Spanish Breeze

夫のMBA留学に4歳の息子とついて、マドリードと上海での14ヶ月の生活を紹介していきます.

再びポルトガルへ -リスボン~ポルト-(第4日目)

2011-03-26 01:16:23 | 旅行 -Portugal-
3月6日(日)
ポルト2日目。
ポートワインを作り出すブドウ畑が広がるドウロ川沿いを走る列車に乗り、ポルトガルで最も美しい駅のひとつと言われているピニャオン(Pinhao)駅までぶらりと日帰り旅行。
サン・ベント駅からレグア(Regua)駅経由、ポシーニョ(Pocinho)行きのドウロ線に乗り、途中のピニャオンで降りる。

朝、6時半起き。
窓の外は優しい朝日がポルトの町を照らし、いい天気。


ホテルで朝食を済ませ、サン・ベント駅に向かう。
日曜日の朝8時半にも関わらず、駅構内の列車の案内板の前には、沢山の人だかり。
チケットオフィスに行き、ピニャオンまでのチップを求めるが、「行くかどうか分からないから売れない」と言われ、「???」
よく話を聞いたらストだったかららしく、私達も案内板の前に張り付いて標識が変わるのを待つ事に。

「こんな時にストにはまるなんて...」とガッカリしたたものの、結局時間通りに電車が出発する事が分かり、切符を購入、無事9:15に出発(11.20ユーロ/シニア割引5ユーロ/4歳以下無料)。

うっぐもレトロなローカル線にワクワク。


出発してから1時間位ポルトの丘陸地帯を走る。

黄色い菜の花が所々見えて、心温まる。

これを過ぎると線路はずーっとドウロ川に沿って走っていく。
両岸には世界遺産にも登録されているポートワインのブドウ畑が広がってくる。

うっぐも朝早かったから寝るかな~と思いきや、乗り出して外を見入る。
興味津々でママは質問攻め。


季節的にまだブドウの木の新芽すら出ていなくて残念だったけど、所々にワイン御殿と言うべき地主の豪邸があったり、昔からある駅には、取れたてのブドウを保管する倉庫が線路沿いにあったり、なかなか楽しい。


サン・ベントを出発してから約2時間。降り換えをするレグア駅に到着。
慌てて降りたけど、同じ電車がそのままピニャオン駅に行くと分かり、また慌てて戻る。
どんどん川の上流へと向かいます。

ここは川の流れがないところ。

川に鏡のように映るワイン畑。

このドウロ線は、もともとはワイン出荷の為に1878年に建設された線路で段々畑の状のブドウ畑をひたすら走ります。
レグアを出発してから約30分で目的地ピニャオン駅に到着。


小さな駅だけど、この駅を飾るアズレージョは本当に綺麗。
1800年代のブドウ摘みや帆掛け船でのワインの出荷の様子などが描かれている。



...が、ここも残念な事にタイル修復中で、タイルがないところがあった...

本格的なシーズンの前の全国的に修復ラッシュなのか...残念!

駅にはテイスティングも出来るワインショップがあるとガイドブックには書いてあったけど、日曜日の為休み。
なんと駅も無人。

帰りの列車の時間を確認し、2時間半あるからゆっくりランチが出来る場所を探す事に。
...と言っても何にもない!
日曜日だからホテルのレストランも閉まってる。カフェも閉まってる。
駅前を通り過ぎ、ようやく空いているレストラン2軒をみつけ、片方に入ってみる。
するとメニューはなくランチセットのみ。一人15ユーロ。
あまり食べれない私達は、1人前だけの注文はできないかと交渉したけどそれはできないと言われ、結局一人12ユーロで交渉成立。
何が出てくるのか分からないから楽しみ半分、不安半分でドキドキ。

