世界遺産大峯奥駆道を歩く その2

世界文化遺産大峯奥駆道を歩いた記録です。

五番関から大天井岳と大峰山(山上ヶ岳)へそれぞれ往復 2016年10月14日その1

2016-10-18 19:17:44 | 世界文化遺産大峯奥駈道を歩く
このところ急に冷え込んだので、我が家の裏山の岩湧山を歩いてもかなり寒い。
もっと標高の高い「世界遺産大峯奥駈道」は紅葉が始まっているかもしれない。
そこで今回は 久しぶりに五番関から大天井岳と大峰山を往復する事にしました。
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大天井と大峰山往復 その1
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今回の計画図です。駐車場から五番関へ上がり まず大天井岳へ。
引き返して奥駈道を歩いて大峰山へ。そして引き返して駐車場へ。
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天川村から吉野町へ抜ける林道の峠付近に駐車場と登山口があります。
ここは既に標高1100mです。
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歩き始めたのは8時45分です。
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いきなり急登が始まります。
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渓筋のゴロタ石が積み重なった 急登は続きます。
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所々にロープがフィックスされているので助かります。
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もう峠が見えてきました。あの尾根が奥駈道です。
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五番関到着です。こんなに簡単に奥駈道へ出られる登山道は 少ないのです。
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このあたりの奥駈道は 「旧道」と「新道」があり ややこしいのです。
とりあえず大天井へ進みます。
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所々に見晴らしポイントがあります。
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紀伊山地の山々が折り重なってとてもきれいです。思わず見とれてしまいました。
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急登の始まりです。
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大きなウンチが落ちているので緊張。でも熊野ウンチはもっと大きいですねえ。猪かなあ。
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あれがピークかなあと近づくと、次のピークが見えてきます。その繰り返しです。
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道が分かりにくいところもあります。落ち葉で 踏跡が隠れるのでしょう。
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この分岐で道間違えしました。
私は左へ行ったのですが、奥駈は右です。かなり迷ってもまた合流します。
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どうやら山頂のようです。
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大天井岳(おおてんじょうがたけ)到着です。10時丁度。
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ダイヤモンドトレイルの金剛山(左)と大和葛城山(右)です。
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ダイヤモンドトレイル起点付近のツインピークスの二上山です。
その右は生駒山で その間に大和川が流れていますが 見えません。
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弘法大師空海もこの道を歩いたそうです。ホンマかいな。
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周りの木々の先端が少し色づき始めています。
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直ちに引き返します。間違えないように、慎重に。
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中央奥に大峰山が頭を出しています。
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望遠で覗くと 宿坊群の屋根が見えています。
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五番関に戻ってきました。
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ここから先へは 女人禁制です。大きな「女人結界門」が経っています。
しかしその門の文字や 説明看板(日本語と英語)の女の文字がすべて削り取られていて
「人立ち入り禁止」や「man」の立ち入りは出来ないと違う意味になっていて笑います。

日本中の霊場や参詣道のほとんどの「修験道の道」は昔は女人禁制でした。高野山もそうでした。
しかし今は大峰山以外はすべて女人大歓迎です。当たり前ですよねえ。
役行者も空海も みな女性が創ったのですから。女性は偉い。


今頃女人禁制なんていってたら世界中の笑いものになりますよ。
世界文化遺産があきれます。 
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この先は二手に分かれます。私は左の巻道しか歩いたことがありません。右は旧道で荒れているはずです。
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大天井、大峯山 その2へ続く
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五番関から大天井岳と大峰山(山上ヶ岳)へそれぞれ往復 2016年10月14日その2

