
本日2010年2月28日は500系によるのぞみ運用の
最終運転日です。
今日を限りに500系電車が東海道新幹線を走ることはありません。
のぞみ号として走ることも無い筈です。
以前にも書きましたが、500系は0系と並んで
私の人生における最も思い出深い車両です。
そしてそう思っている人は、私のほかにもたくさんいることでしょう。
効率が重視される事が多い日本社会、そして日本の鉄道において
世界一の高性能を目指して生まれた500系電車は
0系電車がかつて持っていた”世界最速のシンカンセン”の栄光を
取り戻しただけでなく、技術立国日本の誇りとして
多くの日本人に夢と希望を与えました。
しかしどんな車両にも一線を退く時はやってきます。
陳腐化する前に、輝かしい姿の強烈な残像を残して
のぞみ運用から引退する事は”栄光の500系電車”にとって
それに相応しいと思います。
”合理的な運用”には不向きな車両…にされてはしまいました。
けれど、その技術の高みを追い、さらに高みを目指すマインドは
超高性能新幹線電車N700系に十分受け継がれたと考えます。
JR東海が求めた合理性だけでは新幹線は新幹線たり得ない…。
それを十分分かったからこそ、あのJR東海も西日本と共同して
あのようなすさまじい電車を生み出したのだと思います。
単なる合理化ではなく合理性と性能を技術で本当に融合させた
N700系は500系をはじめて越える電車でした。
継承し、超える者が現れた以上、至高の車両であった500系であっても
去るべき時は来ました。
ファンとして認めたくは無い、けど東海道・山陽新幹線を13年間走り続けた。
そしてその間、ずっとスターであり続けた。
この事実は変化の激しい昨今の世界において、称えるべきものです。
500系は16両から8両に短縮された後に
山陽新幹線のこだま号として”余生”を送ります。
今まで300kmで走り続けた電車ですが、これからは少しだけゆっくり
走るようになります。
一昨年、岡山に行った時に500系のぞみ号の惜別乗車をしました。
まだまだ衰えぬ走りに感服したと言うのもありますが
その時に8両編成の500系を見ました。
編成は短くなっても、カッコいいものはカッコいい!
「そうだ、まだまだこれからだよ」と500系が言っている様な気がしました。
500系、のぞみ運用お疲れ様でした!
多くのファンが今までの貴女の走りに感謝しています。
これからは山陽新幹線こだまとして、また頑張って走ってください!
必ず会いに行きますから…。
貴女は永遠に私たちの憧れです!

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