Spanish Breeze

夫のMBA留学に4歳の息子とついて、マドリードと上海での14ヶ月の生活を紹介していきます.

魅惑のモロッコ (第5日目~最終日)

2011-01-17 11:15:49 | 旅行 -Morocco-
12月27日(第5日目~最終日)

マラケシュからマドリードに戻る為、また来た時と同じルートでアトラス越えをします
朝7時にホテルをチャックアウト。
また朝食の時間より早く出る為、ホテルの人が朝食のパンとおまけにお菓子パンまで用意してくれた。
なんて優しい人たちなんだろう

ホテル前からCTMバスターミナルまで向かい、マラケシュまでのチケットを購入。
80DHx2人+荷物代金5DH。

バスは、8:30発。
朝のひんやりした美味しい空気の中で、カフェオレを飲みながら目を覚ましていく。

もちろん、3人とも激しい山道に備えて酔い止めを飲みます。

この日も澄み切った青空の中、アトラス山脈の中をビュンビュン行きます
うっぐと夫は早速、熟睡

ぼーっと外を眺めていたら...薄いけど見えるかな...調度雪をかぶってる上の辺り...

これならお月様に手が届きそう...
パパ、お月さまとって』みたいだ

永遠と続くかのような山道に、こんなお土産屋さん。


山道にも大分慣れて来たのか、今回はあまり苦ではなかった。
あっという間に休憩。行きに停まった所とは違う村で、タジンやらミントティがいい感じに出来上がってる...


休憩時間は15分と言われ、ミントティだけ頂いてタジンは我慢したのに結局40分位休憩していた...
美味しそうだったのにな~残念


無地にマラケシュに戻って来て、メディナのドゥカラ門(Bab Doukkala)と言うところで降ろしてもらう。

この夜泊まる所は、ホテルではなくリヤド(Riad)。
いわゆる典型的なモロカン民家を改装して宿泊施設にして部屋数も4~6部屋位。
モロッコの雰囲気を十分に味わえるところ。
最終日だけあって、リヤドでのんびり疲れを癒したいところ

ただリアドは元々民家。
ただでさえ迷路のような道のメディナの中。リアドは大体裏道にある。
頑張って探すぞ~と気合を入れるが、いわいる「偽ガイド」と言う少年達が「どこのホテル探してるの?」とどんどん群がってくる
「道分かるからついて来ないで」と言い、つけはなすが、あと5mと言うところで勝手に「こっちだよ~」と言われ、仕方なしにチップ払う事に...
あげる必要もない位と思ってるに「これじゃ少ない」などと文句をつけてくる。
せっかくの楽しい気分が台無し...

おまけに着いたりアドが停電で電気工事中...部屋の掃除も出来てなくて、工事中?ってな雰囲気。
リアドの人もフランス語だけしか分からず、意思の疎通ができない…

ちょっと期待はずれ?いい感じなのにな…

リアドの玄関

パティオ

パティオのソファでウェルカムドリンクを頂く

うっぐの後ろの窓が私達の泊まる部屋。

ドリンクを頂いている間に電気が通り、やっと部屋に通される。
部屋はこんな感じ


電気が通りリアドもやっと生き返ったって感じ。
やっぱりいいかも~

とりあえずお昼を食べにメディナの中心地、フナ広場へ向かう。




どうしてもフナ広場で食べたタジンが食べたくて以前に行った所に行く。
本当に美味しい。やみつきになるよ。この味。

そのお店で思わぬ再会

今度は、私が19年間飼っていたネコの「ロッティ」!
本当にそっくり…連れて帰りたいくらいだった…

夜はまた寒くなるからとダウンを取りにリアドに戻るとオーナーがいて(中国系フランス人)リアドを案内してくれる。
屋上テラスからは、遠くにアトラスとクトゥビア。


近くのムスクから祈りの声が聞こえてくる。この声に誘われるようにまたフナ広場へと向かう。

とりあえず、絞りたてのオレンジジュースを(5DH/1杯)。

「美味しい~♪」

うっぐは、前にカタツムリを食べた事を思い出し、「食べる!食べる!」と。


最後の晩の締めくくりもやっぱりタジン。

野菜だけのものや牛肉と野菜のものも食べたけど、やっぱり羊と野菜のものが一番美味しかった♪

何度来てもこのお祭り騒ぎは圧巻。ドキドキする。


フナ広場の喧騒からは想像できない位リアドの中は静か。
ライトアップされたパティオでお祭り熱を冷ます…
うっぐも「キレイだね~撮って~」とパティオの椅子に横たわりポーズをとる。

真顔で視線はカメラからはずす…何をイメージしているの??