2016-10-17 22:44:31 | 世界文化遺産大峯奥駈道を歩く

大天井と大峰山往復 その2
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急斜面のトラバースが多い。冬は非常に危険だ。
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所々に鎖やロープがフィックスしてある。ありがたいことです。
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時々行く手に大峰山が見え隠れします。
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でかい倒木の下を恐る恐る通過します。以前歩いたときには無かったような気がします。
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ここで旧道と巻き道が合流します。
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鍋冠(なべかんむり)行者堂に到着です。
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お堂におまいりして、鍋を鳴らして 山歩きの無事を祈ります。
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百五十五丁の石碑があります。大峰山寺までの距離なのでしょうか。
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このあたりはまだ 植林帯が見え隠れします。奥駈道に気を使っているのか
道の両側には 自然の森を少し残してあります。
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鍋冠行者堂から30分も歩くと 自然の森になり、やっと奥駈道らしくなりました。
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このあたりは 標高1400mを超えているので紅葉が始まっています。
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色づき始めた奥駈道歩くのは、とてもきれいで幸せな気分になれます。
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百六十五丁の石碑です。増えているということは 世界遺産「紀伊山地の霊場」の一つ
吉野山金峯山寺への距離なのでしょう。約16キロです。
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このあたりは一段と紅葉が進んでいるようです。
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先程登った 大天井岳とその向こうに 金剛山、大和葛城山が見えています。
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紅葉の向こうに 大和葛城から二上山へのダイヤモンドトレイルと その右延長上に
生駒山地が続いています。
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鞍掛け岩に到着です。鎖場です。
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鎖場が続きます。冬季にこの岩場を登ろうとして、分厚い氷に鎖が閉じ込められて、つるつるの氷の急斜面をピッケル一本と 12本爪アイゼンでは登れなくて 引き返したことがあります。
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ヌタ場に大きな足跡。熊モンでしょうか。
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このあたりは色づいた木々が多くなります。標高は1500mを超えています。
写真を撮っていたら 若い男性が後ろから歩いてこられました。聞くと私と同じ
碁盤関駐車場からこられたということです。しばらくお話をしていましたが
私はまだ写真をとりたいので 先に行って頂きました。
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大きなお不動さんを過ぎると
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浄心門到着です。清浄大橋からの道とここで 合流します。
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洞辻茶屋を通り抜けます。
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しばらく歩くと 「西の覗き」の巨大岩場が見えてきました。
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陀羅尼輔茶屋を通り抜け
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松清茶屋を過ぎると
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分岐になります。右は新しくできた「平成新道」です。今日は左の旧道「修験の道」を行きます。
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標高1600mを超えて 色づきが ますます鮮やかになり始めています。
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日当たりがよく、朝晩の温度差が大きいのでしょう。
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その3へ続く
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五番関から大天井岳と大峰山(山上ヶ岳)へそれぞれ往復 2016年10月14日その3

2016-10-17 22:44:04 | 世界文化遺産大峯奥駈道を歩く

大天井と大峰山往復 その3
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今回は新しく作られた道ではなくて、昔ながらの修験道の道を行きます。
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登っていく左手に 先ほど歩いた大天井の頭がちらっと見えています。
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この道も新しく木道が作られましたが それもかなり痛んでいます。
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登るうちに 大天井を見下ろすようになりました。
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痛んだ木道の折り返しに 祠が設置されていました。
木道が作られる前はとても危険な場所だったのが分かります。
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鎖場に出ました。鐘掛岩です。この鎖も冬季には分厚い氷の下に埋もれて使えません。
アイスクライミングを試みた事もありますが、あまりにも危険なので途中で中止して引き上げた事もありました。
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鎖場の上に出ると、木道と合流しますが、鎖場の危険な道の巻道として 木道が作られた
様ですが、その木道も朽ち果てて 今は通行止めです。
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鐘掛岩の行場に出ました。この行場は「奥駈道88箇所行場」に入っていませんが
沢山の修行札が納められていました。
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この行場には展望デッキもありました。
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先ほど登った大天井の先には、金剛葛木とその間の水越峠が見えています。
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役行者様にお参りして、さらに奥駈道を進んで行きます。
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大峰山寺境内入口の「等覚門」に到着です。
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色づき始めた歴史の道を歩いて行きます。なぜか、とても気持ちが落ち着きます。
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やがて前方に 「西の覗き」行場岩が見えてきました。
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西の覗き行場に到着です。この行場も 88箇所行場には入っていませんが
体にロープをくくりつけて 崖から体半分吊下ろす行が有名です。
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金剛葛木の峰の左奥には 我が家の裏山の岩湧山が見えています。
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右手にも断崖絶壁が見えていますが、このあたりの岩場は 清浄大橋付近の清浄茶屋から
真正面に見えます。
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周りの木も紅葉が目立ちます。
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さらに歴史道を歩いて行きます。
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一番手前の宿坊、龍泉寺に到着です。
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龍泉寺の前を左に分岐して 奥駈を離れて宿坊の中を歩きます。
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宿坊群が見えてきました。
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宿坊群の中を歩きます。
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どの宿坊も閉まっています。大峰山寺は9月から翌年の5月まで閉じているからです。
しかし林道もないこんな山の上に良くこんな立派な宿坊を建てたものです。
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ようやく山門到着です。
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世界遺産の大峰山寺ももちろん閉まっています。
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熊がこのあたりにも沢山出没しているようです。このあたりは人が多いので
私はクマモンにお会いした事がありません。私がしょっちゅうクマモンにお会いするのは
弥山八剣より先の明星を越えたあたりからです。あのあたりから登山者は激減します。
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戸開け式は5月3日、戸締め式は9月23日。その間はこの寺は無人になります。その間で
雪の少ない季節、つまり4月、10月、11月に縦走する若いカップルが沢山います。
昔はキャップ帽の中に髪の毛を隠して、だぶだぶの服を来て 女だと分からない格好で
歩く人が多かったのですが、(でもなんとなく分かります)最近では短パンTシャツで女性丸出しの
格好の人が多く、私もそういう人に テントサイトや水場の情報を何回もお教えしました。
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直ちに展望広場へ行ってみました。
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その4へ続く
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五番関から大天井岳と大峰山(山上ヶ岳)へそれぞれ往復 2016年10月14日その4

