昨日のフリー走行は日差しにも恵まれましたが
今日は雨に祟られてしまったようです。
午前のフリー走行ですが、
雨でセッションのほとんどが中止となり、
一部のドライバーがぐるっと回っただけでした。
富士はガスが出るとすごいと聞きます。
確かに映像からでも視界が効く範囲がほとんど無かったです。
ヘリも飛べないかもしれませんが、何よりヘリが
飛ばねばならない状況を作り出さないことが先決です。
まずは正しい判断に拍手…と思いました。
走るマシンが見れないのは残念ですが
CSでは小倉さんの楽しい話が聞けたので良かったです♪
予選は濃霧のため、セッションの成立すら危ぶまれましたが
時間通りに始まりました。
TVから見た限りですが、運よくFSWの周りだけ
ガスが無かったのではと思います。
寒く湿っぽい中待っていたファンにとっては良かったと思います(^^)
フリー走行が実質キャンセルとなり、
多くのチームがセットアップもままならないまま
予選に望むことになりました。
こうなるとマシンとチームの力の差が出てきてしまいます。
マクラーレンが豊富なノウハウとアダプタビリティーの高さを
生かしているように感じました。
日本勢は散々…。
母国で最後列に並ばざるを得ないのは歯痒い思いでしょう。
予選を終えた琢磨選手が唇を噛む姿が印象的でした。
トヨタは晴れを予想してきていたという話でした。
満足なグリップレベルにないように感じました。
ラルフはクラッシュ、JTも苦しみ
ラルフ16位、JT14位、予選は惨敗と言って良いでしょう。
TMGの首脳部も悔しさをありありと滲ませていました。
ホンダはバトンが殊勲の7番手…、
事前に「雨が降ってくれれば…」と言っていましたが
有言実行、大したものです。
英国人ドライバーとして、ハミルトンが株を上げる一方
母国でもいろいろ言われているそうですが
バトンは去年の初優勝以来変わったと思います。
クレバーさはそのままに、良い意味での貪欲さが出た気がします。
以前はあまり好きなドライバーではありませんでしたが
今はもっと高く評価されるべきドライバーだと思っています。
万が一晴れたら悲惨でしょうけれど
明日も雨なようなので、有言実行ぶりを見せて欲しいです。
初優勝も雨がらみだったし、いっそのこと再現してくれても
一向に構いませんです。
それ以外だとロズベルグでしょうか。
本当に安定感と速さを兼ね備えています。
正にウィリアムズチームの最終兵器ですね。
コヴァライネン、スーティルはあまり映らなかったですが
残念でした。
個人的期待の3人に、私は明日も注目しています。
最終のQ3で、最後に見せたハミルトンのアタック、
これは見に行った観衆みんなが
満足したのではないかと思います。
1コーナーにオーバーラン気味に入ったので
アロンソのPP確定かとうっかりさんな私は思いましたが
最後の最後で大逆転! これには驚きました!
CS放送では予選後インタビュー前にフライングラップの
オンボード映像を流していましたが、これがまたお見事…!
滑りやすく視界も悪い中で、大胆に、繊細にマシンをコントロール。
修正舵を時に織り交ぜながら、スピード感あふれる1LAP、
舵角の小さいこと! この難しいコンディションの中で
華麗なるリアステア炸裂です!
流れるように最終セクションを駆け抜けていきました。
そして最後の直線で誰かは失念しましたが、
前にいたスローなマシンをパスする際に
ほんの僅かなそのスリップすら使おうとする貪欲さ。
最速の座を欲する若者の魂の力を見た気がしました。
大満足です。
明日の決勝は雨予報です。
奇しくも1976年に同じ富士の地で行われたGPも雨だったそう…。
何か因縁があるのかもしれません。
下位チームの一部は「決勝が雨になれば、まだチャンスが…」
と言っていました。
荒れ模様のレースでなければ、下位チームにはチャンスは
ありません。
逆に荒れればチャンスはそれだけ多くなります。
ここまできたのなら過去と同じように大荒れのレースを
期待しますです。
ただし、あまり荒れるとレース自体が途中終了に
なりかねませんが…(汗)
現地で雨と霧の中、観戦している人は大変でしょうけれど
もしかしたらこれはドラマチックな決勝へ向けての
序章かもしれません。
もう少し辛抱なさってください。
ドライバータイトルの行方も大事ですが、
わが国日本のGPだからこそドラマを期待いたします。
日本勢の奮起を、大観衆を沸き立たせるようなドラマを。
いかなかった私が臍を噛むような、
行った人が後世語り草に出来るようなドラマが起こることを
期待しています。
特に佐藤琢磨選手…、
2004年の日本GP、予選で暫定トップに躍り出た時の
歓声で空気が振るえ、地面が揺れた瞬間を
私は忘れてはいません。
もう一回あれを見せて欲しいぞ! 今度は決勝で!
日本の富士で、カナダの再現を見せてくれ!
頑張れ佐藤琢磨!
~追伸~
そういえば一部ニュースで報じられたところによると
チケット&ライド方式(でしたっけ?)による観客移動に
早速混乱があったようです。
手段について賛否ある開催形態でしたが
少なくともマイカーでの来場を許可したら
現状の道路容量は完全にパンクしてしまうわけで…。
TRMでのインディカーレースでも最初は同じことが言われましたが
何度かの開催でノウハウを蓄積し、道路が効果的に整備されたという
実績があります。
会場にて苦労されている皆様にとっては大変でしょうけれど
その苦労の中から来年以降のより良い富士F1が生まれると思います。
辛抱をお願いいたします…。
★Yellow Comet Web → http://www.sea.sannet.ne.jp/yellow_comet_ap1/