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じゃっくり

日常をひたすら記すブログ

第4回ホームヘルパー講座

2005年10月13日 | 介護
第4回のホームヘルパー2級の講座に参加してきました。参加というより僕の場合は「参戦」と言った方がいいのだけど。毎回自分との戦いです。で、第4回目なので、先に3回目とか2回目のとかを読んでおくとあとあとよろしいのでオススメしておきます(ページビュー稼ぎ)。

今回は午前中に杖と車椅子のことについて勉強しました。杖っていろいろあるんですね。よく見るのがぐにゃあと取っ手のところが丸くなってるやつですが、他にもT字型やF型のもあるらしいですよ。歩行が不安定の人には脚が3本になっているものや、4本になっているものもあるんです。脚が6本だったらタコ足杖、通称タコ杖とかいったら面白いなあとか思ったのですが、そんなに脚があってもあまり意味がないので残念です。

よくある間違いなのですが、杖は健側(元気な側)の手に持つんですよね。左側が不自由な人は右手に持ち、右側が不自由な人は左側に持つ。どうして? な人がいると思いますが、実際に歩いてみたら分かりますので実習してみてください。

車椅子の実習をしました。テープを2本横に貼り、その間を溝とみなして車椅子で溝越えに挑戦しました。僕は車椅子を普段から扱っているのでここは割りと楽にクリアー。質問されると「はい」と答える回数の多いNさんは毎回前輪が溝にはまって乗っている人が笑っていました。溝を越えるのだから、ティッピングバー(前輪を上げるために踏むバー)を踏み、車椅子を上げないといけないのだけど、元自衛官のキムさんは力まかせにバーも踏まず両腕で下方向に押しておりました。僕が実験台で座っていたのだけど、その角度の急なこと。危うく僕は後ろにそのままもっていかれ、後頭部を打っちゃうと心配しましたが大丈夫でした。

段差越えは素人にはなかなか難しいらしい。まず車椅子を段差付近までつけて、次にティッピングバーを踏み前輪だけ上げる。次に後輪を段差の壁面までぴったりとつけ、半身になり右側面で上に押し上げるのです。僕は素人に毛が生えたようなものですから、今まで最後の部分を両腕の力だけでしておりました。でもたしかに半身になった方がいいや。なにより介助者の体が間接的に利用者と接していることで利用者の安心にも繋がります。ここでもキムさんはやはりその大きな、とりわけ持ち前の大きなお腹に力を入れて半身にならず上げておりましたが、やはり先生に注意されたようです。

野外で実習もしました。わざとでこぼこ道を通ってそれを体感したり、車椅子の人が利用するスロープを上ったりしました。で、ここでハプニング。キムさん、僕を乗せてスロープを上ったはいいけど、そこから再度スロープを使って帰ろうとせず、2段もある石段を使って降りちゃった。案の定がたん! と大きな音がして、僕もびくっとなり、青ざめました。キムさん、先生の指示を待たずに自分勝手なことはやめておこうよ。

午後は衣服の着脱をしました。先生はかなりのボインちゃんで視線はおのずと胸にいってしまいました。仕方ないのです。衣服の着脱ではある四字熟語があるらしいです。これを何度も言われました。「脱健着患」です。だっけんちゃっかん。つまり、健側(健康な側)から脱ぎ、患側(不自由な側)から着るということです。この要領で1人でパジャマの上着を着替えてみました。左半身麻痺の人の場合です(動画だとその性質上右半身麻痺になるかも)。

パジャマを脱ぐ

①左側(患側)のパジャマをちょっと下げる
②右側(健側)から一気に脱ぐ
③右手を使って左腕から抜く

パジャマを着る

①右手(健側)でパジャマの左の袖口を持つ
②そのまま左手から通過させる
③右手をうまく使い、右手を右袖口に入れる

これを1人で行った後は2人1組になって、お互いに更衣しました。といってもパジャマの下は普通に上着なので残念でした。途中、先生が「かぶりものの場合はまた仕方が変わってくるんだけど」と言われたので、かぶりもの!? そうか、中にはピカチュウのかぶりものなどをかぶって寝たい老人さんもいるのか、と思っていたらかぶりものとはボタンがないパジャマのことでした。

そういうわけで今回のヘルパー講座は終わります。えっと、マルコちゃんファンの人のために最後にちょっと付け加えると、今回マルコちゃんは浴衣になってベッドで寝たりしていました。それを見れただけでも講座にいったかいはあったと思います。そういうわけで終わります。

第三回ホームヘルパー講座

2005年10月06日 | 介護
*最初に第二回の講座を読んでもらったら、だいたいの流れが分かります。

今日はベッド上での体位変換の実習をしました。先生が「ギョウガイ」とかいうので、「ギョウカイ? 業界? 先生はソッチの人なんだろうか」と思っていたら、仰臥位(仰向け)でした。で、その仰臥位から側臥位(横向き)に変える仕方を学びましたよ。これは今までにしたことがあるので、OK! と親指を立てたかったですが、横向きにする前に「横を向きますね」とか「足を曲げますね」とか「手を組みますね」とか言わないといけないので、挙動不審な僕は「じゃあ、あの、えっと、よ、横を向いている感じにしようと思うので、えっと・・・」などとベッドに寝ている人を不安な気持ちにさせてしまいバッターアウトです。

ベッドからの起き上がりの介助もしましたよ。背中に手を回してまず上半身だけ起きてもらい、次に上体をお尻を軸にクルリと回転させます。そして、足を引いてもらって最後に「おじぎをするように立ちましょう」と言って立ってもらいます。なんでわざわざおじぎをしましょうなんて言わないといけないか分かりませんが、先生が「言ってください」と言われたので僕は「おじぎしますか?」と疑問形で尋ねてモデルの人を困らせてしまいました。僕がモデルになったときは、立ち上がりのときに膝の関節がポキポキと小気味良い音を出しちゃうもんだから、皆さんに笑われました。

午後からはベッドメイキングの実習です。僕の職場で使っているシーツと違うタイプのやつなので、僕はあたふたしてしまい、素人さんより要領が悪かったです。というか、僕は行動が人より1テンポ遅いらしく、マッカーサーを尊敬している元自衛隊出のキムさん(仮名)に「まだですか?」などと言われてさらに慌ててしまいました。そして、ベッドメイキングのモデルとしてマルコちゃん(前回のレポ参照)がベッド上で横になるもんだから、僕は終始どきどきしっぱなしでやばかったです。ベッドの上でマルコちゃんは横にごろごろされたり、頭を上げさせられたり、脚と脚の間にクッションをはめこまれたり、本当にいろいろされてお疲れだったのか、「少しねちゃった」と言っておりました。僕はというと、ベッド上で寝ている「はい」という回数が多いサナエさん(仮名)の更衣介助をしようと下着をズボンの中に入れちゃったりしたもんだから、周りの笑いをまたしても呼んでしまいました。ここまでしなくてもいいのに~ ってことだと思いますが、僕は現場の人間ですから、自然としちゃうのです。うふふ。

来週もがんばります。マルコちゃんとの行方はいかに!?

ホームヘルパー講座

2005年09月29日 | 介護
ひそかに僕は今、ホームヘルパー2級の講座を受講しているのです。受講生は8名あたりみたいですが、どうも皆の話を隠れ聴くに、実際に介護の現場で働いている人は1人らしい。その1人とは僕と同い年くらいのちょっと体格のいい女性でして、まだ若いのに落ち着きがあり、いや、のんびりしたような人なのです。グループホーム勤務で、職場に男性が1人しかいないと嘆いておられ、なぜか僕を勧誘していましたが、どっこい、僕はもう介護のお仕事をしているのです。みなさんは僕をフリーターの若いあんちゃんと思っているかと存じ上げますが、違うんです。なんというサプライジング。

今日は午前に4時間の講義を受け(あまり頭に入っていない)、その終わり辺りに他者紹介をしました。自己じゃなく他者。僕は隣のこれまた若い女性を紹介することになりました。名前と長所、短所、それに好きな人のタイプ、嫌いな人のタイプと聴かなくてはいけなくなったのです。僕が「な、名前は?」と尋ねると彼女は八重歯を出して頬を赤らめながら自分の名前を言いました。今流行りの萌えですよ、これは。長所は困っている人がいたら助けるということらしいです。短所はくよくよするところらしいです。好きなタイプは思いやりのある人らしい、嫌いなタイプは思いやりのない人らしい。ところで好きなタイプとは男性のタイプなのだろうか。どうなのだろう。

以上のことを前に出て、発表しました。僕はあいかわらずの挙動不審ぶりで、たまに変なところで相槌を打つので受講生の笑いを誘っていました。ちなみに僕は明るい人が好きで、まじめなところが長所で、優柔不断なところが短所だと彼女に告げました。

午後はバイタルサインチェックの実習をしましたよ。僕はなぜだか先生の実験台になり、皆さんの前でベッドに横になり、いろいろされちゃいました。先生が「女性だから血圧が上がるかもね」といわれてまして、なるほど、たしかに僕の血圧は141と高めでした。案の定、高い数字がでるもんだから周りも笑っていましたが、先生、僕の標準値ですよ、これ。

実験台になった後は、2人でペアを組み、お互いに体温や脈や血圧の計りっこをしました。僕と組んだ女性は何か落ち着きがなく、どうも血圧や脈拍が通常でもかなり高いことを危惧しており、こういった緊張する場所での自分の数値の高さに恐れているようでした。そのとおり、脈拍が100を超え、血圧も200を超えていました。いつもはもっと低いようなので、たぶん上がったのは若い男性である僕が彼女を触ったからだということにした方が後々よいからそうしておきます。

8人のうち、男性は僕のほかに1名、自衛隊出のおじさんがいました。マッカーサーに憧れているという、敗戦処理にきた軍人の名を挙げるという、日本自衛官がそんなことをいってもいいものなのかと不安に駆られましたが、個人の好き勝手なのでいいのでしょう。他は女性でして、中にはわか~い女の子も含まれていて、小心者の僕はドキドキせざるを得ませんでした。普通に考えたら細身のエリコちゃん(仮名)がもてそうですが、僕はちょっとぽっちゃりした顔の薄いマルコちゃん(仮名)の方が好きでした。マルコちゃんをなんとかして射止めようと思いますが、たぶん無理です。