道で 帰路に歩きます。
今は左の「巻道」とかいてある道へ行きます。この道は 合流地点では「在来道」と表示があり 今の奥駈道です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

巻道とはいえ ジグザグの急登です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

鎖場もあります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ボランティアによるメンテナンスも素晴らしい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

きれいな小紫陽花が可憐な花をつけて 急登の疲れを癒してくれます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

やがて尾根道に出た頃に
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

奥駈古道が右から合流してきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

鍋冠行者堂を過ぎます。この謂れは分かりません。奥駈の行場ー75靡きではありません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

このあたりまで来ると 植林帯も消えて やっと奥駈道らしくなります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

足元には見事な苔の森が広がっていました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

石碑に「百六十丁」と書かれているのは この道を吉野に向い歩いてあと金峰山寺へ16キロと言う意味でしょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今宿跡を過ぎます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アップダウンを繰り返すうちに 遠くに大峯山が薄く見えてきました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

見通しのよい場所に来ました。正面奥は 大台ケ原の日之出が岳でしょうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

板屋楓の若葉がきれいです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

やがて この区間の最大の難所「鞍掛け岩」にきました。長い鎖場です。
厳冬期にここへ来て鎖は分厚い氷の下で ツルツルの氷壁に阻まれて引き返しました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

もう少しで抜けれそうです。慎重に登ります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
五番関から大峯山 その2へつづく
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

五番関から大峯山へ新緑の奥駈道を往復 2017年7月2日 その2

2017-07-03 23:31:28 | 世界文化遺産大峯奥駈道を歩く
五番関から大峯山 その2
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

鞍掛け岩を越えると 奥駈道はアップダウンを繰り返して 次第に高度を上げていきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

道の両側には 更紗灯台(さらさどうだん)の可憐な花が揺れています。道にも落ちた花がびっしりと敷き詰められています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

若い修験者の方とすれ違いました。どこから来てどこへ行くのでしょうか。衣装はかなり泥んこでした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

浄心門に着きました。コースタイム1時間50分のところ 1時間30分でした。今日は少し体調が良いようです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

早速お不動さんが出迎えてくださいます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

右手の道と合流します。右手の道は清浄大橋からの道で、沢山の人が続々と登ってきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

洞辻茶屋内の行者さんに御参りします。ここは奥駈第68番靡きの行場でもあります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

小休止して茶屋を出ると 今にも雷が鳴りそうな雲行きです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

しばらく歩くと 陀羅尼輔茶屋に到着しました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この茶屋が営業しているのを始めてみました。店主の方が中から「よう御参り」と声を掛けてくださいます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

陀羅尼輔茶屋を出ると直ぐに松清茶屋です。この小屋も開いているのをはじめて見ました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

松清茶屋を出ると 道は二手に分かれます。右は平成新道ですが まず左の旧道を進みます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

奥駈旧道を進みます。沢山の石碑が建っています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

鐘掛岩に来ました。厳冬期はここを登れないので 右の尾根へ登りますが いつも路に迷い更に右手の平成新道へ
出てしまいます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

小鐘掛岩到着です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あの巨大な岩の上が 鐘掛岩です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

修験者はこの岩の割れ目を登ります。一番上だけ 鎖がぶら下がっています。
私は修験者ではないので 巻道を行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

分岐です。奥駈道は右へ降りますが 鐘掛岩へは左へ登ります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

安全通路を進みます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最期はほぼ垂直な壁を登ります。岩の上に出ました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

鐘掛岩の上には 役行者が祀られています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

大峯山の向こうには 稲村ヶ岳と大日岳が見えています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

歩いてきた奥駈の尾根道と 茶屋の屋根も見えています。正面奥の尖った山が大天井岳です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
五番関から大峯山 その3へ続く
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする