Spanish Breeze

夫のMBA留学に4歳の息子とついて、マドリードと上海での14ヶ月の生活を紹介していきます.

断崖都市クエンカ (Cuenca)

2011-05-29 02:47:13 | 旅行 -Spain-
5月22日(日)

この日は、マドリード近郊への日帰り旅行。今回は、マドリードからバスで約2時間のクエンカ(Cuenca)と言う都市。
大地をウエカル川とフーカル川の2本の河川が浸食してできた巨大な断崖の上に中世に建てられた都市。
歴史的城塞都市としてクエンカは世界遺産にも登録されている。
見渡すばかり背後の山々も大きな岩山が連なり、本当に不思議な景観。

朝、メトロで6号線のMendez Alvaroと言う駅に向かい、隣接している南バスターミナルに向かう。
メトロから地上階に出ると、そこはもうバスターミナル。
でもチケット売り場は更に上の階。
チケット売り場でなんとかスペイン語で「大人2枚と子供1枚、クエンカまで」と言うが、バスに乗る間際に大人1枚と子供1枚分しかない事に気がつく
また戻り、大人もう一人分をお願いする。
チケットを購入する時に夫はそばにいなくて、私とうっぐと2枚って勘違いされた。
スペイン語、まだまだ全然駄目です...

今回使ったのは、Avanza Bus社
往復大人14.85€、子供7.45€、約2時間~2時間半のバスの旅。

今回のバスは今までにない位、デラックス使用!
椅子が革張りで足元も広々。横一列は3席。うっぐも広すぎて落ち着きません。

ところが、車体も振動を弱くしてるせいかホワ~ン、ホワ~ンと揺れる...私もうっぐもこうゆうのは苦手...ちょっと酔ってきた...

そんな時何にもない風景の中に真っ赤なじゅうたん!真っ赤なポピーだ!
 

酔いが覚めたのも束の間。うっぐは、「ゲブーする...」とかなり辛そう
前にモロッコに行く時に買った酔い止めを飲ませようとするけど、錠剤が上手く飲み込めず失敗。
結局、寝れたから助かった。ふ~。

12時前にクエンカに到着。
バスターミナルのあるところは新市街なので、マドリードとそんなに変わらない。
歩き出してうっぐも元気になって良かった。


旧市街に入る前に軽くランチを済ませる。
通りを北に向かって歩いて行くと、急にタイムスリップしたような景色が飛び込んでくる

大きな岩の上に家が立ち並ぶ。

ウエルカル川沿いの遊歩道は綺麗に整備されていて本当に気持ちがいい♪

段々、岩が岩山になって来て不思議な世界になってくる。


ここからは、急な坂道を登り最初にクエンカで一番有名な建物「宙吊りの家」を目指す。
うっぐも暑いし、眠いしで、「歩けない~」とは言うものの、
「この不思議な町には、ぶら下がってる家があるんだって。どこにあるんだろうね。うっぐも一緒に探して」と誘い、この不思議な雰囲気も手伝い、なんとか自分で歩いてくれる。


ところが、そろそろかなと思ったら何やら白い工事現場のシートを掛けられた建物が見えてきた...
「え?」

「うそでしょ?」

狐につままれた気分

気を取り直して、反対側を見るとパラドール・デ・クエンカ。修道院を改装したホテル。素敵だ~。


この橋からの景色が絶景らしいので行ってみる。


うっぐ、しっかりパパと手をつなぎます。

後ろに白いシートで覆われた「宙吊りの家」はなんと赤いリボンが掛けられたプレゼントの様に演出してありました...
でもね...これを見に来たのに...残念!

でもこの景色は本当に素晴らしい。


さっきまで遠くに見えていた雨雲がゴロゴロ言い出し、うっぐもソワソワ。

町もなんだか現実離れした雰囲気になって来た。

調度橋を渡り終わった頃、土砂降りに。
家と家の渡り廊下の下で雨宿り。

坂道になってる道に雨がどんどん流れてきていつの間にか、川みたいになって来て、うっぐは大喜び。
嬉しそうに行ったり来たり。全然退屈してません。


小降りになったところで旧市街を散策。
まるでおとぎの国の様。



まちの反対側はフーカル川の浸食でこれまた断崖絶壁。


このカテドラルは13世紀に建てられた物。

近くの壁からは、可愛らしいお花が咲いてます。


急に日差しが出てきて暑い!
調度見晴らし台があったので、前夜作った「きな粉餅」でおやつタイム。
(※お餅の話はまた別の機会に)

パワー充電!


更に上を目指します。

ここからは旧市街を離れ、自然が作り出した絶景を見に行きます。



もう暫くこの景色の中にいたかったけど、バスの時間があるので引き返すことに。


帰りは川の反対側から旧市街を見ながら戻ります。

「宙吊りの家」やっぱり残念!このプレゼントにしてるのがにくいよね...

「宙吊りの家」の本来の姿はこちら→ウィキペディア・クエンカ(スペイン)より

またゴロゴロと雷雲が追ってきた。
「逃げろ~!」


帰りのバスは普通の大型観光バスの作りで普通席、揺れも普通。
そして爆睡してくれたお陰で、車酔いなし!

良かった、よかった

クエンカは不思議な町でした。
「魔法に掛けられた町」とも言われるのも納得。何年もの年月を掛けて水がこんな不思議な地形を作り、そこに人が住み、いくつ物ドラマがあり。特別すごい建物などないけど、この自然と調和した要塞都市が作り出す、不思議な世界。なかなか面白いところでした


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久しぶりです (なごみのまま)
2011-05-30 00:23:22
スペイン生活満喫していますね~旅行のことやうっぐくんのこと、ブログを読んでリフレッシュさせてもらいました
そして元気に楽しんで生活しているようで何よりです
なごみはうっぐくんとほぼ同じサイズです。幼稚園生活を楽しんでいます。息子は一ヶ月前くらいからよたよたと歩くようになりました。
久しぶりに写真でみるうっぐくんは大きくなっていてお顔もお兄ちゃんになっていました子供の成長って本当に早いですね。

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>なごみのまま、 (yukiko)
2011-05-30 06:27:12
久しぶり!また遊びに来てくれて嬉しいです
なごみちゃんも息子さんも元気に成長してるようで会うのが益々楽しみ!
また遊びに来てね~
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Unknown (ちゆママ)
2011-05-30 09:17:18
なんか街の名前、南米ぽくない?
あと岩と建物がトルコのカッパドキアを思い出させたんだけど。
いろんな顔をもってる国だよね、そして広いんだ。
スペイン人って背が低めで(西洋人の中で)長髪の男性が多くって感じ?
留学中に知り合ったスペイン女性が「スペイン男性は女好きで嘘つきが多く
自分の夫も信用してない」と言ってたけどそう?
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>ちゆママ、 (yukiko)
2011-05-31 04:53:37
確かに!でも南米の殆どはスペイン語だもんね。この間行ったマヨルカ島にも「インカ」って言う名前の町があったし。そうそう、カッパドキア、私も思ったよ。
色んな面を持ってる国だよね、スペイン。
私は直接スペイン人と深く付き合ってないからなんとも言えないけど、ご近所さんはみんな陽気で親切で楽しいよ~。確かにドイツ人とかに比べると背が低いけど、これはスペインの建物をみて分かるように、ヨーロッパとアラブ等の血が混ざってるせいだろうね...。だからも服のサイズも小柄な私にも合うサイズあるから助かるよ。
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