
この絵画は19世紀のイギリス人画家
ジョージ・フレデリック・ワッツの「希望」です。
どこが「希望」なのか
むしろ絶望が漂っている感じで
強烈な印象を覚えます。
この状態を「希望」と考えるのか
それとも「絶望」と考えるのか・・
たとえば・・
コップに水が半分入っていて
それを「もう半分しかない」と考えるか
それとも「まだ半分もある」と考えるかで
随分スタンスは変わってきます。
そしてこの絵画の作者は
この絵を「希望」という趣旨で描いているのです。
子どもの頃この絵と出会い、
この絵の意味を母に教えてもらい
とても印象に残っている絵でした。
時が過ぎ去り、いつも私の心の中で眠っていた絵。
絵の題名も作者も覚えておらず
ただ印象だけはとても心に残っていて
知りたくてずっとずっと探し求めていました。
ふとしたことから絵を見つけ出すことができました。
確か母の説明では・・
沈みかけた地球に座り込んだ女性。
その女性は歩くことができず、目も見えず
竪琴も壊れ、ただ1本の弦で
音を奏でて、そのかすかな音色に耳を済ませている
最後まで希望を持って生きているのだと・・
子どもの私にはあまりにも強烈で
深く迫ってくるものがありました。
生きて行く中で、いろいろな困難、悲しみ
時には絶望すら感じられる時があるかもしれない。
そんな時に、この絵のように
かすかな「希望」を見出し生きる尊さを
この絵は教えてくれているのかもしれません。
そしてこの絵の存在を教えてくれた母に感謝を、
そして今こうしてこの絵を見て
しみじみと大切なメッセージとして受け止めています。

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