世界遺産大峯奥駆道を歩く その2

世界文化遺産大峯奥駆道を歩いた記録です。

トリカブトの咲き乱れる真夏の釈迦ヶ岳を歩く 2015年8月28日 その1

2015-08-29 13:25:41 | 大峯奥駆道を歩く
長い間夏風邪をこじらせて山歩きを控えていたので リハビリに奥駈へ出かけた。
世界遺産大峯奥駈道の中でも比較的 短距離で登れる釈迦ヶ岳へ出かけた。
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登山口駐車場への林道は長い。20キロ以上あり、国道168号線から分岐して1時間はかかる狭い道だ。
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登山口の駐車場は無料で綺麗なトイレもある。
行者還りトンネル西口駐車場のように天川村の村民が国道の空き地で強制的にお金をふんだくるのとは偉い違いだ。
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早速熊の看板だ。たまたまトイレの掃除に来た村のおじいさんに聞くと
「この林道にちょくちょく出てくる」と言うことだ。
早速熊よけのベルト鈴を装着する。ついでに熊除けスプレーも装着。
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歩きながら前方の尾根を見ると雲がかかっている。
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釈迦ヶ岳のあるほうを見ると 黒い雲に覆われていて雨のようだ。天気予報では晴れなのになあ。
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歩きはじめは 普通の森の中を歩く。
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30分くらい歩くと 周りが開けて樹木がまばらになってくる。
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頭の上にも次第に黒い雲が流れてきた。
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ここで林道途中の登山口からの道と合流する。帰りはこの道を降りてみよう。
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約30分くらいで最初のピークに到達する。次のピークも先に見えている。
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やがて道の両側に「トリカブト」が現れだした。根に猛毒があるという植物だが花はかわいらしい。
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綺麗な尾根道を歩いていく。晴れていればもっと気持ちのよい道なのになあ。
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二つ目のピークに到着。
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またしても行く手に雲が現れた。
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しばらく歩いていくと3つ目のピークが雲の中に見え出した。
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三つ目のピークに到着。「古田の森」だ。
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流れる雲の中に時々姿を見せるのが「釈迦ヶ岳」のようだ。
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その2へ続く
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トリカブトの咲き乱れる真夏の釈迦ヶ岳を歩く 2015年8月28日 その2

2015-08-29 13:25:22 | 大峯奥駆道を歩く
釈迦ヶ岳その2
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気持ちのよい尾根道を進む。道がかなり先のほうまでみえるので分かりやすい。
しかし雲に巻かれると分かりづらいだろうなあ。
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広い場所に出た。
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千丈平だ。奥駈道までもう少しだ。
ここは奥駈道縦走者のテント場だ。
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「行者の隠し水」だ。ここで一休み。この水は奥駈直下なのにコンコンと一年中涌いている。
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トリカブトの咲き乱れる中に水が沸いている。
そして非常においしい水だ。水分補給して少し休憩する。
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休憩の後少し歩くとすぐに奥駈道へ出た。
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奥駈道を行く。晴れていればもっと幸せな気分に慣れるのに残念だが、それでも気持ちがいい。
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釈迦ヶ岳到着。標高1800メートル。地図には日本200名山と書いてある。

いったいどこの誰が何を基準に選んだのだろう。

山頂付近で京都からきたという方とすれ違いしばらく立ち話をする。
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釈迦如来の台座にはこの100キロ以上ある銅橡を担ぎ上げた伝説の強力さんの名前が入っていたが今は読みにくい。
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つづいて 隣の孔雀岳へ縦走開始する。
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次の靡き(行場)の「橡の鼻」へは100m以上急降下だが 全く雲の中で方向が見えにくい。
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周りの景色はもちろん全く見えない。雲の中だ。おまけにぽつぽつと雨が降り出してきた。
そこで縦走を断念して引き返すことにした。雲や雨の中で縦走したら、このルートは岩場が多く危険だ。
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小雨降る奥駈道を引き返す。
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先ほどの「行者の隠し水」ポイントまで帰ってきたら雨が止んだので ここで昼食にする。
食事をしていると周りでなにか動く気配がする。
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6頭くらいの群れが 私を囲んでいた。一番大きいやつが「なんかくれ」と言っている様だ。
こんな鹿の群れに深山で囲まれたのは初めてなので 気持が悪い。
以前奥駈で 猿の群れに囲まれたときは怖かったけど。
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下のほうからなんか大きな声で怒鳴っている声が微かに聞こえた。
立ち上がって下を見ると 先ほどの京都からこられた方が 食事中に鹿に囲まれて怒鳴り散らしているようだ。
見ていると鹿はぜんぜん動こうとしないのでその方は 荷物をまとめて下山されたようだ。
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私の周りの鹿は5~6メートル以内には近づいてこないようなので、鹿を無視して食事を続行した。
そして下山。
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その3へ続く
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トリカブトの咲き乱れる真夏の釈迦ヶ岳を歩く 2015年8月28日 その3

2015-08-29 12:00:54 | 大峯奥駆道を歩く
釈迦ヶ岳その3 そして下山
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台風の爪あとを見たり
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雨が止んで時折青空がみえてきたのを見たり
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またまた突然雲に巻かれて、小雨の中を歩いたり
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軽快に尾根道を下る。
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しかし時々熊笹が生い茂り 道が不鮮明な場所もあった。
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こういうところは良く見ないと道が分かりづらい。
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こういう場所ー広くても道が比較的はっきりしている場所はいいけど
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こういう道が分かりづらい場所は 雲に巻かれると怖いなあ。
前後左右同じ景色に見える。
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こういう境界杭が点々と続いている。よく見ると南側の渓にある 某宗教団体のものだ。
昔渓流釣りをして よく聴かされた話だが、渓流釣りをしていて渓を遡り その谷に紛れ込むと 
拉致されて帰してもらえないといわれた怖い谷だ。
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丁度このあたりの最初のピークあたりで 一年前に二人で歩いていた女性が 二手に分かれたまま
一人は未だに行方不明らしい。警察の尋ね人の張り紙があちこちに張ってあった。
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下山の予定通り 別の登山口への分岐を進むと しばらく進むと踏み跡が不鮮明になった。
さらに進むと全くわからなくなる。このルートを歩く人が少ないせいだろう。
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方向的にはこの渓なのだがなあ。
新しく出来たルートの峠の駐車場からのほうが 短くて緩やかな勾配なので皆さん新しいルートを利用するので
湖のルートは今は使われていないのだろう。
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元来た道を引き返す。こちらはよく分かる道だ。
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出発地点の駐車場らしき場所が見えたが 後でよく見ると 通ってきた林道の かなり下のほうだった。
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出発地点に戻ってきた。
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トイレ掃除と給水タンクの整備に来ていた地元のおじいさんは もう帰って誰もいない。
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この日見た花々
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山に咲き乱れていたトリカブト。恐らく「山トリカブト」だと思う。
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山道の両側に沢山実をつけていたのは蛇イチゴだと思っていたが
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葉っぱを良く見ると、どうやら「バライチゴ」のようだ。細くてギザギザがある葉だ。
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流れる雲の中で濡れそぼっていた山塔花(やまとうばな)。
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岩弟切(いわおとぎり)もほぼ前コースに咲いていた。薬草であるこの花の秘密を他人にばらしたので
怒った兄が 弟を切り殺したという伝説の花だ。
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実際に歩いた記録
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歩いた距離は8.8キロで標高差は500m。アップダウンを入れた累計の標高差も650メートル程度か。
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