世界遺産大峯奥駆道を歩く その2

世界文化遺産大峯奥駆道を歩いた記録です。

吹雪の奥駈道を山上ヶ岳へ歩く その1 2013年2月24日

2013-02-25 14:12:08 | 大峯奥駆道を歩く

真冬の世界遺産大峰奥駈道を歩きに行った。

厳冬期の奥駈なので、一人でラッセルするのはとてもきつい。

一人ラッセルのきつさは、冬の大山でイヤと言うほど身に染みている。

そこで日曜日を狙って出かけた。日曜日なら登山者も多く何人かで

交代でラッセルできるからだ。

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20130224_3

実際に歩いた記録。

世界遺産大峰奥駈道を歩いたのは浄心門から山上ヶ岳まで。

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母公堂から先は、冬季通行禁止だ。

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2

しかし母公堂前の駐車場も道路も車でいっぱいだ。

さすが日曜日だけある。

仕方ないので、少し引き返してゴロゴロ水水汲み場近くの

広い道路に停めて歩き出した。

※ゴロゴロ水水汲み場の広い駐車場は一回千円取られる。

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3

県道大峰山公園線を歩く。8時10分スタートだ。

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44

左分岐は、五番関登山口広場経由吉野へ行く道路だ。

しかしこの道も冬季通行禁止だ。

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5

30分ほどで 山上ヶ岳登山口だ。

ここの駐車場もシーズンは千円取られるらしい。

正面に山上ヶ岳西の覗き行場が見えるのだが、

今日は 雪雲で何も見えない。

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69

清浄大橋。ここが登山口で「女人結界」だ。

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7

石碑記念碑が林立する中を歩く。

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8

御丁寧に三箇所目の「女人結界門」だ。

しかも看板まで立ててある。こうまですればもう嫌味でいやらしい。

「世界文化遺産」に登録されているのだから、

未だに「女人禁止」は 世界に対して恥ずかしい。

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98

1時間ほど歩くと「一本松茶屋」到着。水分補給して再び歩く。

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1020

トレースはあるが、かなり雪を被っている。

今日は私が最初の登山者らしい。

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114

巨大な氷の垂れた岩屋。中に小さな祠がある。

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127

「お助け水」ポイント通過。ここが山頂までの半分だと

誰かが看板に落書きしている。

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1332

登山道は次第に雪が深くなり、足跡は不鮮明になる。

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148 

降り続く雪。雪は絶え間なく降り続く。

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15

雪も深く、歩くスピードも落ちる。

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1614002

標高1400mを超えた。手元のGPSでも同じ表示だ。

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雪雲の合間に見える峰が 奥駈の尾根か。

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187

「2少年遭難の碑」あたりで 足跡が全く消えた。雪が深い。

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1951

道もよく分からないが、なんとか道らしいところを選んで歩く。

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2054

尾根が見えているけど、道が分からない。

記憶を頼りに なんとか強引に進む。

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2160

案の定、道から外れて とんでもないところに出たが

なんとか奥駈道だ。

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浄心門、洞辻茶屋の建物が見えた。

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232_2

小屋の中で一休み。一人ラッセルでかなり時間をとられて疲れた。

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244

歩いてきた奥駈を振り返る。五番関の方は通行止めと書いてある。

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256

休憩の後再び歩くが雪は深い。

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2674

足をとられてなかなか歩きにくい。

道を外れると、腰の辺りまで雪に埋まる。

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2776

少しずつ、一歩ずつ、歩く。

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28

奥駈道が分からないが、見当をつけて歩く。

しかし時々道を外れて、腰の辺りまで埋まる。

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苦労して歩き、ようやく陀羅尼輔小屋が見えてきた。

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308

陀羅尼輔小屋で小休止。シーズンにこの道を歩いたことは無いが

陀羅尼輔薬の出店看板と、「うどん珈琲」の看板もある。

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小屋の向こうは雪の壁だ。しばらく考えたが今までの一人ラッセルで

