世界遺産大峯奥駆道を歩く その2

世界文化遺産大峯奥駆道を歩いた記録です。

七面山への道探し弥山から仏生ヶ岳往復 2010年8月24日

2010-08-27 00:35:28 | 大峯奥駆道を歩く

七面山は大峰奥駈道の、第45番靡きの行場なのに、奥駈からの分岐が

未だに分かりません。昔の修験者さんは、奥駈から「第四十五靡き七面山」

へ、渡り歩いて居たはずなので、奥駈から分岐と道があるはずなのですが、

今は踏み後も見当たりません。今時、わざわざ奥駈から遠く外れた行場へ

渡り歩く人が少ないからでしょう。

七面山からも、奥駈への道を探しに二回行きましたが失敗でした。

その分岐を探しに五回目の奥駈縦走に出かけました。行者還りトンネル

西口駐車場から奥駈へ登り、仏生ヶ岳まで往復12時間の縦走です。

前夜トンネル西口に着き、車中泊して、午前五時過ぎに出発しました。

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Line

青いラインが今回の縦走ルートです。別に仏生ヶ岳まで行かなくてもよかった

のですが、楊子の宿から勢いで歩きました。

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西口を午前五時十五分出発しました。まだ薄暗い中です。

聖宝の宿には七時前に着きました。

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先を急ぐので 弥山小屋及び山頂は素通りです。

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立ち枯れの木々の向こうに八剣山(八経が岳)が見えてきました。

標高1915メートル、近畿最高峰です。日本百名山の「大峰山」とはこの山です。

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八剣山山頂で少し休憩です。雲が多く、この夏遭難事故が二度あった

白川又の渓は見えません。

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狼平と明星の分岐です。右が狼平へ下る道で、左の奥駈を明星が岳へ進みます。

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明星が岳は奥駈道から少しそれて登ったところにあります。

向こうに見えるのが、先ほど通過した八剣山です。

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やっと猫の頭のような「七面山」が見えてきました。

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「舟のタワ」と読めます。昔の舟の峠なのでしょう。

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かなり進むと、奥駈道に「七面山」という石碑が出てきます。

七面山東峰が第四十五番靡きなのですが、最近の修験道行者さんは、

そこへ行かずにここで行を済ますのでしょうか。

それならば 七面山への道がないのもなんとなく納得できます。

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突然熊のウンチです。

かなり大きなウンチで大雪や十勝岳でみたヒグマの子供のウンチくらいの

大きさと太さがあります。

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七面山との取り合いの、ピークから少し下ると「楊子の宿」跡があります。

結局七面山への道は分からずじまいでした。ふみ跡も定かではなく、

わざわざ奥駈道から外れて、第四十五靡き七面山の行場へ行く人が少ない

から、ふみ跡がないのでしょう。

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仏生ヶ岳直下に来ました。雲が多くなりました。

この先の標識を左折すると楊子の宿避難小屋です。

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ここでお昼にしましたが、以前着たときよりも、小屋の内外は一段とゴミが増

えていました。悲しいことです。

「ゴミを捨てるなら山へ来るな」と小屋の正面に誰かが落書きしています。

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結局七面山へのルートが不明なままで、帰路に付きました。振り返ると

奥駈道の山々と七面山が見渡せます。険しい七面渓の上の源頭部が見えています。

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ようやく弥山小屋が見えてきました。やれやれです。ここまで約十時間

かかっています。あと二時間程度です。

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あちこちでトリカブトが満開でした。

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サラシナショウマもたくさん咲いていました。

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トンネル西口駐車場に帰着したのは午後六時前、12時間の縦走でした。

結局七面山へのルートは不明なままでした。今度は三度七面山からトライしようと思います。

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コノブログをご覧になった「nikkor14d」さんからコメントをいただきました。

「nikkor14d」さんはトレイルランナーだそうで、何度か七面山への分岐を探すうちに、分岐と七面山への道をみつけたそうです。その「nikkor14d」さんのブログです。http://nikkor14d.blogspot.com/2010/04/100430.html

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コメント (2)
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