じゃっくり

日常をひたすら記すブログ

歌手とカシュ

2006年01月07日 | 雑記
かなりの恥ずかしがりやなのです。いとこのYちゃんは、母親の前で一度も歌を歌ったことがないらしい。今年で二十歳になる彼女の将来の夢は、プロの歌手になること。今の今まで彼女の歌唱を母は聴いたことがありませんでした。僕はこれを聞いてかなり驚きました。

カラオケに行くことに。でもYちゃん、なかなか来ません。母親がついてくるからです。「お母さんがくるからいけない!」分かる気がします。親しい人の前だとかえって歌いにくいときってありますよね。お母さんがいるのに、「あなたを愛している」なんて歌詞がでてきたら、ほんとに歌いにくいですからね。

でもYちゃん、周りの歌を聴いていて、ついに自分も歌おうと決心したようです。そして中島みかの「グラマラススカイ」が始まりました。

これは……。うまい。声に伸びがあるし、張りがあるし、思いもある。お金を払ってもいいなと思いました。Yちゃんとその他の人とは明確に区別されていました。Yちゃんは歌手で、その他はカシュ。僕らは自分のためだけに歌っているけど、Yちゃんは誰かのために歌っている気がした。もちろん自分のためにも歌っている。だけど、声から分かる。声から何か相手に伝わるであろう部分が滲んで、伝わってくるのです。

宇多田ヒカルの「Wait&See」、REINAの「エンドレスストーリー(でしたっけ?)」もすごかった。宇多田のこの曲はかなりの難曲だと思うけど、完全にものにしていたなあ。

Yちゃんに感化されて、僕も本気モードで歌いました。それは敬愛する一青ヨウの「かざぐるま」で一番よく出ていたと思います。キーをマイナス3にすると、一番自分の思いが込めやすい。Yちゃんのデジカメが発光する。パシャパシャ。撮らないでくれ。僕は歌手じゃない。カシュなのに。ある一部分を叩いてもカシュって音がでますからね。すかすかなんです。

家に帰ってから会議をしました。議題は「Yちゃんはプロの歌手としてやっていけれるか」。Yちゃんはいいます。「みんなうまいって言うの。ただそれだけ。どこか悪いところはない? って聞いても、ないないって言うの。だから、いろいろ注意してほしい。お願い」なんて、僕の方をみながら。ええっ、僕が言ってもいいの? 父さんも母さんも「うまいなあ」で終わっていましたが、Yちゃんのお母さんは「何かが足りないかも」と言っておりました。僕もちょっとだけ、この分野に興味を示している人間なので、ちょっとだけ言わせてもらいました。「どの歌も同じ歌に聴こえる」「バラードになると、ちょっとつらいかも」「歌以外に何かがないとプロとしては厳しいかもしれない」。Yちゃんはそれを真剣に聴いていました。

で、話をしていくうちに、「歌詞を書いてほしい」と言われました。ええ! なんで僕が。文章を書いているのが知られたらしく、いとこなんだしって理由からです。いや、文章を書いているっていっても、日記みたいなもんなんだけど……。

新人は出にくくなってきました。昨年の最優秀新人賞はREINAでしたね。歌はたしかにうまい。だけど、彼女が売れたのは映画効果が大きいでしょう。僕は彼女は今のところ売れないと思っています。歌以外の部分に面白みを感じないので。そういう僕の一押しは、mizです。知らない人がほとんどだと思いますが、今にくると思います。アイドル性と実力を兼ね備えた歌手です。あとはEMYLIですか。ルックスで勝負する歌手じゃないので、あまりTVにでず、misiaのようなプロモーションを展開していけばいいんじゃないかなあ。でもまだ十代だし、出たいよね……。

なにはともあれ、Yちゃん、がんばれ。

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