もちろん、ポートワインを頼みます。
スターターは、パリパリっとしたソーセージ。

こっちに来てから、外はパリパリ、中はジューシーなソーセージを見てなかったからすごく新鮮。
美味しいかった♪

次に出てきたのが、なんとも不思議な牛肉のワイン煮。菜の花のトッピング。

お肉の色が紫...
最初はビックリしたけど、これがまた柔らかくてさっぱりして美味しい。

てっきりメインかと思いきや、またメインらしき物が運ばれて来た。
今度は、豚と野菜のトマト煮。

これもかなり美味しかった!
...けどお腹がいっぱい。

さらにお豆の煮物が来た時にはもう手もつけられませんでした...
他のテーブルを見ると、更にライスも着いてました。

こっちの人って本当に良く食べる。
あっと言う間に平らげてしまうからすごい。

デザートにフルーツとプリン、コーヒーがついて12ユーロだから安いもんです。
残しちゃったのがもったいなかったけど、満足。

店内は満席、外にも人が並んでいて静かな町がこのお店だけ、大賑わい。

レストランを出て再度電車の時間をチェックしに行ったら、なんと、日曜日で2時台の電車はない事が判明。
その次の電車は更に2時間後の16:30。

急いでポルトに戻る必要もない私達は、のんびりこの静かな町を散歩する事にしました。
うっぐが「鉄橋渡る~!!」と言い、ドウロ川にかかる橋を渡る。
「あっ!ボート!」


うっぐに引っ張られ、はち切れそうなお腹にいい運動になります。

向こう岸に渡ったら、川沿いにワイン工場を発見!
珍しく空いてる様なので工場の門をくぐり、中を覗いてみる事に。


すると工場見学は出来ないけど、ワインの販売と試飲ができるらしく早速、試飲!

3年ものと5年ものを頼む。一杯1.5ユーロ!
こくと香りが明らかに違う。
美味しかった~!!

買って帰りたかったけど、今回は機内持ち込みの荷物しかなく全ての液体は厳しく規制されてる為、泣く泣く諦め...。

工場前にはオレンジの並木道。ワインにオレンジか...まるでサングリア。

うっぐ、一個拝借。帰ってから食べたけどとっても美味しかった♪

ドウロ川沿いには、オレンジの木の他に、ミモザが見事に咲いてました。

電車からも黄色い花の木が目についてたけど、まさかミモザだとは思わなかった。
こんなに大きなミモザは見た事がない...

美味しい空気と綺麗な水。
植物も人も元気になります。

残りの時間までは川沿いの遊歩道のベンチでおやつを食べ時間をつぶします。


ハイシーズンになるとポルトからボートや船でドウロ川下りができるみたいで、それはそれでまた気持ち良さそう。
ようやく電車が来た頃には日も沈み始め、

うっぐは深い眠りの中。

帰りは2時間たっぷりママ抱っこで眠り続けました。
こうして見ると赤ちゃんの頃、スリングの中でよく寝ていたのを思い出す。
寝顔はあの頃と変わっていない。

ポルトに着いたのはもう19時を回っていた。
まだお腹がいっぱいな私達は、軽くマックを買い、また部屋で食べる事にした。

そのマックのある広場に移動遊園地が来ていて、たっぷり充電したうっぐは、1回だけ乗り物にトライ。
メリーゴーランドの乗り物バージョン。
汽車やバイク、スポーツカーが並ぶ中、うっぐはバスを選び一人で乗る。
最初は、キンチョーしていたうっぐも...

途中でちょっと手を離してみたりして...

後半は余裕でカメラ目線!


夜はマックのハッピーセットでゲットしたおもちゃ(スターウォーズのライフセーバー)で遊びながらぐっすり眠りに着きました。


こんなのんびり自由気ままな旅もなかなかいいもんです。
本当にゆったりした時間の中にいた1日でした。

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2 コメント

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Unknown (ちゆママ)
2011-03-28 10:48:01
 綺麗な景色、穏やかな時間の流れ・・・癒されるわ。
お食事も素朴ながらも美味しそう。
特に癖のある香辛料のようなものはないのかな?
アフリカやアラブに近いからイスラムっぽい雰囲気・
香りもあるのか?とも思うんだけど。
親孝行してるね、偉い!
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>ちゆママ、 (yukiko)
2011-03-29 09:20:56
本当にまったり、ゆったり時間が流れてたよ。
食事も意外にさっぱりしてるんだよね。
そう言えば、トマトの煮込みの方はなんとなく、モロッコのタジンに似てるような感じもあったな。するどい!
親とは出来る時にできる事をしたいと思ってます。
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