かなり体力を消耗して、これ以上一人ラッセルは体力的にもう無理だ。

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339_2

そして今日はここまでと、引き返す。

洞辻小屋が見えてきた。本日2回目の洞辻小屋だ。

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この洞辻小屋でお昼ご飯を食べようとして中へ入ったら、

なんと青年が二人と おじさんが一人すでに食事中だった。

三人にこの先の状態を説明すると、三人が

「今まであなたの足跡を 歩いて楽に歩いてこれたので

今度は私たちが ラッセルして歩きます」というありがたい言葉を頂いた。

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「私も食事が終わったら、後を追います」と言い食事をした。

やはり日曜日に来てよかった。

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その2へ続く。

http://blog.goo.ne.jp/yochanh1947-okugake2/e/bb7aac397d1d82a0500616b66cfc9646

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吹雪の奥駈道を山上ヶ岳へ歩く その2 2013年2月24日

2013-02-25 13:46:37 | 大峯奥駆道を歩く

真冬の奥駈道 山上ヶ岳 その2

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洞辻小屋内部で休憩してお昼ご飯を食べて、食後の珈琲を飲み

やっと生き返った。一人ラッセルはつらかった。さあみんなの後を追おう。

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青年二人が歩いてくれたので、かなり楽に歩ける。

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簡単に陀羅尼輔小屋を通過。更に奥駈を歩く。

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「草鞋履き替え所」の分岐だ。青年たちは「平成新道」

方向へ行ったようだ。

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しばらく後を追うと 引き上げてきた青年たちに出会う。

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様子を聞くと、平成新道が部分的に急斜面で凍りつき

ピッケルを持っていないので今日はここまでで引き返すという。

今までのラッセルのお礼を言って別れた。

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今度は滋賀県から来られた中年の方と 交互にラッセルして進むことにした。

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急斜面のトラバースは慎重に。

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一瞬 雪が止んだ。山頂方向がきれいに見える。

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この直後 事態は急展開する。

おじさん3人パーティが上から降りてきた。

昨夜山頂でテントを張り、宴会して今日下山し始めたという。

3人が新雪を踏んでくれたので、一気に歩きやすくなった。

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お亀岩は深い雪の中だ。

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もうすぐ斜面のトラバースは終わる。

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青空も見え出した。

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ようやく鳥居にたどり着いた。

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更に先へ進む。おじさん3人が付けた足跡を踏むので

歩きやすい。

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私は一人で 日本岩へ分岐する。

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崖の上の「西の覗き」行場がよく見える。

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大峰山寺の宿坊群もよく見える。周りは皆真っ白だ。

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更に歩いて「西の覗き」に着いた。

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「西の覗き」からぐるっと周りを見回した景色。

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引き返して宿坊群へ向かう。9月の「戸閉め」から5月の「戸開け」

まで宿坊も休館だ。

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竹林院は吉野山にもある宿坊だ。

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再び奥駈へ登る。振り返ると再び雪が降り出している。

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この門を潜れば、あともう少しで大峰山寺だ。

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やっと山門到着。

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山頂の大峰山寺境内の様子。

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大峰山寺は5月まで閉まったままだ。

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時刻は午後2時10分。朝スタートしてすでに6時間経過した。

さあ下山しよう。途中で滋賀県から来られたTさん(交代でラッセル

しながら 登ってきた人)に御挨拶して下山を急ぐ。

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6872

今日三度立ち寄る洞辻小屋。

時刻は3時10分。山頂から1時間かかった。

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下山は再び降り出した雪の中、グリセードもどきに

大股で滑るように歩く。早い早い。

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7080

洞辻小屋から1時間で清浄大橋帰着。午後16時10分。

山上ヶ岳は相変わらず雪で見えない。

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71

あれだけたくさん泊まっていた車も全部引き上げたあとだ。

ほとんどの人は 稲村ヶ岳、大日岳方面へ入ったようだ。

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84

私とTさんの2台の車だけが道路に残されていた。

ゴロゴロ水は右奥だ。

Tさんを置いてお先に失礼した。

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20130224

歩いた高度記録。歩行距離は16.5キロだった。

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