2016-10-17 22:43:44 | 世界文化遺産大峯奥駈道を歩く

大天井と大峰山往復 その4
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山頂広場からは目の前に、女人山上ヶ岳といわれる稲村ヶ岳がすぐそこに見えます。
女人禁制のこの山に入れない女性は あの稲村ヶ岳に登り一生懸命に家族の幸せを祈った
といわれます。そのすぐ右の牙のような 大日岳に祠があり、祈りの場です。
奥駈道が「参詣道」として世界遺産に登録されているのに、女人山上の稲村大日が 
世界遺産になっていないのは 不可解です。

同じく女人禁制の高野山に入れず、高野山の周りの尾根筋で わが子やわが夫の
無事と健康を祈り続けた 女人たちの祈り道 「高野七口女人道」や「高野三山
女人道」が世界遺産になっていないのも解せません。高野山への表参道「高野町石道」は
世界遺産なのにねえ。
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この道のすぐ下にも「女人結界門」があります。蓮華辻女人結界門です。
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広場を一周して 寺へ引き返します。
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奥駈道の続きを見ると紅葉が始まっています。この先にも阿弥陀が森女人結界門があります。
いつまで「女人禁制」なんて こんな馬鹿なことをつづけるのでしょうか。
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寺のすぐ裏、東側は崖になって落ち込んでいます。その先に行場「東の覗き」があるけど
私は真田言った事がありません。
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さあ帰ろう。途中まで一緒に五番関から登って来た若い人は見当たりません。先に下山したのでしょうか。
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龍泉寺の前の水場には真っ赤な葉っぱがありました。
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近寄って見るとモミジではなくて、ドウダンツツジでした。
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色づいた道を快適に飛ばして進みます。のぼりよりも下る道が多く、景色を見る余裕が出てきます。
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道の所々にリンドウが咲いていました。
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修験の道、祈りの道、歴史の道を気持ちよく歩き下山します。この道をはじめ奥駈道を歩くと
幸せな気分になれるのはなぜでしょうか。
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下山は「平成新道」を降りなさい、奥駈の古道は危ないよと言ってますが
積雪期のルート散策のため、古道を再び降ります。
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鎖場を降ります。鎖が氷の下に隠れた季節のルートは見当たりませんでした。
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木道が 雪と氷に埋もれたときに、ここを歩いたような気がするのですが、アイゼンを雪面に蹴り込んで
安全に歩けたような記憶があるのですが、良く思い出せません。景色が今と違いすぎますから。
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洞川温泉の旅館街が見えてきました。
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陀羅尼輔茶屋を おにぎりを歩きながら食べて通り抜け、
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浄心門(洞辻茶屋)の分岐を過ぎます。ここは88箇所行場の内第68番行場です。
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奥駈道をひたすらに降り続けます。
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時々、真っ赤な葉っぱが落ちています。ブナかコナラでしょうか。
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きれいな苔の上に ハート型の葉っぱが生えています。何の葉でしょうか。
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歩きながら左を見ると、今日登った大天井岳
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右を見ると先ほどの大峯山が見えます。良く見ると宿坊の屋根も見えています。
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若くて体格のよい人が歩いてきました。
お話をすると とんでもないスピード縦走の計画らしいのです。今日吉野を出発して
2泊3日で熊野本宮まで歩き通すというのです。一日平均約60キロです。

昔熊野古道小辺路を高野山からスタートした直後に 大きなリュックを背負った若い人にお会いして
お話しすると その方は吉野をスタートして奥駈を三日で歩きそのまま熊野本宮で折り返して
熊野古道小辺路を歩き 五日目に高野山にたどり着いた方でした。まさに鉄人です。
約260キロの山道を五日で歩き通したのですから。

十分に気をつけていってくださいと別れました。この方も鉄人です。
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鍋冠行者堂に帰ってきました。鍋を一つ叩いて 無事帰着を感謝。
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この分岐を帰路は 奥駈古道を進みます。
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ところが荒れ果てた道で、ひどい道でした。みんなが巻き道を歩くのでこの 古道が
廃れて来たのでしょう。
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踏跡も不明瞭で 古いテープが案内役です。こんな事なら巻道を戻ればよかったのに。
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急降下を何べんも滑りそうになりながら降り続けて ようやく結界門が見えてきました。
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やれやれ一安心です。ここからは10分ほど降りれば 駐車場です。
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駐車場に帰着は 午後4時15分です。8時45分にスタートしたので7時間半歩きました。
着替えをしていたら 大型バイクの若い方が 降りてこられました。途中までご一緒した方です。
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この方と山のお話をしているうちにすっかり意気投合して 2時間近くも
おしゃべりをしてしまいました。気がつくとあたりは真っ暗になっています。
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あわててお別れして下山します。
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こんな真っ暗になって温泉街を通るのは初めてです。
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実際に歩いた記録です。実はお話に夢中で GPSの電源を切るのを忘れて 車の走行軌跡
まで 入ったので 駐車場以後を修正して消しました。
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歩いた距離と高度の記録です。距離は15キロ、標高差は約900mでした。
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以上 五番関から大天井、大峯山往復を終わります。
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