世界遺産大峯奥駆道を歩く その2

世界文化遺産大峯奥駆道を歩いた記録です。

ついに発見七面山への分岐道 2012年7月27日

2012-07-29 12:18:33 | 大峯奥駆道を歩く

私にとって 奥駈道から「七面山」への分岐は長い間 謎だった。

「七面山西峰1624m」は大峰75靡きの「第45番靡き」なので 当然修験者

たちの歩く道があると思い込んでいたが、過去4回探しても見つからなかった。

この分岐は 七面山経由で行っても、行者還りトンネルから弥山八経経由で

行っても、旭駐車場から釈迦ヶ岳、仏生ヶ岳経由で行っても 往復12時間近く

かかり、探すのも難しい。

私のこのブログを読んだ 読者の方は「トレイルラン」が趣味で「トレラン日記」

というブログを書いていらっしゃる。その方からコメントを頂き、揚子の宿から

回りこんで登れば分岐までたどり着けたと、教えていただいた。

今回 その方のコメントを頼りに 5回目の挑戦で、やっと分岐を見つけた。

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Photo

今回歩いたコースは国道309号線行者還りトンネル駐車場からスタートして

往復するコースである。

Photo_3

駐車場の標高は1100mだが、歩行累積高度は約1600mだった。

真夏なので、かなりバテた。摂取水分は約5リットル。

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14

午前6時前に駐車場到着。周りは雲が漂っている。

すでに沢山の車が止まっていた。気温は16度。

車のエアコンはいつの間にか暖房になっていた。

朝6時に駐車場スタート。

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2

ここの登山口から登る。

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3

急坂を約1時間歩くと 奥駈だ。途中 何人か抜かせてもらった。

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4

清清しい真夏の奥駈道。気温はまだ13度前後。気持ちよく歩く。

汗をかいたので少し肌寒い。

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5

聖宝さんに御挨拶して進む。

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6

歩き始めて2時間半で弥山小屋到着。

テーブルで休憩してたおじさんに「七面山」の情報を聞くと

「七面山の石碑から奥駈は巻き道で左へ下るが、右の尾根に登れ。

鹿の足跡程度の踏み跡しかない。揚子の宿まで行くと行き過ぎだ」

と教えてもらった。ありがとうございます。

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7

八経ヶ岳(八剣山)が見えてきた。

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80

近畿最高峰1912mの八剣山山頂。

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9

明星ヶ岳山頂。

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ようやく見えてきた「猫の耳」。懐かしい眺めだ。

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舟の峠付近からの大パノラマ。今日はよく見える。

しかし遠くで雷がごろごろ吼えているのが気にかかる。

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去年と一昨年にフィックスしたロープは無事だった。付近は大雨で

より一層崩壊していた。

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カラハッソウ谷源頭部。

この前南葛城山頂で一緒にお弁当を食べた 御夫婦はこの谷を

下から詰めて奥駈へ登るのが趣味だとおっしゃってた。

危険な谷で 事故が多く有名だ。

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14_2

「舟の××××」と書いてある石碑。下は読めない。

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追い越していった人。私はここまで5時間かけて歩いてきたが、

この方は3時間で来たという。すごい健脚だ。

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しかしこの先の間違えやすいポイントでこの方は道を間違えて

谷へ降りて行きつつあった。 そのまままっすぐ進むと谷へ降りてしまう。このポイントから左上へ斜面を登るのだ。私が大声で呼び返したが間に合ってよかった。

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七面山の石碑に到着。弥山小屋で聞いた話ではこの石碑から右へ尾根を

登れといわれたが、上り口はなさそうだ。もう少し歩いてみよう。

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18

揚子の宿まで来た。ここから斜面を逆に登ることにした。

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道も踏み跡もまったく無いがGPSを頼りに 奥駈の左側(西側)を登る。

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19_2

尾根のピークに着いた。以前見た事のある道標が現れた。

七面山から歩いてここまで来たことがある。

これでやっと七面ルートと奥駈が繋がった。

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20_2

そのまま尾根を北へ下るとこの道標に出た。奥駈の道標だった。

こちら側も踏み跡は無く、よく見たら所々にテープが付いていた。

私もピンクの紐をぶら下げた。

Photo_4

今回見つけた道の詳細。踏み跡は無く尾根筋を遮二無二歩く。

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一安心して 歩きながらおにぎりを食べて、直ちに引き返す。もう午後1時だ。

内心少しあせる。明るいうちにあのトンネル駐車場への急坂を下りたい。

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22_3

今日二度目の八剣山山頂。

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もう3時を廻っているがここまで帰ってくれば なんとかなる。

少し余裕が出て、道の花を見る。

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弥山八経のまわりの大山蓮華保護区では大山蓮華が満開だった。

こんなにたくさん咲いているのは はじめて見た。

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3_2

蕾もあちこちに。

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唐松草

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小鬼百合

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草苺

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Photo_4

梅恵草はあちこちで花を付けていた。

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23_2

弥山小屋がすぐそこに見える頃、ついに雷がやってきた。

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24

雨の中必死に下山。滑らないようにゆっくりと。

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コメント (2)
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