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盲点力~人が見えないところを見る力

2005-06-14 | 読書ノート


多湖 輝 著作

この本を読んでとても印象に残ったこと。
それは、作者が指摘するように、
人は自分の興味のあること、関心を持っていることにしか
意識が集中しない・・ということだ。

つまりある人達が、同じ状況、環境に共に居合わせたとしても
それぞれ見ている観点、視点が異なり、感じることも様々だ。
例えば、友人や旦那と散歩をしているとする。
あとでその散歩の途中の様子や風景を語り合ってみると
えっ、そんな所あったっけ?・・とか
そんな花咲いていたっけ?・・etc
(また自分が発見したことを相手が気づいていない場合もある。)
かなりの隔たりというか、見ているところが違うなぁと感じる時が多々ある。

花の好きな人は、道ばたに咲いている花に興味がいくだろうし、
野鳥の好きな旦那は、鳴き声を聞き分け、枝に止まっている小さな野鳥をも
発見することができる。
グルメな人は新しくできたお店や、オシャレな喫茶店に目がいくだろうし
子供が大好きな人は、公園で無邪気に遊ぶ子供や、ベビーカーでスヤスヤ
お昼寝している赤ちゃんの寝顔を幸せな気持ちで見つめるだろう。

そういうことを考え合わせてみても、自分が普段見ている世界というものは
とても限られた偏った世界なのだということがよくわかるし、
実際、見ているようで見ていないところがたくさんある。
つまり
日常には盲点がいっぱいある・・ということだ。
時には違った角度で物事を考えたり、情報のアンテナの向きを変えてみるのも
新しい発見があって、おもしろいかもしれない。
そして人が考えないこと、見ていないところを追求していくことが
盲点力を鍛えることになる。


発想の転換といえば、
例の「簡単すぎる!」というCMでおなじみの
TU-KAのお年寄り向けの携帯があげられる。
この携帯のスタイルは「若者が絶対に使いたくない携帯のスタイルを考えろ」
という上部のお達しがあり作り出されたらしい。
そしてお年寄りのユーザーにターゲットを絞ったそうだ。
その結果、この携帯は爆発的に売れているらしい。
これは、見事に盲点をついたアイデアがヒットした例だと思う。

何よりおもしろいなぁと思ったのは、電源スイッチをコタツのスイッチのように
左右にスライドするスタイルにしたことだ。
バイブレーション機能など一切なし!スイッチを入れて電話をするのみ!
考えてみれば、日本の人口は老人が多い。
ややこしい機能などいらないのだ。
公衆電話がわりに利用できたらそれでいいのだ。
メールなど、グダグダ打つ必要もなし。
簡単でわかりやすく!・・というユニバーサルデザインだ。

TU-KAさん、ここでひとつ提案があります。
お年寄りの方でも、おしゃれがしたいと思います。
そこで・・形はこのままでよいと思うのですが
もう少し色をなんとかしてもらえませんか?
きれいなカラフルな色を使って、もう一度再現してほしい!
きっと携帯を使うことが楽しくなると思います。

・・う~ん、なんだか論点がずれてきているような・・
どうして本の話からTU-KAさんへのお願いになっちゃってるんだろう?
書き出したら、止まらなくなっちゃった。(笑)
まぁ、いっか!