この晩、夫はリアド内にある「ハマム」を体験(8ユーロ)。
いわゆるアラブ式スチームバス。日本の銭湯みたいな存在で、地元の人は8DH位で毎日入るらしい。
高級ホテルなどでは、スパみたいな感じでマッサージつきで300~800DHである。

中は、40℃近くあって蒸し風呂ってな感じ。


うっぐと私は留守番で、お祭り魂が乗り移ったかのようにテンションのうっぐ。


最終日は、リアドが手配してくれた車で空港まで向かいました。
車の外を見ながら「グッバイ・モロッコ~


空港は外から見ると本当にモダン。何度見てもこのヘナタトゥの模様がいいね



盛り沢山のモロッコへの旅も終わり。
マグレブピンクの建物、マラケシュの雑踏、フナ広場の太鼓の音、頭がクラクラするような陽射し、ゴツゴツした岩山から雪山まで。カラッカラの大地にヤシの木が無限に広がるオアシス、本当に色んな表情をみせてくれたモロッコ。でも何より出会った人々の笑顔が忘れられない。
毎日が衝撃的で、しっかり心に刻まれました。
うっぐは本当に忘れてしまうのだろうか…もったいないな…
また来れる事を願って

魅惑のモロッコ (第4日目)

2011-01-16 17:33:33 | 旅行 -Morocco-
12月26日(第4日目)

前日色々ありすぎてすっかりクリスマスだって事を忘れてた...
モロッコでうっぐにプレゼントを渡そうと計画していたけど、欲しがっていたマドリードの青い連結バスが見つからなくて、戻ってから一緒に探そす事にしちゃったし。
クリスマスムードがないモロッコで助かった

この日は、マドリードからインターネットで予約した1日砂漠ツアーの日。
4WDをチャーターして、朝、ホテルまで迎えに来てくれて、砂漠の村や砂漠を体験するツアー。もちろん、ラクダに乗るのも含まれてます!

砂漠を満喫するツアーは山ほどあるけど、大体が、砂漠の夕日を2時間位ラクダに乗りながら楽しんで、夜はテントで泊まって帰ってくるような魅力的なツアー。夫と二人なら喜んで申込んだけど、行く時期が冬で途中から真っ暗の中ラクダに乗らなければならないとなれば、3歳児にはちょっと無理
今までも遊園地で馬に乗ろうと誘っても大泣きで怖がってたうっぐだし...

そこで見つかったのがこのツアー会社がやってる1日ツアー。聞いたらラクダには30分位しか乗らないとの事。例え怖がったとしてもどうにかなる時間。
3人で200ユーロで、現地で申込むよりかなり割高のような気がするけど、安心して頼めるから思い切って申込みました。

ツアー会社: Travel Exploration

...と言うわけでこの日は、英語の話せるドライバーの車に乗ってお任せなので気が楽

6:30起床。
案の定、私の唯一のジーンズは乾いてない...
仕方なしに寝巻きのスエットを着たままでいる事に。このホテルも屋上で朝食
朝食付きは嬉しいな~

朝8時前。陽が昇り始めた砂漠の町。


外で食べれるのは気持ちがいいけど、寒い~~
先に上がって来たうっぐと私は、ホットミルクと紅茶を頼む。

暫くして夫が日本人ファミリーと上がって来た。
そう言えば、前の晩、フロントの人にもう一家族、日本人がいるよ、と言われてた。

なんとこのご家族、夫の大学の研究室で直接指導をして下さった先輩だったそうです!
こんな砂漠の中の小さなホテルでまさかの嬉しい再会!!
「出来すぎだ偶然」ってこういう事ね...

先輩のOさんはオランダに駐在していて、レンタカーでモロッコを旅していました。
うっぐは、久しぶりに日本人の子供に会えてテンションが上がり、小学生のお兄ちゃんと沢山お話してました。

聞けば、Oさん達も同じようにシャワーは子供達だけでお湯が切れ、あまりの寒さにホテルの人に電気ストーブを買ってきてもらったそう...
私達はもう1泊するから、そのストーブを貸してもらえばいいと言われ、是非そうする事にした。ありがたい!!

再会の記念に。

朝から楽しい一時でした

Oさんファミリーにお別れをし、早速砂漠ツアーへ。

出発してから、すぐに門が。

この門がワルザザートと砂漠の境になる。

あっという間に土砂漠。


また前の日のアトラス越えを思い出させるような山道が続く...


山道が終わったと思うと小さなアグディス村(Agdz)を通り、


ドラア谷(Doraa Valley)を行く。


ここは、ドラア川に沿ってヤシの木が沢山あって本当に緑豊かなオアシスって感じ。
川沿いには、いくつもの村が点在する。



サッカーを楽しむ子供たち。



川に沿ってヤシの木が沢山!まさにオアシス。
この景色は本当に迫力満点!!

映画『ハムナプトラ』のシーンを思い出していた…
私達のドライバーは、実際にこの映画撮りをしている時に俳優達の運転手をしていたそうです。なんとも羨ましい

ヤシの木郡を過ぎると暫く殺風景な荒野にまた門が現れ、ザゴラ(Zagora)の看板が出てくる。


ザゴラは、黄金貿易の中継地だった場所。


ラクダで移動していたその時の商人たちの為に「○○まで何日」と書かれた看板がある。

今では、そんな商人はいないけど、砂漠の入口であるこの町では夕方になると砂漠から帰って来たラクダ達が疲れを癒しに休憩してるそう。

この町を過ぎ、いよいよ今回の旅のクライマックス、ラクダに乗るDunes of Tinfoと言うところへ。


何もない土砂漠の中の遥か向こうに小さな砂砂漠が見えてきました…


???
360度砂砂漠の中をラクダに乗るのかと思っていた私達は、かなりガッカリ...
グラン・カナリアの方が断然迫力があったよね...

でもここは、紛れもなくサハラ砂漠。
私達の乗るラクダ達が近づいてきました...


まずは、うっぐ。
あれ?以外にも何事もなく乗れちゃいました

様になってる~

もちろん一人では乗れないので私と一緒。

ラクダが立ち上がると以外にも高い!うっぐもキャーキャー言うけど、楽しんでる感じ(私の前にいるから顔の表情が撮れなくて残念!)
ラクダがゆっくりゆっくり歩き、砂丘を登ったり降りたりする度にうっぐが笑う
何故か「お馬はみんな、パッパカ走る♪」と歌いだすうっぐ。

幾重にも重なる砂丘は見れなかったけど、本物のサハラの砂丘でラクダに乗れたのは、本当に良かった



うっぐも名残惜しむようにラクダさんにお別れを言いました。


お昼の前にタムグルート(Tamegrout)と言う村で村の見学と陶器の工房を見学。
英語を話すガイドが来て、古いカスバの中を案内してくれる。




日干しレンガで造られた壁の中には、明り取りもなく本当に涼しい(今は冬だから寒い位)。
この村も1970年代までは、電気もなくろうそくで暮らしていたそう。

でもムスクだけは綺麗な装飾がしてあって、イスラムの人達にとってお祈りが本当に大事なんだと言う事を改めて思い知らされた。1日に5回もお祈りをする。


陶器の工房。


ミニタジンの陶器を作ってくれた。

うっぐも興味津々。

ようやくお昼。
場所は、ザゴラにあるホテルで。



中庭に面したベルベル民族のテント風のところで食べることに。


ここでもタジンとクスクスと豆スープを頂く。


帰りは来た道を戻るだけだけど、もうすぐ陽が落ちる時間帯。
影で山々が違った表情をみせてくれて全然飽きない。


うっぐには一応酔い止めを飲んでもらい、帰りは熟睡


向こうに見えるアトラス山脈の雪が夕日でオレンジにキラキラ光って、美しい~


本当にきれい...


陽が落ちた後は、外灯一つない道をひたすら真っ暗な道を走って帰ってきました。

サハラの360度の砂丘が見れなかった心残りはあるものの初サハラとしては、十分楽しめた。
カラカラの大地と色んな形の山々。緑豊かなオアシス...一口に砂漠と言っても色んな顔を持ってることを初めて体験。
衝撃的な一日だった…

夜は、熱いシャワーもちゃんと3人分出て、Oさんが置いて行ってくれた電気ストーブで部屋もぬくぬく…
ようやく私のジーンズも乾くだろう。
いつか砂漠の夜空に満点の星を見に来るぞ、と誓いながらいつの間にか深~い眠りについていました

魅惑のモロッコ (第3日目)

2011-01-15 12:00:22 | 旅行 -Morocco-
12月25日(第3日目)

いよいよアトラス山脈を越え、サハラ砂漠への入口の町「ワルザザート(Ouarzazate)」へ
4~5時間のバスの旅

この高い山脈の壁が地中海の温暖な空気を遮断し、遥か彼方にはサハラ砂漠が広がる...
広大な乾燥した大地に数本の川が流れ、そのほとりにオアシスがある。
そのオアシスごとに日干しレンガ造りの村、カスバ(かつては要塞だった)が点在する。

ワルザザートは1920年代にフランス軍によってサハラ砂漠の最前線基地として建設されたらしい。
今付近の美しい「アトラス山脈の山並み」、「カスバ街道」、「オアシス」...
数多くの映画の舞台にもなってるほど、どこを見ても絵になる。

『アラビアのローレンス』、『モロッコ』、『ナイルの秘宝』、『グラディエーター』、『007』、『ハムナプトラ』等。
映画で使われたセットがそのまま置いてある映画村もあるほど映画のロケ地としても有名。

ワクワクするようなワルザザート。
でもアトラス越えは、大変だった

朝6:45にホテルをチェックアウト。
朝食のパンを包んでもらって、CTMバスターミナルへ。


CTMバスの時刻表

前に行った事のある友達のブログを見ただけで、車酔いしてしまった私。
私より車酔いしやすいうっぐ。
酔った時の為に、ビニール袋や、ウエットティッシュ、着替え等リュックに詰め込み、残りはバスの荷台へ。
預ける荷物は、1つ5DH。
ところがカウンター内にいた人がもう、5DHくれと!
「今払ったよ」って言っても、笑顔で手を出したまま引っ込めない!
この人、バス会社の人じゃなかったの?!
あーーーまたやられたーーー
なんでもチップ、チップだから恐ろしい!

バスは、7:30出発。
出発までの間にターミナルのカフェでお茶をして、ホテルでもらったパンを食べ、マドリードで買って来た酔い止めを飲む。
うっぐは、子供用で1/2錠でいいと言われ、初めての錠剤も上手に飲めた
私は、うっぐの残りの半分。
夫は、念の為大人用を1錠。

バスは、思ったのより新型で安心しました。

さぁ、出発~

マラケシュのメディナを過ぎたら、もうこんな景色。

朝日がヤシの木の向こうからまぶしい!

遠くに見えていたアトラスがどんどん近づいてくる...


うっぐは、薬が効いたのが即効で寝てしまい、よしよし。

ところがそう甘くはなかった...
クネクネと本格的な山道が始まった頃、あまりの揺れにうっぐが起きてしまう。
必死で、外をみるように促すが、顔が真っ青...


もう駄目だ~って思った頃、出発から2時間半位経った頃、やっとトイレ休憩!
良かった~。小さな山の中の村で深呼吸。ふ~~。

うっぐは、「ゲーする...ゲーする」と言いながらも何も出てこないけど、笑顔が戻って一安心。

本当は出しちゃって欲しかったんだけどな...

30分位休憩してまた出発。

ところが、後半の方がキツかった!!

バスが動くなり、うっぐはダウン。
夫も空いている席へ移動(夫も実は、車酔いするんじゃん。今回初めて知ったよ~)。
うっぐは、私の膝の上で横になっていたのだが...暫くして私のジーンズがヌル~~~
ひえぇぇぇ~~やってしまった

この時の為に用意していた物が役に立ったわけだけど、私の着替えまでは持ってきてなかったよー
しかもこの旅行では、このジーンズしかないのに...

こんな大変な中夫は、前の方で熟睡...
でもうっぐの調子が良くなってきたので、何より...
私は、お陰様でうっぐの世話で気持ち悪くなるヒマがなかった。

外は「カスバ街道」。
その土地の土を掘り起こして干しレンガを作る為、山、大地と同じ色。
すごい迫力。


カラカラの大地にヤシの木をみるとホント、ホッとする。


山道もそろそろ終わり。

お昼ちょっと前に無事にワルザザートに到着しました。

ワルザザートのCTMバスターミナルから、ホテルまでタクシーで向かう。
ここは、面白い料金形態で、一人4~5DH。
15DH、5分位でホテルに到着。

ホテルの名前は、「アズール(Azoul)」。スペイン語で「青」だね、とうっぐと言っていたら、ベルベル語(元々モロッコにいた先住民族の言葉)で「こんにちは」と言う意味だそう。
新しいホテルだけど、スタッフは皆英語が話せて(ご存知、モロッコではフランス語なら大体の人が話せる)、笑顔がステキで本当に親切。ホテルの名前にフィットしてる。

ホテルも思ったより素敵



マラケシュから持って来てたパンで昼食を簡単に済ませ、午後はワルザザードから33k西にある「アイト・ベン・ハッドゥ(Ait Ben Haddou)村」へ。
この村が、数々の映画のロケで使われていて、モロッコで一番美しいと言われているこの村は世界遺産にも登録されている。

ガイドブックに、ローカルの人が行く方法が載っていたので、マラケシュ行きの民営バスを探しに民営のバスターミナルまで歩いて行く。
ワルザザートの町はこんな感じで、何もありません。

この日は風が強く、うっぐも風と戦うように走る。


やっとの思いで民営のバスターミナルに着いたら、タクシーの運転手さんがハイエナのように私達に群がって来て、「どこに行くんだ、どこに行くんだ?」って大騒ぎ。
バスの窓口に行っても、スタッフはおらず、この人は何者?と言うような人が色々説明して「350DHでどうだ?」等とふっかけてくる。

そんな中、英語を話せる人に会えて、事情を説明した。
「アイト・ベン・ハッドゥに行きたいけど、ローカルの人が行くように安く行きたいんだ。
マラケシュ行きのバスを途中下車してそこからタクシーで一人15DHで行けるでしょ?」と。
結局、時間帯の合うバスがなくて、タクシーの往復チャーターで250DHで話は成立。

この一帯のボスらしき人だった彼は、一人の運転手さんを紹介してくれて(フランス語は喋るけど英語は喋れない)、彼に託した。
彼は大人しい感じの良い人だった。
黙々と丁寧に運転をしてくれて、安心して観光を楽しめる。

車の中から。何にもない...


暫くすると川が流れていてそのほとりに小さなカスバの村があった。
写真を撮る為、停まってくれたのかと思ったらなんとあの村は、運転手さんの住んでる村だったみたい。

うっぐもこの広さに「すごいねー!」を連発。




こっちの川にも村が...

ここで、突然ラクダに遭遇。初めて見るラクダにちょっとびびるうっぐ。

うっぐを見るなりターバンを巻いてくれてうっぐも嬉しそう!

似合ってる私もうっぐにターバンを巻いてあげたかったからよかった~。

そして、いよいよ見えてきました。

これがアイト・ベン・ハッドゥ。

丘の斜面に立体的に造られた要塞のこの村は、本当に幻想的。この世の物とは思えない。
すごい迫力。
数々の映画監督達を魅了してきたのがよく分かる...

村の中に向かう。
お土産屋さんを通り、


通路を抜け、


川を渡り、


門をくぐります。

この色自然な色だから不思議。

今でもベルベル人の5~6家族が住んでると言う。



階段好きなうっぐは、どんどん上を目指します。



上ばかりに気をとられていたけど、後ろを振り返るとこれまたすごい景色。


頂上に近づけば近づくほど風が強くなり、私も飛ばされそうになる。
うっぐは、岩影でちょっと待機。


頂上からの景色は圧巻です!!


うっぐを見ていると本当に楽しいみたい。
午前中のバスの中でグッタリしていたのがウソのよう。
映画のセットの中で自由に大好きな階段を行ったり来たり。


一緒に来れて良かったね

ホテルに戻り、夕飯を食べる為のレストランを探しにまた出掛ける。
うっぐ、以外に元気。
夕方のお祈りの時間帯だった為、女性は観光客以外誰一人歩いていない。
男の人たちもみんな「ねずみ男」姿で、モスクに向かってる

すると子供ねずみ男発見

うっぐとこの子、なんとなく意識しながら暫く一緒に歩く...

ホテルに戻って来て、照明があまりにもかわいい事に気づいた!




すっかり良い気分になってたのに、暖房が故障中だと言う事が判明!
おまけにシャワーの温水が一人分しか出なくて、部屋の中でもダウンを来てる状態
寒すぎる!!!

本当に長い長い一日だった。
一番心配していたアトラス越えが無事終わっただけで、一つ心配事が減ったけど…
うっぐが戻して汚れてしまったジーンズ...この寒さじゃ乾かないよね…

魅惑のモロッコ (第2日目)

2011-01-15 02:08:27 | 旅行 -Morocco-
12月24日(第2日目)

朝、7時半。目が覚め、窓の外を見てモロッコに来たんだと実感!
マグレブカラー一色に澄み切った青い空

朝食を食べに行こうとしたところ、階段に「テラスへ」と矢印が。
早速、上がってみると、「うわー気持ちいい~

昨晩は、暗くてよく分からなかったけど、町の建物が本当にピンク!

遥か彼方には、次の日に越えるアトラス山脈が...
うーー緊張する...ドキドキ

さりげなくついてるランプがかわいい

冬なので、プールサイドには入れないけど、気持ち良さそう。


よく見ると館内もステキにモロカンスタイル


今回の旅行は全て朝食付き!
パンと飲み物だけだけど、絞りたてのオレンジジュースが美味しい!
スペインのに比べて酸味が少ないから飲みやすい。
おまけにパンも美味しい。
フランスの影響が強いお陰でクロワッサンが美味しい

昨晩の美味しくなかった料理でちょっと気落ちしてたけど、気を持ち直して早速マラケシュを散策。

まずは、翌日のワルザザート行きのバスのチケットを購入しにCTM(国営のバス会社)バスターミナルへ。
ホテルから徒歩10分。

一応、クリスマス休暇でハイシーズンだし全席指定と聞いて、なるべく早めにチケットを購入しに来たけど、席は真ん中(80DH/人、うっぐ無料)。
乗り物に弱い私とうっぐ。
約300キロ、3000~4000mのアトラス山脈越え、なんとかなるかな...

さぁ、マラケシュ旧市街(メディナ)へ。

バスターミナル近くのピザ屋さんの扉。

ドアの青とブーゲンビリアが空の青と壁のピンクとよくマッチしてる。

マラケシュの新市街は車道と歩道がちゃんと別れてるものの、歩道に車が入ってきて駐車したり、自転車や馬車やロバが行ったりきたり。3歳のうっぐが自由に歩くにはちょっと危なっかしい。

途中、公園を発見。ハルティ庭園(Jardin du Harti)を通ることに。
うっぐも水を得た魚のようにターーーーッと走り出したけど、広場で地元の園児達に遭遇。
園児達はうっぐを見て近寄ってくるけど、うっぐは固まったまま。

結局背中を向けて逃げてしまった...

出口付近でこんなものにも遭遇。

尻尾から階段で登り、滑り台で降りてくるようになってるんだけど、石の滑り台でまったく滑らない...

街の標識ももちろんアラビア文字

街路樹がオレンジの木!

やっと、メディナ入口のコブ門(Bab Nkob)に到着。

モロッコの真っ赤な国旗とピンクの門が青い空に映えるー。
メディナは、城壁に囲まれていてこの様な門がいくつもある。
マラケシュのメディナは、世界遺産に登録されている。

またまた庭園をみつけ、ひたすら走り回るうっぐ。

喉も渇くよね~。水分補給しないとね。

メディナの中心地である「ジャマ・エル・フナ広場」に行く為、目印のクトゥビア(Koutoubia)と言うモスクを目指す。
でかい!美しい!12世紀に着工され、高さ77mもあるそうです。


中では街の喧騒とは打って変わって、靴を脱いで静粛にお祈りをささげてる人が数人。
うっぐが靴のまま入って行こうとした時は本当に焦った...

さて、私達の目指しているフナ広場はクトゥビアからすぐのはずだったのに何故か通り過ぎてしまい、
こんな感じで馬車がよく通ってる道を行き...


王宮近くの「アグノウ門(Bab Agnaou)」まで来てしまった。

スルタンが宮殿に行く為に使われた門でマラケシュで一番美しい門と言われているだけあって、迫力あります。

門をくぐると...
ごちゃごちゃと人やバイクが忙しく通り、お店も沢山!


なんとかフナ広場に到着した頃には、もうエネルギー切れ。
早速、広場に面したお店に入り、広場が見渡せる2階席に行く。


広場を見渡せる2階席は人気があります。


注文したものは...モロッコ料理、リベンジ!
タジン、ステーキ、モロカンサラダ&ミントティー。


勇気を持ってリベンジしてよかった。ここのは本当に美味しかった!
そして、モロッコでは定番のミントティー。
中国茶にミントの葉が沢山入っていて、疲れを癒してくれます。

エネルギーを充電して、スークに挑戦。
網目のように巡らされた細い道の両側にところ狭しと店が並んでいる市場。

が、うっぐが何かに取り付かれて動かない...
広場の漢方薬を売ってる人の生きた亀に見入ってる。
あまりにもうっぐが動かないから、お店の人が1匹かごの中から出してくれてまた暫くジーッと見つめる。


スークには、衣類品、香辛料、肉や野菜、スリッパ、銅製品、ランプ、アクセサリー等、以前の私だったら買いまくってしまいそうな、細かいものが沢山!
でもあまりにも多くて、お腹いっぱい。見るだけに留まってしまいました。





スークの中にもちょっとした広場があってここは、かご類や編み物系が多い。


うっぐもキラキラしたものに興味津々。


暖房なしでは、いられない位寒かった夜とは違い、日中の日差しは本当にクラクラする位強い。
休憩する為にカフェに入ろうとしたけど、人気のカフェらしく長蛇の列。
屋上から写真だけ撮らせてもらい、退散。




こっちの人は、本当に子供好き。
勝手にうっぐに近づいてきては、チューしたり抱っこしてくる。
うっぐも最初は怖がってたけど、大分慣れてきたみたい。


うっぐはここでは、カメレオンにくぎ付け!
同い年位のフランス人の男の子とジーッとみつめる。


メディナの中には、何個もムスクがあり、その装飾も可愛らしい。
ここのは、お月様。

こっちは、見えにくいけどお星様。


結局フナ広場まで戻ってきて、空いてそうなカフェを見つけて、しばしまどろむ。


あまりにも陽射しが強くて私のスカーフをうっぐに巻く...ターバンのやり方が分からず適当に...


夕方5時位から広場には、待ちに待った屋台の準備が始まり、今まで以上に活気付いてくる。

良いにおいが漂ってきます...


大道芸人達を囲って人もどんどん増えてくる。


そう、このフナ広場は、無形文化遺産にも登録されてるくらい、毎日こんな感じでお祭り騒ぎらしい。
大道芸人を撮ると「今撮ったでしょ?チップくれ。」と言われるので、写真はありません...ごめんなさい。
踊ってる人、寸劇をしてる人。猿回しに、蛇使い。派手なアクロバティックパフォーマンスやアフリカ大陸らしく太鼓のリズムがずーっと響いてる。

ここは、かたつむりの屋台。

サザエのつぼ焼きみたいな匂いに誘われて食べてみる(5DH/1皿)。

味も感触もサザエでした。うっぐも気に入ったみたいでパクパク食べる。

ここでもお店の人にやっぱり気に入られ、最後には、脱いでいた靴をはかしてもらう。

どの屋台に入ろうかとウロウロしていると、お店の呼び込みの人達の間でうっぐが引っ張りだこに!
「ナカムラ!ホンダ!こっち、こっち!」と言われ(モロッコの人は本当にサッカー好き)、「いやいや、遠藤なんですけど...(うっぐは、遠藤に似ているとよく言われます)」と思いながら、やっと一つのお店に決めて入る。

お店に並んだものを焼いてもらったり、またタジンやクスクス頼んだり。一皿大体25DH程度。

うっぐも美味しく頂きました。


翌日のアトラス越えの為、早めに退散したけど、夜はまだまだこれからって感じ。


夜のクトゥビアもライトアップされ綺麗でした。

一応、クリスマスのライトアップも。マドリードのに比べたらかなり控えめだけど...イスラム教が国教だもんね。

ホテル近くの鉄道の駅がすごく新しくて、頑張ってました。


うっぐも盛り沢山な1日にクタクタ...
寝る前にいつも1日の出来事を話すんだけど、この日は、「今日、カタツムリ食べたね...美味しかったね...」と言いながら深~い眠りにつきました...

魅惑のモロッコ (第1日目)

2011-01-14 23:53:54 | 旅行 -Morocco-
2010年12月。クリスマス休暇中に夫が企業面接の為、日本に一時帰国する予定だったのが電話インタビューに変更。
12月23日~31日がぽっかり空いてしまっては、もったいない。
急遽、かねてから行きたかったモロッコに行く事にした

私は、もう何年も前にプチシネマ系で上映されていた『Hideous Kinky(邦題:グッバイ・モロッコ)』を観てからあの雰囲気に魅かれずーっと行きたかった。
夫は、前回のグラン・カナリアで砂漠のイメージが膨らんで、モロッコの砂漠に惹かれて。
うっぐは、やっぱり大きな砂場かな?

出発までの時間があまりなく、インターネットや前に旅行した事のある友達から色々情報をもらい、手探り状態で旅の準備を進める。
まだ小さいと言っても意思のあるうっぐを連れて、3人が満足する内容にするには本当に頭を痛めました...

結局、マラケシュに入り、そこからバスで3000~4000m級のアトラス山脈を越え、サハラへの入口となるワルザザートと言う町に行く事に。
出発前に薬局で、私のつたないスペイン語と英語で車酔い止めを購入。それをお守りにいざ出発
12月23日(木)~28日(火)5泊6日の旅。

12月23日(第1日目)

夕方のフライトで、出発ゲートが何回も変わり、おまけに1時間以上も出発が遅れたけど、なんとか無事に到着。
マドリードから約2時間のフライト。

初めてみるアラビア文字に心が躍る。


入国審査に1時間位並んで、ようやく開放。
モロッコ空港はこんな感じ。

ヘナタトゥみたいな模様がステキ

モロッコの通貨は、ディルハム(DH)。
1DH=約11円(2010年12月23日現在)
こっちに来て初めてユーロ以外の通貨。
ディルハムは、モロッコ以外では両替できない為、早速空港の銀行で両替。

夕方にマラケシュに着く予定だったのがもう21時近い(マドリードとの時差-1時間)。
路線バスで市内に行きたいけど、アラビア文字でよく分からず、結局タクシーでホテルまで向かう(約10分強、150DH)。
タクシーからの夜の景色、空気が再三訪れてるインドネシアのバリ島の空港付近によく似てる。
なんとなくアジアンな雰囲気にホッとする。

無事にホテルにチェックイン、お腹がペコペコな私達。
マラケシュの新市街から少し外れたところにある為、暫く歩いてやっと見つけた地元料理店に入る。

早速、モロッコの名物料理、タジン(Tajine)とクスクス(Couscous)を頂く。

モロッコ料理。
美味しいと言う人と美味しくないと言う人と別れるけど...

タジンは、野菜やお肉を陶製のお皿に入れてサフランやパプリカなどで味付けをしたもの。
クスクスは、スムールと言う粗粒状の小麦を蒸して野菜やお肉を煮たもの。スパイスが決めて。

身体に優しそうなこのメニュー。
この日のは...正直、タジンは食べらたものの、クスクスが...
夫は、口直しにスパゲッティボロネーズを頼むが、これもクスクスと同じ味がして...
このお店の味なのか、モロッコ料理の味なのか...

この1週間、モロッコでやっていけるのか先が思いやられる

ホテルに戻ったのは、もう深夜

うっぐは、いつもと違った雰囲気のお部屋が気に入ったのか珍しく「写真撮って!」と。

まるでアラビアの王子だね。

次の日は、アトラス越えのバスのチケットの予約。
そして、マラケシュの旧市街見物。
モロッコの夜は、以外にも寒く暖房をガンガンに効かせてもちょっと寒いくらい...
期待と不安と夜食べたクスクスの臭いが気になってなかなか寝付けなかったものの、気がついたら深い眠りに落ちてました...